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Tokina AT-X 400 AF

Tokina AT-X 400 AF製品画像

マニュアル時代にSL400(400mm F5.6)という汎用短焦点望遠レンズがあり、海外市場を中心に販売されていました。日本国内では、あまり知られていない機種だったかもしれません。

AF時代になり、汎用超望遠レンズとして、400mm F5.6とスペックは同じですが、AFに有利なIF(インターナルフォーカス)として再設計したものが、AT-X400AF(400mm F5.6)です。

当時、トキナーはF5.6の明るさは汎用モデルと考えていて、超望遠レンズの設計に使用するSD(超低分散ガラス)はコスト面から1枚としました。価格も実販価格で5万円前後で販売出来る事。標準小売価格は¥68,000。価格の割には描写性能が良く、結構コンスタントに売れていた機種と記憶致します。

当初、SD(超低分散)ガラス2枚で設計したものもあったのですが、実販10万円を超える価格になり、結果的に営業判断で、低価格の設計を採用致しました。「F5.6のレンズが高いのは如何なものか?」は現在でも正しい判断だと思います。このレンズはフォーカスクラッチ機構を採用するPROシリーズ等への改良はせず、このまま価格重視の機種としてロングランの継続生産を致しました。

1996年にAT-X840AF(80-400 F4.5-5.6)の発売とともに生産を打ち切ったモデルです。ただ、生産を打ち切ってから、ズームレンズでは置き換える事が出来ない、単焦点レンズ特有のヌケの良さを強調するユーザーの声は多く何で止めたと叱られる問い合わせも結構ありました。いま思えば確かにそうだよね。もし後継機種を開発するとしたらSDガラス2枚を採用した高性能単焦点望遠レンズの企画にしたかもしれませんね。

 
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