ケンコー・トキナースタッフブログ


カテゴリー「商品情報」

コッキンEVOフィルターホルダーLサイズ+LEEハーフカラー紹介動画

 
Posted:2017.05.21 ブログを購読

ケンコー・トキナーチーフデモンストレーターの田原栄一です。

普段は各地でのセミナー活動をしていますが、より気軽に製品についてご覧いただくために動画も作っています。今回は「コッキンEVOフィルターホルダーLサイズ」の解説とともに、LEEフィルターの中でも「ハーフカラーフィルター」を使って撮った作例を紹介していますので、ぜひご視聴下さい。

 

(動画制作・文:広報・宣伝課 田原栄一)

 

ハーフNDフィルターで明暗差を作り出す!

 
Posted:2017.05.03 ブログを購読

ハーフNDフィルターといえば「白飛び・黒つぶれをなくし、写真上再現されないところを再現するフィルター」と一般に理解されています。果たしてそうでしょうか。

先日、長野県飯田市の桜撮影スポット、との紹介で「増泉寺」を訪れました。

見事な樹齢350年というしだれ桜があり、お寺の門とともに撮影をしていました。

門を横切る子供とともに捉えたのが、効果フィルター未使用の写真です。

 

 

DSC_1767.jpg

 

トキナーAT-X 12-28 F4 PRO DX  1/50秒 F11 22mm域(35mm判換算33mm) ISO100

 

ただ、このときにもたくさんの写真家が周りにいて

「増泉寺という看板が新しくって目立って残念」

「フォトショップで加工しなきゃ」

といった声も聞こえてきました。

 

ここでひらめいたのが、ハーフNDを逆に使う方法です。

 

 

DSC_1771.jpg

 

トキナーAT-X 12-28 F4 PRO DX  1/20秒 F11 22mm域(35mm判換算33mm) ISO100

コッキンNUANCES GND8S使用

 

GND8300.jpg

 

ハーフNDを上下逆に使い、山門のところを暗く演出しました。

 

写真だけを見ると、撮影時間が異なるように見えますが、実際は効果フィルター未使用のカットを17時20分に撮影、NUANCES GND8Sを使用して撮影したのが17時22分とわずかな時間差です。

 

参考例

 

DSC_1769.jpg

 

トキナーAT-X 12-28 F4 PRO DX  1/20秒 F11 22mm域(35mm判換算33mm) ISO100

コッキンNUANCES GND4S使用

ハーフNDを上下逆に使い、山門のところを暗く演出しようとしましたが、うまくいきませんでした。

 

ハーフNDは明暗差の調整フィルター。今回は発想の転換といった使い方でしたが、ぜひ皆様も撮影現場でいろいろ試していただければと思います。

 

2017年4月21日「角型フィルター活用術」セミナーの内容から抜粋。

(写真・文:広報・宣伝課 田原 栄一)

 

C-PLでなくハーフNDを使う場面

 
Posted:2017.04.30 ブログを購読

青空と桜、といったシーンでは、青空をより青く、桜をより鮮やかに、色彩コントラストを出すためにC-PLフィルターを使う、といったことが多いようです。ところが、C-PLフィルターは広角レンズと組み合わせると、太陽の位置関係で効果が不十分だったり、空の青さにムラが出たり(偏光ムラ)することがあります。そのような場合の解決策、さらにケンコーハーフNDプロフェッショナルとコッキンNUANCES GND4Sの比較もご覧いただければと思います。

「アルプスの丘公園」の情景

・効果フィルター未使用

 

DSC_1704.jpg

トキナーAT-X 14-20 F2 PRO DX  1/1250秒 F5.6 20mm域(35mm判換算30mm) ISO100

晴れているのに少し雲は多め。ストレートに撮ってみると、桜やお願いして立ってもらったモデルは見た印象よりも暗く感じました。

 

・PRO1D Lotus C-PL使用

DSC_1705.jpg

トキナーAT-X 14-20 F2 PRO DX  1/400秒 F5.6 20mm域(35mm判換算30mm) ISO100

C-PLの使用は空の青さや桜の鮮やかさを期待してのことでしたが、効果はごくわずか、右上の空が少し青くなった程度。太陽が左側にあることに起因し、空の色が異なる「偏光ムラ」の状態がわずかに出ています。

使用フィルター「PRO1D Lotus C-PL

 

Lotuscpl.jpg

 

 

ケンコーハーフND4 PRO

 

DSC_1707.jpg

トキナーAT-X 14-20 F2 PRO DX  1/400秒 F5.6 20mm域(35mm判換算30mm) ISO100

空のトーンは暗めに落ちて青く見せることができ、桜も明るく見えて狙い通りに近い効果。ただ、ND部と透明部の境目がはっきりしたタイプを使用したので、写真上もやや不自然な感じがあります。(絞りを開き目にしており、境目がはっきりわからないように考えてはいますが)

使用フィルター

ケンコーハーフND4 PRO

 

HND4.jpg

 

 

 

 

コッキンNUANCES GND4S

 

DSC_1709.jpg

トキナーAT-X 14-20 F2 PRO DX  1/500秒 F5.6 20mm域(35mm判換算30mm) ISO100

NUANCES GNDのなだらかなグラデーションにより、自然に明暗差をつけて、桜の部分を明るくしながら、空のトーンを出すことに成功しています。

使用フィルター

コッキンNUANCES GND4S

GND4S300.jpg

 

 

コッキンNUANCES GND8S

 

DSC_1711.jpg

トキナーAT-X 14-20 F2 PRO DX  1/500秒 F5.6 20mm域(35mm判換算30mm) ISO100

NUANCES GNDのなだらかなグラデーションにより、自然に明暗差ながらND8のためより空のトーンを強く描写できました。

使用フィルター

コッキンNUANCES GND8S

 

GND8300.jpg

 

 

空のトーンを引き出しながら、下の部分の風景をやや明るく見せるという、わずかな明暗差コントロールにハーフNDを使いました。お手頃価格の「ケンコーハーフNDプロフェッショナル」は、境目がはっきりしているので、絞り値の設定にも気を使いますが、コッキンNUANCES GNDなら、意識せずに自然なグラデーションで、写真の明暗を調整できます。より自然な描写を求める方にオススメです。

2017年4月21日「角型フィルター活用術」セミナーの内容から抜粋。

(写真・文:広報・宣伝課 田原 栄一)

 

 

コッキン「Z121M」と「NUANCES GND4S」を比べてみました!

 
Posted:2017.04.28 ブログを購読

フランスのフィルターメーカーで、角型フィルターのラインナップに定評がある「コッキン」は長年、プラスチック製のハーフNDフィルター(グラデーションフィルター)を作り続けてきました。高精度な光学プラスチックを使い、染料による染色技術で様々な種類のフィルターをラインナップし、高い評価を得てきましたが、2016年秋に満を持してガラス製のフィルターシリーズ「NUANCES」の一つとして、ハーフNDフィルター(グラデーションフィルター)のシリーズを発売しました。NUANCES GNDシリーズです。そこで、コッキンフィルターの中でずっと定番である「121M」のうち、Lサイズ(100mm幅)の「Z121M」と、同等濃度の「NUANCES GND4S」を同じ場面で使って比較しました。

Z121M.jpg GND4S.jpg
コッキンZ121Mのサイズ違い「A121M」 コッキンNUANCES GND4S

まず使う前にプラスチック製とガラス製のメリット、デメリットを整理すると

 

プラスチック製(コッキンクリエイティブフィルター)

プラス面

・バリエーションが豊富

・軽量

・お手頃価格

マイナス面

・染料のロットによる色味の差がどうしても出る

・傷が付きやすい

・染料が褪色するため、PLフィルター同等の使用期限(約7年)がある

・ガラス製に比べるとフレアやゴーストが出やすい

 

ガラス製(コッキンNUANCES)

プラス面

・色の精度が高い

・コーティングによりフレアやゴーストが抑えられている

・傷が付きにくい

・褪色がなく長持ち

マイナス面

・バリエーションが少ない

・高価

・重い

 

といった点が挙げられます。コッキンNUANCESフィルターは、製品自体が高価なものの、製品自体が傷つきにくく長持ちするため、使用機会が多くて長く使えば、十分元が取れるのかも知れません。

それでは、早速使い比べた結果を見てみましょう。

 

日が昇った海の光景

・効果フィルター未使用

 

DSC_2276.jpg

 

トキナーAT-X 17-35 F4 PRO FX 1/500秒 F4 20mm域 ISO100

日がだいぶ上がっている状況で空の明るさがかなり明るい状況です。

 

・Z121M使用

 

DSC_2278.jpg

 

トキナーAT-X 17-35 F4 PRO FX 1/500秒 F4 20mm域 ISO100

露出値は効果フィルター未使用のものと同じですが、空の明るさが抑えられ、雲の様子なども見えるようになりました。広角レンズでの撮影ですが、ハーフNDの境目もグラデーションで自然にわからなくできています。

 

・NUANCES GND4S使用

 

DSC_2285.jpg

 

トキナーAT-X 17-35 F4 PRO FX 1/800秒 F4 20mm域 ISO100

太陽が上がっている中なので、露出値が変化しています。NUANCESのほうが空の色味がニュートラルに、Z121Mの方が青く見えます。これは染料のロット差があるので、必ずしもブルーになる傾向というわけではありませんが、NUANCESのほうがニュートラルな色傾向です。広角レンズでの撮影ですが、ハーフNDの境目もグラデーションで自然にわからなくできています。

 

岩場の情景

・効果フィルター未使用

 

DSC_2292.jpg

 

トキナーAT-X 17-35 F4 PRO FX  1/160秒 F11 22mm域 ISO100

見た目はもっと岩場に光が当たって輝いているように見えるのに対し、撮ってみると暗い、という印象。見た目の印象に合わせるため、ハーフNDで調整してみました。

 

・Z121M使用

 

DSC_2294.jpg

 

トキナーAT-X 17-35 F4 PRO FX  1/40秒 F11 22mm域 ISO100

ハーフNDフィルターを縦に使い明暗差を調整、岩場を明るく「輝いた」ように調整しました。Z121MはソフトグラデーションのハーフNDとはいえ、砂浜部分で境目が見えます。また、中央やや右寄りにオレンジ色のゴーストが出ています。

 

コッキンNUANCES GND4S

 

DSC_2299.jpg

 

トキナーAT-X 17-35 F4 PRO FX  1/50秒 F11 22mm域 ISO100

Z121M同様に縦方向に使った明暗差調整です。Z121Mで見られたゴーストはなく、コーティングの効果が出ています。境目もなだらかで自然。色味もZ121Mがこのカットと比べればやはり少し青いようです。

 

フィルター自体の価格差が3倍以上もありますが、色味のニュートラルさやゴーストへの対策など、やはり最新のガラス製フィルターとしてのNUANCESの良さが出ています。とはいえ、Z121Mのお手頃価格も魅力に感じる方もおられるでしょう。いずれのフィルターも写真表現を大きく拡げてくれます。ぜひ製品を店頭でご確認下さい。

 

2017年4月21日「角型フィルター活用術」セミナーの内容から抜粋。

(写真・文:広報・宣伝課 田原 栄一)

 

渡月橋でコッキン「NUANCES 256」を使う!

 
Posted:2016.04.30 ブログを購読

2016年4月27日に発売となった、フランス・コッキン社製の新フィルター「NUANCES(ニュアンス)」。NDフィルターで問題となる色転びを避け、フラットな特性を実現したフィルターで、最大ND1024までの高濃度モデルがあります。

今回はフルサイズのカメラにトキナー「AT-X 24-70 F2.8 PRO FX」、さらにコッキン「NUANCES 256」と三脚を持って、関西の出張に。ND256のスペックを活かせる撮影場所として、小学生時代から何度も通った景勝地である、京都・嵐山の「渡月橋」へ向かいました。

 

CK-NUANCES-L256.jpg今回使用した、コッキンNUANCES 256

 

cokin_howto.jpg
角型フィルターなのであらかじめアダプターリングとホルダーが必要です。ホルダーさえつけておけば、取付はフィルターをスライドさせて取り付けるので着脱はラクラク。特に高濃度NDでは、構図決定・ピント合わせをフィルターがない状態で行うので、着脱を頻繁に行います。そういったところでは角型のメリットがあります。

突然ですが、失敗作例から。

DSC_1457.jpgDSC_1458.jpg
左が効果フィルターなし、右がコッキンNUANCES使用。

ところで、渡月橋の手前で撮ったカットで早速失敗・・・ND256は8絞り分の減光。絞りはF16の状態で効果フィルターなしで1/20秒、NUANCES 256使用が10秒というシャッタースピードですが、使用した方が画面真ん中にマゼンタっぽいモヤがでています。
実は雲が多い日で光量も少なかったので「ファインダーからの逆入光」の対策をうっかりせずに撮ったら、見事に逆入光が写り込んだ・・・というものです。

普段は問題が出ない逆入光も、高濃度NDフィルターの世界では、レンズからの光量が数百分の1から千分の1となり、写真に影響します。アイピースシャッターがあるカメラならアイピースシャッターの使用、そうでない場合はファインダーカバーかまたはレンズクロスなどの布をファインダーの接眼窓にかけるだけでも対策できますので、何らかの対策が必要です。

 

 

大堰川の流れ
DSC_1473.jpg

渡月橋の下を流れる、大堰川(桂川)を撮影しました。効果フィルターがない状態でF8.0 1/80秒 ISO-100。流れを黒く、波だった部分を白く表現するため、-1EVの露出補正を行いました。


DSC_1474.jpg

NUANCES 256を使用。絞り優先AEでF8.0 0.8秒となりました。露出補正はそのまま。

 

DSC_1475.jpg
暗く表現されたのが気になり、露出補正を0に。結果F8.0 2秒になりました。ファインダーからの逆入光は露出設定にも影響します。撮ってみてイメージよりも暗い場合は露出補正を調整する必要もあります。

DSC_1529.jpg

 

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上:コッキンNUANCES 256使用、下:効果フィルター未使用。

コッキンNUANCESは高精度なNDのため、フィルターの有無で色が変わらない・・はずなのに、変化がでた例です。AWB(オートホワイトバランス)を使って撮影した場合、色調の差が出ることはあり得ます。この例はAWBでの撮影でしたので、太陽光マークに合わせ直したところ、色調の差が出ることはなくなりました。

 

DSC_1512.jpg

効果フィルター未使用F8.0 1/40秒 ISO-100 24mm域

 


DSC_1513.jpg
コッキンNUANCES 256使用。F8.0 4秒 24mm域。Pシリーズフィルターホルダーのうち、ワイド対応のコッキンP299を使用したものの、ケラレが発生。P299自体は20mm対応としていますが、ホルダー部の内径が75mmのため、フィルター径82mmのトキナー 24-70 F2.8 PRO FXではケラレます
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コッキンNUANCES 256
使用。F8.0 6秒 焦点距離を29mmとして、ケラレをなくしました。

DSC_1521.jpg
コッキンPURE EXCELLENCE C-PLNUANCES 256を重ね使用。C-PLの先に82mmアダプターリングとP299を重ねました。焦点距離は34mmとして、ケラレ対策。
F8.0 30秒 ISO-100

 
DSC_1522.jpg

F16 30秒 ISO-100 34mm域。

30秒というスローシャッターで雲を流しました。

コッキンNUANCES 256という高濃度フィルターでは、肉眼を超えた写真世界を表現できます。
ガラスフィルターの角型は、移動時にはホルダーに入れたままだと落下、破損の危険があるため、必ず取り外して移動すること、といった注意を守り、新たな作品造りに活かしていただければ幸いです。

コッキンNUANCESを触って検討できるケンコー・トキナーサービスショップ(中野)

http://www.kenko-tokina.co.jp/service-shop/ 


<写真・文:広報・宣伝課 田原 栄一>