トゥインクル・スターで日常をきらめきに変える方法 by wakana
はじめまして。フォトグラファーのwakana(@nanaaa_photo)です。
日常の中にある美しい瞬間、特に光と影が印象的な場面を撮影するのが好きです。
トゥインクル・スターの特徴
トゥインクル・スターは、通常のクロスフィルターに比べ、「光の線が長くなりすぎない」点が特徴です。
通常のクロスフィルターは、強い光源や光が密集している場所で撮影すると、光線が大きく伸び、画面の広い範囲に広がります。
一方、トゥインクル・スターは光線を短めに抑え、他の被写体を邪魔しません。
イラストに描いた星のような、かわいらしいきらめきを作れるのが特徴です。
特に細かい光がたくさん並ぶシーンでは、光線同士が重なりすぎにくく、写真全体に小さなきらめきを散りばめられます。
シーンによって使い分け
4本線は、「キラキラマーク」を連想させるシンプルなフォルムです。
写真の中で目立ちすぎず自然に、光を少し印象的に見せたいときに使いやすいです。
この写真は、洗濯バサミにリバーサルフィルムを吊るし、逆光気味に撮影しました。
金属部分に太陽光が反射し、クロス効果できらめきが強調されています。
絞り値を小さくし、ピントを当てる部分・ぼかす部分を区別することで、ピントが当たっている部分のきらめきがより際立っています。
6本線は、「雪の結晶」や「花」を連想させるフォルムです。
4本線より華やかですが、8本線ほど強い印象にはなりません。そのため、被写体とクロス効果の両方をバランスよく見せたいシーンに向いています。
この写真は、クリームソーダのさくらんぼにフォーカスしました。
さくらんぼから滴るしずくや、グラスの縁、ドリンクの中の反射にクロスフィルターが反応し、きらめきが強調されています。
窓からの光を取り入れて、しずくに光が当たる角度・タイミングを狙って撮影しました。
8本線は、「太陽」のようなフォルムです。
4本線・6本線と比べて、写真の中で光が占める割合が大きくなります。
しかし、丸みを感じるフォルムでもあり、柔らかさと華やかさを兼ね備えています。
この写真は、木漏れ日を撮影しました。
葉の隙間から差す光の線が強調され、太陽の存在感が増しています。
太陽に直接カメラを向けるのではなく、葉越しに撮影することで逆光が強すぎず、小さな木漏れ日の光がソフトに広がり、幻想的で柔らかい印象になりました。
シーン別撮影方法:日中、昼
ここからは、シーン別にトゥインクル・スターの作例をご紹介します。
6本線のフィルターで水面に散らばる光をほどよく強調しました。また、できるだけ水面に花を近づけることで、ピントの差を小さくしています。
クロスフィルターを使用するときは、きらめきを強調したい光源にピントを合わせると、はっきりした光線が出ます。
ガラスや透明感のある小物は、クロスフィルターと相性抜群です。
瓶の表面の小さな反射光にクロスフィルターが反応し、星のようなきらめきが生まれています。背景はシンプルな白壁にし、クロスの効果を目立たせています。
人物の瞳に6本線のきらめきが入り、印象的なアクセントを加えています。
また、全体の光がふんわりと広がり、やわらかく幻想的な雰囲気に仕上がっています。
人物の表情や輪郭に干渉しすぎず、瞳のきらめきと光の柔らかさをプラスできるのがポイントです。
シーン別撮影方法:夕方・夜
日没後、対岸の夜景を撮影しました。トゥインクル・スターは光線が比較的コンパクトなので、光源が密集していても、被写体の輪郭を邪魔しません。
火花一粒一粒にクロス効果が反応し、キラキラと輝いています。
また、背景を暗くすることで細かなクロスの光が埋もれず、よりはっきりと見えるようにしました。
夜、雨粒のついたビニール傘にフラッシュを当てて撮影しました。
水滴にフラッシュが反射し、雨粒が星空のように浮かび上がる表現になりました。
シーン別撮影方法:屋内
透明な造花を窓辺に置いて撮影しました。
花の中心の反射光にフィルターが反応し、小さな花のような形になっています。
ガラス玉の集合を撮影しました。
クロス効果で、宝石を散りばめたようなきらめきを演出しています。
4本線は光線がすっきりしているため、反射光が多いシーンでも重なりすぎず、良いアクセントになります。
水面や花びらについた水滴に光が反射し、クロスフィルターが反応しています。
光の当たり方、花の配置などを見ながら、撮影の画角・角度を探すと良いです。
すりガラスに光が当たり、表面の細かな凹凸によって小さな反射光が生まれた様子を撮影しました。
一粒一粒にクロスが反応し、夜空のような写真になります。
シャボン玉撮影のポイント
夕方の海岸でシャボン玉を撮影しました。シャボン玉の輪郭のハイライトがクロスで輝き、アクセントになっています。
シャボン玉撮影のポイントは3つあります。
- ① ピント合わせ
この写真の場合は、シャボン玉の吹き出し口にピントを合わせることで、シャボン玉にもピントが合っています。
空中にシャボン玉が飛んでいる場面では、「置きピン」を使うのも効果的です。
あらかじめシャボン玉が通りそうな位置にピントを合わせておき、ピント位置に入った瞬間に連写モードでシャッターを切ります。 - ② 光の向き
シャボン玉撮影では、逆光〜半逆光を選ぶのがポイントです。
逆光で撮影することで、シャボン玉の輪郭に光が当たり、透明なシャボン玉の形や虹色の反射を捉えやすくなります。
また、日中・真上からの強い光より、朝・夕の低い位置からの光のほうが、柔らかく幻想的な雰囲気に仕上げやすいです。 - ③ 背景の選び方
透明なシャボン玉は、背景に情報量が多いと輪郭が埋もれやすくなります。
色情報が少ないすっきりした、やや暗めの背景を選び、さらに標準〜中望遠のレンズで背景をぼかすことで、クロスフィルターによるきらめきをより印象的に見せられます。
シャボン玉にフラッシュを当てて撮影しました。シャボン玉の表面に生まれた小さく強い反射光にクロスフィルターが反応し、たくさんのシャボン玉が、まるで星のようにきらめく表現になります。
空中のシャボン玉を写真に収めるのが難しい場合は、地面に止まったシャボン玉であれば捉えやすいです。
夕日の光がシャボン玉の表面に反射し、トゥインクル・スターが反応。シャボン玉と水面など、複数の反射する被写体を組み合わせることで、クロス効果を画面全体に広げることができます。
さいごに
クロスフィルターは、日常の中にある小さなきらめきを印象的に見せ、写真のアクセントにしてくれるアイテムです。木漏れ日や水滴、夜景やイルミネーションなど、身近なさまざまなシーンで光の表情を楽しめます。
トゥインクル・スターには4本線・6本線・8本線があり、それぞれ光のフォルムや華やかさが異なります。光源の種類や写真全体の雰囲気、被写体の形に合わせて選ぶことで、よりイメージに合った表現がしやすくなります。
また、前枠を回転させることで光線の向きが変わり、光の印象を変えることもできます。いつもの景色の中で光を探しながら、3種類それぞれの個性を生かした撮影を楽しんでみてください。

