ケンコー・トキナースタッフブログ


レンズベビーのフィッシュアイレンズを使ってみました

 
Posted:2015.01.30 ブログを購読

本日発売いたしました、Lensbabyの新レンズ、「レンズベビー サーキュラー フィッシュアイ」。

すでにアメリカ本国の方では発売になっていたため、日本での取扱は一体いつになるのか?と気になっていた方もいらっしゃることでしょう。

もちろん私も今か今かと待ちわびておりましたので、早速使わせていただきました!

CFE_hand.jpg

なんというか、ずんぐりむっくり…。(これはキヤノンEFマウント用なのですが、ソニーE用やm4/3用ではもうちょっと縦に長くなります。)でもやっぱりLensbabyらしく可愛らしい印象ですね!側面に印字されているフォントなんかもいちいちカワイイ…。

それでは早速取り付けて撮影開始!と行きたいところなのですが、その前に知っておいてほしいことがあります。

レンズベビーはすべて電子接点のないマニュアルレンズ。つまり、、、

 

1. ピント合わせはマニュアルで行わなければならない

2. 撮影モードは「(M)マニュアル」または「(Av)(A)絞り優先オート」でのみ撮影可能(「(M)マニュアル」でしか撮影できないカメラも有)

 

全部マニュアルで撮影?!そんなのやったことないよ!絶対に無理!!絞り優先ならわかるけど…、という方は、レンズベビーを買う前に

 

"私のカメラは電子接点の無いマニュアルレンズを取り付けた場合、「絞り優先オート」で撮影することができるのか、できないのか?"

ということを確認しておいてください。(同じカメラを使っている詳しい人や、カメラメーカー様に質問してくださいね!)

 

できないカメラの場合は、、、な、なんとかマニュアル撮影方法をマスターしてから買ってくれると、嬉しいです…。

(もちろん、マニュアル撮影の方が得意だよ!っていう人は積極的にマニュアルで!)

 

絞り優先オートでの撮影もできない!全自動しか経験がない!!という方は…

これから私が撮影するざっくりとしたやり方で良ければ、参考にしてください…

 

今回はキヤノンのEOS40Dに取り付けて撮影します。このカメラではレンズベビーを取り付けた状態でも絞り優先オートが効きますので、モードダイヤルを「(Av)絞り優先オート」に合わせます。

mode_av.jpg

 

ISO感度の設定をします。ISOオートが使えるのであればオートにしておくと、考えなくていいので楽です。(考える人向け:感度高めに設定しておくとノイズが増えてしまいますが、撮影時にシャッタースピードが速くなるので撮りやすいです。ノイズが気になる人は感度低めに。)

iso_auto.jpg

 

絞りの設定をします。マニュアルレンズの場合、カメラ側から絞り値変更の操作をしても何も変わりません。レンズ側で操作しなければなりません。

aperture_5.6.jpg

カメラに近い方、手前のリングをカチカチ…と動かして、お好みの絞り値にしましょう。はじめはとりあえず5.6くらいが撮りやすくておすすめです。

(考える人向け:絞り値が小さい(絞りを開く)と、ピントの合う範囲が狭くなり、絞り値が大きい(絞りを絞る)と、ピントの合う範囲は広くなります。)

f00.jpg

あれ?絞りを変えたのに変わってないんじゃないか?っていうか「F00」ってどういうこと!?

…と心配されるかもしれませんが大丈夫です。無視してください。

(考える人向け:レンズに電子接点が無いためカメラ側がレンズを認識できず、このような表示になります。)

 

ピントを設定します。先ほどとは違う方、外側のリングをすーーっと動かします。はじめはとりあえず「∞(無限遠)」にしておきましょう。

infinity.jpg

 

さぁ、やっと撮影です。最初は風景など遠くのものを撮りましょう。シャッターを切って画像を確認します。画像を見て少し暗いかな?明るいかな?と思ったら、カメラ側で露出補正をしてください。

 

そして撮影できた写真がこちら

20150128_street.jpg

おお~丸い…。真横にあったはずの街灯もバッチリ写ってます。画角185°ってすごいなぁ~。

 

今度は近くのものを撮影してみましょう。この自動販売機なんてどうでしょうか。

20151118_jihan_no.jpg

 

ピントリングを回して0.05に合わせました。

0.05.jpg

これは、レンズから0.05m、つまり5cmのところにピントが合いますよ、という意味です。それでは被写体から5cmのところにレンズがくるようにカメラを構えて…

ピントが合ってないな~という時は、ピントリングをほんの少しだけ動かして微調整するか、カメラを少しだけ前後させるかしてピントを合わせます。

 

20150128_jihan_fe.jpg

四角い自動販売機が丸くなった!かなり自動販売機に近づいているはずなのに、天井と床が写り込んでいます。なかなか面白い写真が撮れました。

 

最後にこのお花を撮ってみましょう。

20151118_hana_no.jpg

かなり近づいて、ピントリングをもっと回して…

 

こんなん撮れました!

20150128_hana_fe.jpg

光源を取り込むと、円の外周にカラフルなフレアーの輪ができるのも、普通の魚眼レンズとは異なるレンズベビー版フィッシュアイの特長です。

 

この時どれくらい近づいていたのかというと、

20151118_hana_out.jpg

こんなに近づいていたんですね~。ちなみに、このレンズの最短撮影距離はなんと6mm!近づきすぎてレンズをぶつけないように注意してくださいね!

 

というわけでレンズベビー サーキュラー フィッシュアイ、いかがでしたでしょうか。興味を持たれた方は是非、レンズベビーで新たな表現を楽しみましょう!

(WEB担当:A)

 

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