ブックタイトルケンコー・トキナー 光学製品カタログ A

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概要

ケンコー・トキナー 光学製品カタログ A

31△ 自動追尾と自動導入△ オートガイド機能(オートガイダー)自動追尾(じどうついび)架台本体にモーターが内蔵され、星の動き(地球の自転)に合わせて自動で動き、星を追尾することができます。長時間の観察や写真撮影に便利な機能です。自動導入(じどうどうにゅう)架台本体にモーターやエンコーダーなどが内蔵され、コンピューターで制御されています。初期設定(アライメント)を行えば、見たい星を指定するだけで自動で探し出し、追尾することができます。自動追尾だけでは補正しきれない微妙なズレを調整する機能。高度な天体撮影には欠かせないものになっています。この機能を使うには、オートガイド機能内蔵のCCDカメラ・パソコン・オートガイドソフト・接続ケーブルなどが必要です。(いずれも市販品・詳細は専門の販売店にご相談ください)架台本体にモーターやエンコーダーなどが内蔵され、コンピューターで制御されています。初期設定(アライメント)を行えば、見たい星を指定するだけで自動で探し出し、追尾することができます。△ パソコン連動パソコンと自動導入天体望遠鏡を接続することにより、パソコン上で天体望遠鏡を制御でます。パソコンと自動導入天体望遠鏡を接続するケーブルと、望遠鏡制御機能が付いた市販の天文ナビゲーションソフトが必要です。天体用語解説△ ポータブル赤道儀天体写真に特化した赤道儀です。持ち運びしやすいよう赤緯軸を無くし、軽量・コンパクトを実現。赤経軸に自動追尾のモーター内蔵。△ 極軸望遠鏡(きょくじくぼうえんきょう)赤道儀に内蔵されているもので、地球の回転軸(地軸)と赤道儀の回転軸を合わせるための装置。内部に星を合わせるためのパターンが印字されています。主に、写真撮影対応の赤道儀に装備されています。△ アイピース(接眼レンズ)の種類市販されているアイピースは、主に3種類のサイズ(取付け径)に分けられます。ツアイスサイズ(24.5mm)一昔前に採用されていたサイズ。現在は安価帯以外あまり見かけません。アメリカンサイズ(31.7mm/1.25インチ)一般的に使われているサイズ。安価帯から高価格帯まで種類が多い。2インチサイズ(50.8mm/2インチ)大口径望遠鏡に採用されている。主に高価格帯・低倍率のものが多い。△ 天体撮影時のピント合わせ天体撮影のピント合わせは、シビアなものになっている。少しズレただけで、点像の星が飽和して映ってしまいます。星のピントはカメラのファインダーでなく、液晶モニター(ライブビュー)で拡大して確認するのがわかりやすいです。(カメラのファインダーではピント合わせができません)小澤 弘司様フィトンチッド みずがき湖ビジターセンター 代表◆みずがき湖ビジターセンターは「星降る湖」と銘を打っていらっしゃいますが、本当にきれいな星空でした。早い時間、西の空に甲府市街の町明かりが少し見えますが、夜半過ぎになりますと町明かりも少なくなり、満天の星空が広がります。台風の過ぎ去った後や、冬の完璧に晴れた空は、言葉にできないような、ドキドキ心臓が高鳴るような素晴らしい星空があらわれるそうです。その時は、我を忘れて望遠鏡に打ち込んで撮影に打ち込みますと笑顔で取材を受けていただきました。山梨県北杜市にある「みずがき湖ビジターセンター」で天体の観測会などをひらいていらっしゃる小澤様を訪問しました。ミードやスカイウォッチャーなど多くの機材を使用し、みずがき湖の素晴らしい星空を訪れた方に紹介されていらっしゃいます。スカイエクスプローラーご愛用者お宅訪問みずがき湖ビジターセンターテラスとミード41㎝反射望遠鏡■いつくらいから天体に興味を持ちましたか?地元で生まれ育ったのですが、子供の頃よく悪いことをすると外に締め出され、そのたびに星空を眺めていました。その頃から満天の星空に不思議なものを感じ魅了されていましたが、本格的に興味を持ち始めたのは小学生になってからです。また初めて望遠鏡で天体観測したのは中学生の時なのですが、その頃、自然科学部に入っており部室にあったレンズを組み合わせ水道管で望遠鏡を自作して観察しました。3cm位のものでしたが木星など観測したのを覚えています。あとは学校の望遠鏡などを使用して観測を楽しみました。また20代の時は、星の写真撮影に明け暮れました。21歳の時にハレー彗星がきて、その頃は狂うように撮影し、ついには彗星を追って南半球まで遠征してしまいました。その頃、南半球での星空の情報が少なく、星図を書きながら南天を探し撮影しました。良い思い出になっています。30代の頃は、天体撮影からは少し離れていたのですが、星を教える仕事は続けていました。そんなある日、みずがき湖ビジターセンターの駐車場で大きな白い反射望遠鏡を使って撮影している方と出会いました。何の機材なのだろうと話しかけたところ、ケンコーのNEWスカイエクスプローラーSE250N CRという反射望遠鏡であることを知り衝撃を覚えました。天体撮影をやっていない間に知らない機材が増え、こんなにも気軽に撮影のできる機材があるのだと知り、再び天体撮影に熱が入りました。それが5年くらい前の事になります。■どのような機材を使っていらっしゃいますか?ミード40㎝赤道儀、タカハシ160J架台+SW BKP250鏡筒、タカハシEM200架台+MT160、宮内製10センチ対空双眼鏡など持っております。昔から、天文同好会をやっておりまして、その仲間達が使わなくなった機材などを寄付してくれ今に至っています。最近ではBKP300のニュートン式反射望遠鏡を買い求め、ファーストライトをしたところです。■観望会はいつやっていらっしゃるのですか?観望会・天体写真教室は予約制になっており、予約が入ったときにやっています。最近は子供だけでなく大人の方も多いです。星はやはり冬が一番観測に適しています。だいたい11月から翌年の黄砂の飛ぶ前くらいまでが、晴天率も高く一番観測には適しています。けどものすごく寒いですので、お客様がきて観測する際はこたつなども用意して楽しみながらやっています。初めて天体観測される方などは、やはり月のクレーターや土星の環などを見て感動されることが多いです。ここには大口径の望遠鏡もあるので、星雲や星団も観測したりしていますが、星雲や星団は写真とは違い色がないのでがっかりされてしまうこともあります。そんな時は、この光は何万年も前に輝き、その光が今届き見えているんだよっていう事などを説明させていただいています。みずがき湖ビジターセンターの駐車場は広く、新月頃になると一般のお客様も駐車場に車を停め、観望されていらっしゃる方がたくさんいます。