Optics_2013_A

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22 30×(適正倍率)120×(最高倍率)200×(過剰倍率)40倍~150倍60倍~100倍60倍~100倍70倍~150倍70倍~150倍70倍~150倍40倍~150倍30倍 ~ 50倍20倍~100倍月水星金星火星木星土星二重星変光星星雲・星団50倍で月全体が視野全体に。70倍以上でクレーターや海の凹凸が見える三日月形がわかる満ち欠けや大きさの変化がわかる大接近時、うすいしま模様が見えるガリレオ衛星、しま模様が見える環や衛星タイタンが見える。150倍以上でしま模様が見える100個以上見える10等級以上のものが約500個見える200個以上見える天  体倍  率見 え る 程 度■口径60mm から100mm の望遠鏡でどの程度見えるか望遠鏡は倍率が高いほどよく見えると思われがちですが、そうではありません。口径が同じであれば、ある程度以上に倍率を高くしても像は暗くなりボケて見えにくくなるだけで、細かいところまでよくみえません。この限度を最高倍率といい、口径をmmで表した数の2倍くらいが目安となります。例えば、口径が60mmなら120倍、口径が100mmなら200倍が最高倍率となります。一般の観測では口径をmmで表した数からその半分くらいの倍率が最も観測に適した倍率(適正倍率)になります。アクロマートレンズ? 屈折式レンズ(対物レンズ)を利用し光を集め、接眼レンズで拡大させる望遠鏡。鏡筒内の空気の動きが少ないため視界の像が安定し、コントラストの良い視野が得られます。〈アクロマートレンズ〉青色と赤色の2色が同じ位置で焦点を結ぶように、色収差を補正したレンズ。ガラス表面をメッキした反射鏡(凹面鏡)を利用し光を集め、斜鏡で反射させ、接眼レンズで拡大させる望遠鏡。鏡を使用することで、色収差がでないことが特徴です。反射望遠鏡には、ニュートン式、カセグレン式などいろいろな種類があります。〈ニュートン式〉凹面鏡(主鏡)からの光を光軸に対し、45°の角度に置いた平面鏡(斜鏡)で90°曲げて像を作り、これを接眼レンズで観測します。色収差がないので視界の中心は非常にシャープですが、視界の周辺にいくほどコマ収差により、像がボケて見えます。? 反射式? 経緯儀式望遠鏡の視準の方位角を変える方位軸と、高度角を変える高度軸を備えた架台です。構造がシンプルで、組み立てや取扱いも簡単。また軽量なので持ち運びも便利です。架台の種類天体望遠鏡の種類適正倍率? 対物レンズ/主鏡有効径(口径)対物レンズや主鏡に実際に使われている部分の大きさを直径で表したものです。有効径が大きいほど光をたくさん集めることができ、明るい視野を得ることが可能です。星雲や星団などの暗い天体を観測する際はなるべく有効径の大きい望遠鏡をお薦めします。? 焦点距離対物レンズの中心または主鏡の中心から像を結ぶ焦点までの長さを焦点距離と言います。同じ接眼レンズを使用しても、焦点距離により倍率が変わります。? 口径比焦点距離を対物レンズ(主鏡)有効径で割った数値で、1:15のように表されます。数値が小さくなるほど明るいレンズであることを表します。? 極限等級何等星まで見えるか表したものを極限等級と言います。肉眼での極限等級は6.5等星ぐらいです。望遠鏡では、対物レンズ(主鏡)有効径が大きくなるほど明るい視野を得ることができますので、暗い星まで見ることができるようになります。? 集光力肉眼に比べ何倍の光を集めることができるかを示したものです。対物レンズ(主鏡)有効径が大きくなるほど集光力も大きくなり、同じ倍率の場合、暗い星まで見えるようになります。有効口径80mm、焦点距離800mmの望遠鏡の場合 → 800÷80=10 (1:10)口径 60 mm の場合? 倍率対物レンズ(主鏡)の焦点距離を接眼レンズの焦点距離で割った値が倍率となります。天体望遠鏡の倍率は、接眼レンズによって変えることができます。望遠鏡は適正倍率までで見ることが重要で、高倍率なほどよく見えるという訳ではありません。適正倍率については、左側「適正倍率」をご覧ください。焦点距離900mmの望遠鏡で20mmの接眼レンズを使用した場合 → 900÷20=45(倍)望遠鏡の倍率 = 対物レンズ(主鏡)の焦点距離 ÷ 接眼レンズ焦点距離? 分解能同じ明るさの2つの星が、2つに見わけられる距離を角度(秒)で表したものです。分解能は次の式で求めることができます。数値が小さいほど、細かいところまで見えることになります。対物レンズ(主鏡)有効径が100mm → 116″÷100=1.16″ 分解能 = 116″ ÷ 有効径? 赤道儀式天体望遠鏡 用語集赤径・赤緯座標系に沿って望遠鏡の視準を動かす架台です。赤道儀は、極軸を地球の自転軸と平行にし、北半球では天の北極、南半球では天の南極に合わせて使用します。スカイエクスプローラーシリーズ赤道儀では、モータードライブの使用により完全自動化がおこなえ、初心者から上級者までレベルに応じたシステムアップが可能です。