ケンコー・トキナースタッフブログ


渡月橋でコッキン「NUANCES 256」を使う!

 
Posted:2016.04.30 ブログを購読

2016年4月27日に発売となった、フランス・コッキン社製の新フィルター「NUANCES(ニュアンス)」。NDフィルターで問題となる色転びを避け、フラットな特性を実現したフィルターで、最大ND1024までの高濃度モデルがあります。

今回はフルサイズのカメラにトキナー「AT-X 24-70 F2.8 PRO FX」、さらにコッキン「NUANCES 256」と三脚を持って、関西の出張に。ND256のスペックを活かせる撮影場所として、小学生時代から何度も通った景勝地である、京都・嵐山の「渡月橋」へ向かいました。

 

CK-NUANCES-L256.jpg今回使用した、コッキンNUANCES 256

 

cokin_howto.jpg
角型フィルターなのであらかじめアダプターリングとホルダーが必要です。ホルダーさえつけておけば、取付はフィルターをスライドさせて取り付けるので着脱はラクラク。特に高濃度NDでは、構図決定・ピント合わせをフィルターがない状態で行うので、着脱を頻繁に行います。そういったところでは角型のメリットがあります。

突然ですが、失敗作例から。

DSC_1457.jpgDSC_1458.jpg
左が効果フィルターなし、右がコッキンNUANCES使用。

ところで、渡月橋の手前で撮ったカットで早速失敗・・・ND256は8絞り分の減光。絞りはF16の状態で効果フィルターなしで1/20秒、NUANCES 256使用が10秒というシャッタースピードですが、使用した方が画面真ん中にマゼンタっぽいモヤがでています。
実は雲が多い日で光量も少なかったので「ファインダーからの逆入光」の対策をうっかりせずに撮ったら、見事に逆入光が写り込んだ・・・というものです。

普段は問題が出ない逆入光も、高濃度NDフィルターの世界では、レンズからの光量が数百分の1から千分の1となり、写真に影響します。アイピースシャッターがあるカメラならアイピースシャッターの使用、そうでない場合はファインダーカバーかまたはレンズクロスなどの布をファインダーの接眼窓にかけるだけでも対策できますので、何らかの対策が必要です。

 

 

大堰川の流れ
DSC_1473.jpg

渡月橋の下を流れる、大堰川(桂川)を撮影しました。効果フィルターがない状態でF8.0 1/80秒 ISO-100。流れを黒く、波だった部分を白く表現するため、-1EVの露出補正を行いました。


DSC_1474.jpg

NUANCES 256を使用。絞り優先AEでF8.0 0.8秒となりました。露出補正はそのまま。

 

DSC_1475.jpg
暗く表現されたのが気になり、露出補正を0に。結果F8.0 2秒になりました。ファインダーからの逆入光は露出設定にも影響します。撮ってみてイメージよりも暗い場合は露出補正を調整する必要もあります。

DSC_1529.jpg

 

DSC_1528.jpg

上:コッキンNUANCES 256使用、下:効果フィルター未使用。

コッキンNUANCESは高精度なNDのため、フィルターの有無で色が変わらない・・はずなのに、変化がでた例です。AWB(オートホワイトバランス)を使って撮影した場合、色調の差が出ることはあり得ます。この例はAWBでの撮影でしたので、太陽光マークに合わせ直したところ、色調の差が出ることはなくなりました。

 

DSC_1512.jpg

効果フィルター未使用F8.0 1/40秒 ISO-100 24mm域

 


DSC_1513.jpg
コッキンNUANCES 256使用。F8.0 4秒 24mm域。Pシリーズフィルターホルダーのうち、ワイド対応のコッキンP299を使用したものの、ケラレが発生。P299自体は20mm対応としていますが、ホルダー部の内径が75mmのため、フィルター径82mmのトキナー 24-70 F2.8 PRO FXではケラレます
DSC_1515.jpg

コッキンNUANCES 256
使用。F8.0 6秒 焦点距離を29mmとして、ケラレをなくしました。

DSC_1521.jpg
コッキンPURE EXCELLENCE C-PLNUANCES 256を重ね使用。C-PLの先に82mmアダプターリングとP299を重ねました。焦点距離は34mmとして、ケラレ対策。
F8.0 30秒 ISO-100

 
DSC_1522.jpg

F16 30秒 ISO-100 34mm域。

30秒というスローシャッターで雲を流しました。

コッキンNUANCES 256という高濃度フィルターでは、肉眼を超えた写真世界を表現できます。
ガラスフィルターの角型は、移動時にはホルダーに入れたままだと落下、破損の危険があるため、必ず取り外して移動すること、といった注意を守り、新たな作品造りに活かしていただければ幸いです。

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<写真・文:広報・宣伝課 田原 栄一>

 

 

 

 

 

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