NDフィルターは、複数枚のNDフィルターを重ね付けすることによって、より光量を少なくすることができます。
NDの何番に相当するかは重ね付けするNDフィルターの番号をかけ算することで求められます。
【相当するNDフィルターの番号】
=【NDフィルターの番号】 × 【NDフィルターの番号】
これはNDフィルターの番号が”光の量を〇〇分の1にする”という意味であることから出てくる式です。
例えばND2を2枚重ねた場合を考えて見ましょう。
一枚目のND2で光の量は2分の1になります。
そして二枚目のND2で、先に透過した光が更に2分の1になります。
よって、減光効果は、1/2 × 1/2。
併せて4分の1の減光効果。
これはND4と同じ減光効果です。
同じ考え方で、ND4とND8を重ね付けした場合を考えてみましょう。
この場合減光効果は1/4 × 1/8。
併せて32分の1の減光効果になります。
ND32に相当する減光効果となりますね。
NDフィルターを重ね付けする際の注意点は、重ね付けする分、レンズ手前に取付けるフィルターの枠厚が増し使用するレンズの画角によってはケラレが発生してしまうということです。
また、フィルターが増える分、ガラスの"面"が増えてしまいます。これは内部反射の量を増やしてしまい、フレアやゴーストが発生しやすくなります。重ね付けする場合、なるべく面反射が少ないフィルターを使用する事をオススメします。