トキナーレンズでポートレート - 萩原和幸


AT-X 16.5-135 DX

AT-X 16.5-135 DX高倍率ズームレンズは、その利便性でデジタル一眼レフユーザーに愛用されている。このAT-X 16.5-135 DXもその1本だ。35mm換算で約25-202mmと、通常の撮影範囲なら、この1本で全てをカバーできる焦点域を備えている。

高倍率ズームは各社から多くのレンズが発売されているが、このレンズは他社にはない“広角域”を重要視したレンズだ。ことAPS-Cセンサーサイズ機は、そのセンサーの特性上どうしても広角側にストレスが生じてしまう。高倍率ズームについても、もう少し広く撮影したい場面や、屋内での撮影シーンでは不満が残るレンズが多い。しかしAT-X 16.5-135 DXは、その「もう少し…」を解決してくれるワイド側約25mmスタートにすることで解決してくれている。実はこの少しが意外に撮影に響く。高倍率ズームは、例えば旅行やイベントなど機材を減らしてこれ1本で…という使い方が多い。テレ側約202mmは大抵の撮影で困ることはないが、ワイド側が狭いのは様々なシーンで妥協を生むことが多いのだ。その点でも、撮影に余裕が生まれ、より快適な撮影ライフを楽しむことが出来る。

高倍率ながらコンパクトなボディ設計、しかし周辺光量の低下や各収差を補正する為にP-MO非球面レンズ1枚、複合非球面レンズ2枚にSDガラスを2枚採用する贅沢さだ。 ズーム全域で良好で安定した描写を提供してくれるAT-X 16.5-135 DX。機材の重さに邪魔されることなく、レンズ1本で身軽になってポートレートを撮影すれば、その機動性の良さを味方に、モデルとのコミュニケーションもとれ、新たな表情をおさめることができるに違いない。


 

Index

 

作例01

About

窓際の椅子に座る彼女、光に包まれた柔らかさをそのままに、影も一緒に切り取る。AT-X 16.5-135 DXはワイド側に余裕がある。構図にゆとりをもたせながら、ゆっくりとシャッターを切った。


キヤノンEOS7D 絞りF5.0 1/80秒 ISO200 WB:オート RAW 24mm域


 

作例02

キヤノンEOS7D 絞りF5.0 1/30秒 ISO200 WB:オート RAW 45mm域


About

窓の外を見て微笑む彼女を、そっと。ちょっとした表情を、様々な構図でとらえることが出来るのは高倍率ズームレンズのいいところ。気づかれないように、さりげなく…。

 

作例03

About

広い窓から光がまわり、シャープさの中でもホワッと柔らかさが包む。ワイド側で周りと多く取り入れながら、直線と彼女の曲線で構図を構成した。レンズにとってはとても厳しい撮影条件にも関わらず、綺麗な描写を提供してくれた。


キヤノンEOS7D 絞りF5.0 1/13秒 ISO400 WB:オート RAW 16.5mm域


 

作例04

キヤノンEOS7D 絞りF5.0 1/80秒 ISO100 WB:オート RAW 75mm域


About

寂しげに、でも真っ直ぐな視線に、ストレートな表現として、背景をボカし、逆光でラインライトを作る。ボケは大きくはないものの、なだらかで嫌みはない。点光源の丸いボケが美しい。

 

作例05

About

コンパクトで高倍率のAT-X 16.5-135 DXなら、彼女とふらっと散歩しながらパシャパシャが気軽にできる。目についたシーンにレンズの選択を考えることなく対応できる強みは、コミュニケーションを密にする。彼女が電話をしているところを気軽に1枚。


キヤノンEOS7D 絞りF5.0 1/800秒 ISO400 WB:オート RAW 23mm域


 

作例06

About

振り返りながら、僕の方を見る…。何か言いたげな無表情、僕も何も言わずシャッターを切った。肌色の色再現はとても良好。カリッとせず、少しやわらかな描写は、安心してポートレートで撮影できる。


キヤノンEOS7D 絞りF5.0 1/50秒 ISO200 WB:オート RAW 33mm域


 

作例07

About

優しい光が入る窓際の撮影が好きだ。女のコのキモチがちょっと開放的にも見えるし、センチメンタルにも見える。もしかしたら、その窓は、撮影者自身の心の窓なのかもしれない。僕は彼女がこの瞬間を楽しんでいるように見えた。


キヤノンEOS7D 絞りF4.5 1/25秒 ISO400 WB:オート RAW 26mm域


 

作例08

About

シャドウの描写を楽しむ。ポートレートはシャドウの中に物語を感じる。特に女性ポートレートはそう思っている。AT-X 16.5-135 DXはシャドウ部の描写も濁ることなく、肌の質感をキチンと出してくれた。シャドウがあるからハイライトも活きる。その二面性がいいのだ。


キヤノンEOS7D 絞りF4.5 1/40秒 ISO400  WB:オート RAW 28mm域


 

作例09

About

朝のフレッシュな雰囲気をイメージしつつ、視線の先を意識させるどこか優しげな表情をスパイスして、シチュエーションに想像を持たせる。AT-X 16.5-135 DXのシャープな描写、でも柔らかなボケがピタリと作品に合致。清楚ながらどこか艶のある作品に仕上がった。


キヤノンEOS7D 絞りF4. 1/15秒 ISO250  WB:マニュアル RAW 21mm域


 
モデル:鮎川まなか(公式ブログ http://ameblo.jp/manasumer/
 
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