ケンコーフィルター作例|ワンランク上の写真を撮るフィルターの使い方 -金子 美智子

金子美智子 ワンランク上の写真を撮るフィルターの使い方 (ハーフNDフィルター)

ワンランク上の写真を撮るフィルターの使い方 (ハーフNDフィルター)

ハーフNDフィルターは写真を写すときに、被写体の明暗差が大きいときに使います。 特に撮影する被写体の明暗差が大きすぎ白とびや黒ツブレしてしまいがちなときに使用します。 被写体の明るすぎる部分にハーフNDフィルターの暗い部分を当てて光を減光させて明暗差を少なくするようにして使用します。(ハーフNDフィルターには、簡易的な丸枠入りの「R-ハーフND4」もありますが、今回の撮影では角型のLEEハーフNDフィルターを使いました)

ハーフNDフィルターは、透明部と境目のグラデーション処理がはっきりしたハードタイプとソフトタイプがあります。


ハーフNDフィルターソフトタイプ【ソフトタイプ】
ハーフNDフィルターハードタイプ【ハードタイプ】

ハードタイプは、境界線がはっきりと境目がわかるようなタイプ ソフトタイプは、暗い部分と明るい部分との境目がグラデーションで、だんだん明るくなるように作られているものです。 また、二つのタイプの中でも、明るい部分をどのくらい減光させたいのか、減光度合いが三種類あります。絞り一段(濃度0.3、ND2)、二段(濃度0.6、ND4)、三段相当(濃度0.9、ND8)です。

ハーフNDフィルターは撮影する被写体によってハードタイプやソフトタイプ、減光度合いの使い分けをします。

LEEの角型フィルターは100×150mm角で 半分がND 半分が無色透明になっています。(ケンコー製のものは、100×125mm角または76×95mmでガラス製、ハードタイプのみです) 手で持っての撮影も出来ますが、レンズに取り付けるホルダーでレンズに取り付けて使うことがおすすめです。

使用方法

日の出の撮影などの際に、焼けている空と手前にある沼や湖など画面の下にあるものも人間の目で見ていると見えますが、実際に撮影してみると 朝焼けの空の部分が飛んでいたり、手前の画面下にあるものは黒く落ち込んでいたり、という経験がみなさんもあると思います。 このような場合、明暗差が大きいため画面上部にハーフNDの半分のNDの部分のフィルターを当て、明暗差をなくし黒く落ち込んだ部分を映し出すことが出来ます。

作例a【クリックで拡大】 【作例a】
撮影データ:Canon EOS 5D MarkII 24mm F16 1.6秒

作例a は朝焼けを撮ったものですが、水面を出そうとすると空が明るくなりすぎ、思い通りの朝焼けが表現できません。

作例b【クリックで拡大】 【作例b】
撮影データ:Canon EOS 5D MarkII 24mm F16 5.0秒

作例bは ハーフNDフィルターのハードを使用したものです。上下の明暗差が少なくなり、ダイナミックに焼けた空、そして焼けた空の色が水面に反射しています。

作例c【クリックで拡大】 【作例c】
撮影データ:Canon EOS 5D MarkII 24mm F16 2.5秒

作例 c はハーフNDフィルターのソフトを使用したものです。ソフトのハーフNDフィルターはグラデーションになっているため 作例bに比べて水平線の部分が明るめに出ています。

このように 水平線がはっきりしている場合は ハーフNDフィルターのハードを水平線に合わせて使用すると良いでしょう。 ハーフNDフィルターを撮影に使用する際には撮影時の状況によってハード又はソフトと使い分けて使用しましょう。

作例d【クリックで拡大】 【作例d】
撮影データ:Canon EOS 5D MarkII 40mm F11 1/40秒

作例dは 朝の棚田の写真ですが 下部の棚田を出すにはプラス補正をしなければなりません。下の棚田を出すと 朝焼けの空が白くなってしまいます。

作例e【クリックで拡大】 【作例e】
撮影データ:Canon EOS 5D MarkⅡ 40mm F10 1/50秒

作例eは、作例dの撮影状況でハーフNDフィルターのソフトを使用しました。焼けている空がハーフNDフィルターを使用することによって 出てきます。

この場合は 山並みがあるので ハーフNDフィルターの境界線がはっきり出ないグラデーションのものを使用しました。

作例e【クリックで拡大】 【作例f】
撮影データ:Canon EOS 5D MarkII 150mm F16 1/5秒

作例e【クリックで拡大】 【作例g】
撮影データ:Canon EOS 5D MarkII 150mm F16 1/6秒

作例gは、作例f に ハーフNDフィルターのソフトを使用したものです。 作例fと比べると、白かった空が青くなっています。バックが杉の林なので、作例gはハーフNDフィルターのソフトタイプを斜めにかけて 白くなっていた空を青くしました。

このように ハーフNDフィルターは水平に使用するだけではなく 撮影被写体によってハーフNDフィルターなどは 斜めに使用することも出来ます。 デジタルカメラにライブビュー機能が付いているものであれば ハーフNDの効果を即座に確認することが出来ますので、確認しながら撮影すると良いでしょう。

ハーフNDを使用する際に注意することは、いかにも「ハーフNDフィルターを使いました!」といった不自然な感じではなくハーフNDフィルターを使って自然に見えるように 撮影現場ではハーフNDフィルターのタイプ(ハード・ソフト)やND部分の濃度を使い分けることが大切です。

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