伊藤みろ - メカブリッツ すごさの三原則

メカブリッツ すごさの三原則

1. メッツは「大光量」- 持ち運びできる「第二の太陽光」のパワーと輝き

ストロボ光は、第二の太陽光として、写真撮影では、常に必携品です。 晴天時において「強いコントラストを和らげる」「逆光の被写体を明るく照らし出す 、そして曇天や雨天では「メインの被写体に輝きを加える」という、撮影の要となる第二の光源として、写真表現を強力にサポートしてくれます。

メッツがなぜ凄いかというと、その大光量出力にあります。メッツを生み出したドイツは、日本(北海道を除く日本列島)と比べ、晴天である日数が少なく、ストロボ光は、曇がちな「日常」にあって、コンパクトな太陽光のパワーに相当します。大光量だからこそ、持ち運びできる「第二の太陽光」として、どこでも威力を発揮してくれます。

作例01ラトビアの首都リガにあるアールヌーボー建築群(世界遺産)を小雨時に撮影。曇天や小雨では、コントラストが低くなるため、ストロボで立体感を加味できる

2. メッツは、色温度においても「太陽の代用」- 太陽光と同じ色温度

「光の表現」である写真撮影では、まずは「光をどう表現する」かこそが、最大のポイントといえます。ストロボ光は、色温度においても、大きな役割を担います。ストロボ光は、太陽光(晴天時正午頃の5500K)の色温度を基準としていますので、日陰や、雨天や曇天など、天候や周囲の色の反射にも、左右されずに、常に太陽光の色温度と輝きを、加味してくれます。

だからこそ、色温度中和のためにも、ストロボは、写真表現の強力なパートナーといえます。大光量のメッツは、通常(ストロボなし)の撮影では、不可能な表現をも、可能にしてくれます。またメッツは、青白い光ではなく、太陽光の恵を思わせる、暖かな色(ウォームトーン)をもたらしてくれます。

作例02晩秋の作品撮り。ストロボの間接光を、レフ板でバウンスさせてメイン光源として使用(アンバー・マゼンタ系フィルターを使用) model: 山口タマラ

3. メッツは、多彩な光の活用術- 多角度の関節光、自動調光(複数台)、全速同調を思いのままに

デジタル機種では、ストロボの自動調光はTTLをはじめ、標準装備となっていますが、大光量であるため、バウンス光でも、光の鮮鋭度が失われていません。多角度で調整できますので、さまざまな広がりと明るさ、角度を持つ、柔らかかつビビッドな間接光が生み出せます。さらに全速同調で撮影できますので、長時間露光時と組み合わせて、自然な光の描写ができます。

また複数のストロボを使う場合、さらに後幕シンクロ、マルチ発光機能など、多彩な撮影機能による、光の活用術が楽しめ、ベストな光を生み出してくれます。

作例03ストロボ(複数台)と室内の太陽光を日中シンクロさせて撮影。室内でも、いかに太陽光に近い光の表現ができるかが、ストロボ活用術のポイント model:Angela

 

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