天体写真(星空写真)の中に「星景写真」がある。風景と星空をミックスさせたものですが、風光明媚な場所など地上と星空を広い写野で撮影したいものです。Tokinaレンズ「SZ 33mm F1.2 MF」をレビューさせて頂いた時にこのレンズを持って行かなかった事を後悔しています。
先達てこのレンズを手にしてから富士五湖に撮影に行こう!と思い、今回の撮影に至りました。富士山・湖・星空・その周辺の自然...魅惑の撮影地ですよね。
フルサイズ+FISH-EYEレンズで撮影する事が多くありますが、Xマウントカメラ...私の場合、X-T30Ⅱを星撮メイン機としていますが、これに「SZ 8mm F2.8 FISH-EYE MF」を装着してもコンパクトで使いやすいです。今回は、車で富士五湖に向かいましたが、私の場合、沖縄県の離島での撮影が多く、居住地から撮影地へ向かうにあたり飛行機での移動が必ずあります。その際、預け荷物にしても機内持ち込みにしても重量制限があるので、少しでも軽くしたい。そんな欲求にも応えてくれるレンズでもあります。
作例1:本栖湖
絞りF5.6/露出時間60秒(比較明合成により総露出時間30分)/ISO2000/WB蛍光灯3
作例2:精進湖
絞りF5.6/露出時間240秒/ISO400/WB蛍光灯3
作例3:山中湖
絞りF5.6/露出時間240秒/ISO200/WB蛍光灯3
今回、富士五湖でと出掛けて行きましたが、西湖と河口湖では、富士山にまとった雲がとれず、本栖湖・精進湖・山中湖での作例のみです。2023年1月16日~18日の日程で撮影してきましたが、富士五湖での星景写真撮影は、ロケハンの際、地上の景色に加え、星座や月の位置を考えながら決めるので、一晩のうちに何度か撮影地を移動する事になるので、撮影地と仮眠場所などを行ったり来たりします。
千葉県富津市(自宅)→東京湾アクアライン経由→保土ヶ谷バイパス経由→相模原市→道志道経由で山中湖へ(この逆が帰路になります。)
現地での撮影地移動では、本栖湖→西湖・河口湖経由→山中湖/精進湖→西湖・河口湖経由→山中湖と移動しました。
今回も絞りでの写りの違いを撮ってきました。参考になれば幸いです。
作例4:F2.8
露出時間60秒/ISO1600/WB蛍光灯3
作例5:F4.0
露出時間60秒/ISO1600/WB蛍光灯3
作例6:F5.6
露出時間60秒/ISO1600/WB蛍光灯3
作例7:F8.0
露出時間60秒/ISO1600/WB蛍光灯3
作例8:F11
露出時間60秒/ISO1600/WB蛍光灯3
星空の光跡での星景写真では、銀塩時代の様に低感度・長時間露出で撮る星空写真ファンも多くなってきました。きっとカメラの性能が向上しノイズが少なくなってきたからでは無いかと思っています。
そんな撮影比較も撮ってきました。
作例9:1カット・データ
絞りF5.6/露出時間900秒/ISO200/WB蛍光灯3
作例10:比較明合成
絞りF5.6/露出時間60秒(比較明合成により総露出時間15分)/ISO2000/WB蛍光灯3
作例10資料:作例10で使用した画像の1カット
絞りF5.6/露出時間60秒/ISO2000/WB蛍光灯3
作例10資料と同じセットで15カット連写して比較明合成したものが作例10になります。皆さんは、どちらが好みですか?銀塩時代から撮影している私は、作例9が好みですが、光害が多くなる撮影地だと作例10の手法の方が撮影しやすいです。
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