高橋良輔の視点


AT-X 12-28 PRO DX × EOS 70D で楽しむ “カメ高秘伝” 広角ズームライブビュー撮影術 AT-X 24-70 F2.8 PRO FX キヤノンマウント解像力テスト&実写レビュー
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AT-X 16.5-135 DX

AT-X 16.5-135 DXAT-X 16.5-135 DXは35mm判換算で約25-202mmとなる新標準ズームレンズだ。

このレンズの特徴はそのズームの比の高さにあるが、必要十分な望遠側での焦点距離を確保しながらも、より広角側を重視した点だ。一般的にこのクラスのズーム比をもつレンズでは18mm程度からのスタートとなることが多く、風景や室内での撮影では画角が不足しがちだ。
しかしAT-X 16.5-135 DXならば余裕を持って撮影すでき、これ1本で多くのシーンをカバーすることができる。

新開発の非球面レンズ3枚(P-MO非球面レンズ1枚、複合非球面レンズ2枚)と超低分散ガラス(SDガラス)2枚を採用し、広角から望遠までの各種収差を良好に補正。ズーム全域での描写性能の高さも群を抜いている。
高いズーム比をもちながら筐体は小型。一見しただけではとても8倍のズーム比があるレンズとは思えないほどコンパクトだ。

これ1本でも日常的なシーンをほぼ網羅するが、AT-X 116 PRO DXと合わせて使っても面白いだろう。
その意味で新時代の標準ズームレンズといえ、このレンズをシステムの核としてレンズバリエーションを考えていくのも楽しい。それではじっさいにAT-X 16.5-135 DXを使って撮影した写真を見ながら、実力の高さとこのレンズの持ち味を掘り下げてみたい。


 

Index

 

作例01

About

静かに羽根を休めているペリカンたちを、余裕ある望遠域で捉えた。 通常の標準ズームレンズならば撮影距離が近すぎてしまい、ペリカンたちは逃げてしまっていただろう。 また望遠側にズームしても新開発のズームカム構造により鏡胴のぐらつきはなく、画面全域で安定した解像力を得ることができた。 また工作精度がとてもしっかりとしているため、レンズの自重により自然にズームが繰り出してしまうこともない。 携帯性に優れていることは当然だが、連続的に画角を維持して撮影する時にきわめて便利だ。



 

作例02


About

最広角端となる16.5mmで雄大な風景を撮影した。 空の広がりはやはり16.5mmならでは。通常の標準ズームレンズの広角端とは、まったく描写の雰囲気が異なる。 18mmクラスとは数値的に1.5mmの差だが、広角端でのこの差はなにより大きい。また新開発の非球面レンズ3枚の威力は随所に見られ、驚くほど画面のディストーションが少ない。 また画面全域でシャープであり、球面収差やコマ収差を良好に補正していることがこの画像からもわかる。上位レンズをも凌駕する描写力があるといっていいだろう。

 

作例03

About

最短撮影距離はズーム全域で0.5mと短いため、望遠側と組み合わせて使えば、このようにクローズアップ撮影もこなせる。 高い解像力があるため、花のしべの先にある模様までもがクリアに描写できた。またぼけもスムーズで硬さはなく、ピント位置から素直にデフォーカス。 直線の描写にも二線ぼけの兆候はほとんど見受けられない。 高い解像力の確保とともに、的確な非球面レンズの配置で球面収差を高度にコントロールしているかがわかる。またMFでのピントリングのタッチもよく、的確にピント合わせをすることができた。



 

作例04

About

色のりの良さはトキナーレンズの特徴だが、加えて適切なコーティングにより逆光にも強い。 画面中心に激しく光る夕陽を入れてみたが、画面のどにもゴーストやフレアーの発生はなく、また暗部もよく締まっている。 こういったシーンで広角端を使った場合には、時として数珠状に連なったゴーストが出やすい。しかしAT-X 16.5-135 DXでは多層膜によるコーティングと、適切なレンズ配置によってそれらを適切に回避している。 また付属する花形のパヨネットフードは内面に植毛処理を実施。光の乱反射を防ぐ効果があることも大きい。



 

作例05


About

真っ青な空に映える純白のチャペル。 こういうシーンでもっとも心配なのは、エッジの際で発生する色収差だ。色収差とは屈折率の違いにより生じる色のズレであり、とくに広角端ではその影響が顕著となる場合が多い。 しかしAT-X 16.5-135 DXでは超低分散ガラス(SDガラス)を第2、14レンズに採用。 とくに第2レンズに配置された超大型のFK-01が倍率色収差の補正に高い効果を発揮しているようだ。 倍率色収差は絞り込んでも低減されないため、レンズのよしあしが最終的な絵のクォリティを決める。レンズ性能が高いと撮影そのものが楽だ。

 

作例06

About

望遠端を使い沖縄の象徴であるシーサーを撮影した。 135mmの望遠ながら開放F値はF5.6と明るいため、適切なシャッター速度を確保でき手プレにも強い。 また背景もよくぼけて、ご覧のように主題を浮かび上がらせている。望遠側は35mm換算で約200mmで、画面をトリミングするのにちょうどいい長さ。 たまインナーフォーカス形式を採用しているため、AFも速く駆動モーターによる動作音も小さい。 フォーカシングにより全長の変化がないためにホールディング性に優れ使いやすい。



 
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