ケンコー・トキナースタッフブログ


ハーフNDフィルターで明暗差を作り出す!

 
Posted:2017.05.03 ブログを購読

ハーフNDフィルターといえば「白飛び・黒つぶれをなくし、写真上再現されないところを再現するフィルター」と一般に理解されています。果たしてそうでしょうか。

先日、長野県飯田市の桜撮影スポット、との紹介で「増泉寺」を訪れました。

見事な樹齢350年というしだれ桜があり、お寺の門とともに撮影をしていました。

門を横切る子供とともに捉えたのが、効果フィルター未使用の写真です。

 

 

DSC_1767.jpg

 

トキナーAT-X 12-28 F4 PRO DX  1/50秒 F11 22mm域(35mm判換算33mm) ISO100

 

ただ、このときにもたくさんの写真家が周りにいて

「増泉寺という看板が新しくって目立って残念」

「フォトショップで加工しなきゃ」

といった声も聞こえてきました。

 

ここでひらめいたのが、ハーフNDを逆に使う方法です。

 

 

DSC_1771.jpg

 

トキナーAT-X 12-28 F4 PRO DX  1/20秒 F11 22mm域(35mm判換算33mm) ISO100

コッキンNUANCES GND8S使用

 

GND8300.jpg

 

ハーフNDを上下逆に使い、山門のところを暗く演出しました。

 

写真だけを見ると、撮影時間が異なるように見えますが、実際は効果フィルター未使用のカットを17時20分に撮影、NUANCES GND8Sを使用して撮影したのが17時22分とわずかな時間差です。

 

参考例

 

DSC_1769.jpg

 

トキナーAT-X 12-28 F4 PRO DX  1/20秒 F11 22mm域(35mm判換算33mm) ISO100

コッキンNUANCES GND4S使用

ハーフNDを上下逆に使い、山門のところを暗く演出しようとしましたが、うまくいきませんでした。

 

ハーフNDは明暗差の調整フィルター。今回は発想の転換といった使い方でしたが、ぜひ皆様も撮影現場でいろいろ試していただければと思います。

 

2017年4月21日「角型フィルター活用術」セミナーの内容から抜粋。

(写真・文:広報・宣伝課 田原 栄一)

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