川合麻紀 - 女性目線のレンズ活用術


velvet56

「レンズベビー Velvet 56」のファーストショットは、もともと撮影する予定だったエレナちゃんのポートレートになりました。
ちょっとアンティークな、物語のような絵柄を想像していたので、「クラシックポートレートレンズ」とうたっている「レンズベビー Velvet 56」は私のイメージにぴったりなのではないかとワクワクでした。

「レンズベビー Velvet 56」のピント合わせはMFです。
開放F1.6でファインダーを覗くと、少しふんわり感はあるものの、意外とソフトでない雰囲気。でも、シャッターを切ると独特のソフト感が現れます。

ポートレート

About

エレナちゃんを不思議の国のアリスな感じで。右窓からの柔らかい光で、夢の中のような、ふんわりしたソフト効果が得られました。
レンズの中心のほうが芯のあるしっかりとした描写になりやすいので、まずは構図の中心のほうに被写体のピントを合わせる部分を配置してみるのがいいかも。



 

About

窓を背景にして、白い洋服のハイライト部に、にじみを出して、独特の雰囲気に。



 

About

開放F1.6のソフト感と、二段絞ったもの違い。
少し絞ると比較的シャープな印象。絞りによって、自分の好きなソフト感を楽しめます。

 

About

家の外からガラス越しに。暗く落ちた背景に、ふんわりにじむ白を意識して。エレナちゃんの視線は遠くを見つめて、昔見た情景のような雰囲気に。



 


About

もともと綺麗なエレナちゃんの肌が、まるで赤ちゃんみたいなふんわり感に。黒の背景に白く滲んで、発光しているよう。

「レンズベビー Velvet 56」はソフトレンズであるだけでなく、開放F値も1.6とかなり明るめのレンズなので、ボケ味とソフト感とを、どう生かすかがポイント。
光を味方につけると、素敵な写真になりそうです。

 

花風景

次に、いつもの花風景撮影へ。絞りはF1.6〜4程度での撮影です。


About

花畑を撮影してみました。中心はピントの芯がありつつソフトな描写、周囲は回転するようなボケ味になっています。

 


About

寄った感じの花撮影にも。今回はお花のバランスを見ながら背景の花畑もいれつつ可愛い雰囲気にしてみました。最短撮影距離がレンズ先端より13cmで、マクロ最大倍率は1:2なので、お花に寄って大きく撮るようなマクロ撮影にも使えます。

 


About

手持ちで、画面全体を蓮の花にしてみました。少し絞っていくと、普通の標準レンズに近い印象です。

 


About

私が大好きな光あふれるイメージ。画面はじっこに太陽を入れながらハレーションの虹を出して華やかで香るようなラベンダー畑に。わざと少し遠目にピントを合わせて、ラベンダーの花の前ぼけを作ってみましたが、ちょっと不思議な丸ぼけができました。

レンズベビーはポートレート向きですが、他の撮影でも使えそうです。どんな被写体やシチュエーションが似合うかを試行錯誤してみてください。今までのレンズベビー(Lensbaby コンポーザープロ スウィート50など)も、独特のボケを楽しめるレンズですが、「レンズベビー Velvet 56」とは、違うタイプの描写なので、使い分けるのも楽しそうです。

 
レンズベビー Velvet 56 の製品情報はこちら »
 
このページのトップへ戻る

[著作権および画像利用についてのご注意]

本スペシャルページで提供している「実写生データ」の著作権は、撮影者である 川合麻紀氏に、使用権は 株式会社ケンコー・トキナー に帰属しています。著作権所有者および 株式会社ケンコー・トキナー への事前の承諾を得ること無しに、その全てまたは一部を、いかな る形式、いかなる手段によっても、複製・改変・再配布・再出版・表示・掲示または転送することは禁じられています。

本スペシャルページの「実写生データ」は、お客様のコンピュータースクリーン、もしくはお客様ご自身のプリンターまたは プリント手段等による、私的な画像確認での利用に限ってのみ、ご利用いただけます。