バリアブルNDXⅡは、前枠を回転することで減光量を調整できる可変式NDフィルターです(ND2.5〜ND450相当※1)。一眼動画撮影で露出オーバーを防ぐのに欠かせないフィルターで、静止画でのスローシャッター撮影にもお使いいただけます。
※1 濃度をMAXに近づけた時に映像にX状のムラを生じることがあります。使用するレンズの焦点距離が短いほどこの現象は起こりやすくなります。
従来のバリアブルNDXはフィルター無しと比べるとわずかに黄色みがかっていました。「バリアブルNDXⅡ」は新開発の偏光膜採用によりニュートラルな色味を実現しました。
動画撮影で便利なレバーが付属します。また回転枠の可動範囲を濃度の最小(min)から最大(MAX)までの90°とすることでスムーズな撮影を可能にしました。レバーは着脱可能。
通常のNDフィルターは撮影シーンに応じてND4やND8などをつけかえる必要があります。可変式NDフィルターは前枠を回転させるだけで、自在に減光量を調整することができます。
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動画撮影の場合、フレームレート(fps)によって適正なシャッタースピードが決まっているため、撮影意図に合う絞り値で撮影するには、NDフィルターによる露出コントロールが必須です。通常はフレームレートの2倍までが適正なシャッタースピードです。
【例】
60fpsの場合、適正シャッタースピードは1/100秒
30fpsの場合、適正シャッタースピードは1/50秒シャッタースピードが速すぎると、動きがつながらずパラパラした不自然な動画に見えてしまいます。目が疲れない自然で滑らかな映像を撮るためにNDフィルターは欠かせません。
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晴天時にF1.4やF1.2といった大口径レンズで絞りを開けて撮影すると、シャッタースピードを1/8000秒にしても白飛びしてしまう場合があります。そんな時バリアブルNDXⅡで減光すれば、白飛びを防ぐことができます。
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NDフィルターがない場合、シャッタースピードを遅くするためには最小絞り近くまで絞り込み、その結果画質低下を引き起こしてしまいます。バリアブルNDXⅡを使用すれば、レンズの解像度を保つ絞り値の状態でスローシャッターを実現します。水流や人、車など動く被写体のブレを活かした表現が可能になります。
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可変NDフィルターはガラスを4枚使用しています。ガラスの研磨精度が高いほどガラスの平面性が高く、フィルターを付けることによる画質低下を抑えることができます。
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可変NDフィルターは通常の「NDフィルター」と違い、PLフィルターを2枚使って効果を出しています。使用する偏光膜や設計によって色味に大きく差が生じ、安価なものは黄色みがかる傾向があります。数ある可変NDの中でダントツに色が良いのはKenko「バリアブルNDXⅡ」です。
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可変NDフィルターに使用される偏光膜には偏光効果があります。そこで問題になるのが、フィルターの取付角度によって意図せず被写体の表面反射が消えたり増えてしまうということです。例えば水面やガラス面を撮った時に偏光効果が起こってしまうと、枠の角度によって水面やガラスの反射が除去されるだけでなく、逆に反射が増えて白くギラついてしまうことがあります。Kenko「バリアブルNDXⅡ」はこの偏光効果が起こらないように設計されているため、安心して使用することができます。
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- ND効果をMAXに近づけた時に映像にX状のムラを生じたり、青みがかったりする場合がありますので、濃度調整にはご注意ください。焦点距離が短いほどムラは出やすくなります。「使用可能な濃度範囲の目安」をご確認ください。
- 正しい明るさに表現するために露出補正が必要な場合があります。
- 枠の表記は目安です。構造上min及びMAXの位置とフィルター効果にわずかな誤差を生じることがあります。またminとMAXの中間にある点は絞り段数を表すものではございません。減光量はカメラに表示される露出の値をご確認ください。可変式NDフィルターはmin側の減光量の変化は緩やかで、MAX付近で急激に減光量が落ちます。
- 一眼レフでスローシャッター撮影する場合、ファインダーからの逆入射光の影響が生じます。アイピースシャッターなどによりファインダーの遮光を行なってください。
- 本製品には偏光膜を採用しています。偏光膜は熱および紫外線により劣化する性質があります。7年程度をめどに買い換えをお勧めいたします。
- ガラス4枚を使用する構造上、通常のフィルター枠より厚い枠となっております。目安として28mm以下の焦点距離ではケラレが発生する場合がございます。
- 偏光膜を使用していますが、PLフィルターの効果はありません。
- 太陽撮影には適してません。
- フィルターサイズは77mmと82mmの2サイズのみです。その他サイズのレンズでは、ステップアップリングを併用してください。