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はじめに角型フィルターシステムの先駆けとして名を馳せたCokinですが、Cokinの良さは、そのバリエーション豊かなシステムだけではなく、フィルターの本質的な部分、すなわち光と色の表現力にあります。表層的に光を変化させるのではなく、ニュアンスを伴った演出効果を得やすいことが特徴です。Cokinの代表的なフィルターとして「ハーフグラデーション」シリーズが挙げられます。風景写真に於て定番とされるフィルターで、空と陸の露出の明暗差を補う目的がありますが、豊富な種類が揃っているカラーのハーフグラデーションフィルターを使うと、空や雲の表情をより豊かに、ドラマティックに表現することができます。私がCokinを愛用する理由は、光に「色気」が得られるからに他なりません。フィルターだから色があるのは当たりですが、私が気に入っているのは単に色のことではなく、ニュアンスとしての色気の部分です。色に品があると言えば分かりやすいでしょうか。特に少しアンダーな露光で得られる色とトーンが好きで、サンセットとハーフグラデーションの100番台は昔から愛用しています。このフィルターシステムが日本に登場してまださほどの年月は経っていませんが、フランスで生まれたCokinの歴史は長く、その開発コンセプトは一貫して今に受け継がれています。写真家岡 田 茂社団法人 日本写真家協会会員1964年 東京生まれ『anan』『クロワッサン』などの女性誌やクルマ雑誌『NAVI』料理雑誌『dancyu』を中心にエディトリアル業界で約10年間活動の後、フィールドを広告写真まで広げる。広告・企業広報の人物ポートレイトを得意とする。また、日本で最も早くQuickTime VRのパノラマ撮影を行ない、多くのパノラマコンテンツを制作。※作例写真はすべて岡田氏が撮影Profile01