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NDフィルターを重ね付けする

NDフィルターは、複数のNDフィルターを重ね付けすることによって、さらに光量を減少させることができます。

重ね付けによって、NDフィルターの減光効果はどれだけ上がるのでしょうか。それは「かけ算」で求められます。

重ね合わせるNDフィルターの番号同士で「かけ算」すれば、NDの何番に相当する減光効果が得られるのか、を知ることができます。

 

【重ね付けによって、NDの何番に相当する減光効果が得られるか
 =【重ね付けるNDフィルターの番号】 × 【重ね付けるNDフィルターの番号】

 

「ND4」フィルターと「ND2」フィルターを重ねた場合は、上の式に当てはめて計算すると 4×2=8、つまり「ND8」フィルターに相当する減光効果が得られる、ということになります。

 

この計算による結果が正しいのか考えてみましょう。まず、光が一枚目のND4フィルターを通過する際に、光の量は4分の1に減少します。(NDフィルターの”ND”の後に続く番号は、入射する光の量を何分の1に減らすことができるかを示す、というのは前回お伝えしました。)そして4分の1になった光は二枚目のND2フィルターを通過する際に、そこからさらに2分の1になります。よって、最終的に撮像素子に届く光の量は、1/4 × 1/2 で1/8となります。

したがって、「ND4」と「ND2」を重ねることにより、光量は8分の1に減少させることができる、つまり「ND4」と「ND2」の重ね付けで「ND8」フィルターに相当する減光効果が得られる、というのは正しいと言えます。

 

重ね付けをする順番

フィルターを重ね付けすると、ガラスの"面"が増えます。これによりフィルターによる内部反射の量も増えてしまい、フレアやゴーストが発生しやすくなります。

これをなるべく避けるためには、NDフィルターの番号が大きいものを被写体側にセットするようにします。

各面の反射率は、使用するフィルターのコーティングなどにより異なります。

ただ、反射率の大小に関わらず、”入ってくる光が多いほど、反射する光も多い”ということは変わりません。

NDフィルターの番号が大きいものの方が、光を吸収する力が大きいため、反射する光も少なくなります。

ですので、反射面が重なり、複雑な反射を起こす前に、入ってくる光を少なくして反射する光の量を少なくしてしまいます。

ND以外のフィルターを重ねづけする場合も、同じ考え方で、なるべく絞り段数の大きい、光を多く吸収するフィルターを被写体側へ配置します。

重ね付けの際はケラレに注意

NDフィルターを重ね付けする際の注意点は、重ね付けする分、レンズ手前に取付けるフィルターの枠厚が増えてしまいます。

このため使用するレンズの画角によってはケラレが発生してしまうことがあります。重ね付けする際は画角端の状態に特に注意しましょう。

 


KenkoのNDフィルター製品


一般NDフィルター 高濃度NDフィルター

ND2~16の比較的濃度の薄いNDフィルター。

  • 若干シャッタースピードを流くする
  • 開放F値がF1やF2などの非常に明るい大口径レンズの開放側を、晴天下屋外など非常に明るい環境下で背景ボカシなどに使用する

 ND32以上の高濃度NDフィルター

  • 滝や海などの水の流れをシャッタースピードを30秒以上にした長時間露出撮影する
  • 町中の人混みを長時間露出で消す

写真投稿サイトPicTavernに投稿された、NDフィルターを使用している作品


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