ケンコー・トキナーが日本総代理を務める、アメリカのカメラバッグメーカー「タムラック」。タムラックはケンコーが1995年から販売していますが、近年、「カメラバッグっぽくないカジュアル感覚の製品」が増えています。
しかし、元々のタムラックは「ハードユースに耐える米国製カメラバッグ」。今回気になったのは、米国製のラインナップである「タムラック606」に採用されている二つの特許機能「レンズゲートディバイダーシステム」と「レンズブリッジディバイダーシステム」です。
タムラック606
レンズゲートディバイダーシステム
タムラックは1977年より布製カメラバッグを製造・販売しています。
それ以前、カメラバッグといえば「アルミケース」か「革製のガゼットケース」でした。カメラとレンズの仕切はしっかりしており、収納時はカメラとレンズを外してしまっていました。
素早くカメラを取り出せるようにタムラックが考案したのが「レンズゲートディバイダーシステム」。カメラにレンズを付けたまま収納できるように形状を工夫しています。「レンズゲート」を開ければ、レンズ部がちょうど収まる形状になります。
「レンズゲート」を開いたところ。
レンズゲートを閉じると、従来のカメラバッグのように「カメラ」と「レンズ」を取り外して収納できる仕切となります。
指で持っているところが、レンズゲートディバイダー。
もう一つの特長が「レンズブリッジディバイダーシステム」
「レンズブリッジ」は、カメラバッグの高さを有効に活用するために、レンズとカメラを2段重ねとできるように工夫された仕切です。下段にレンズを入れておいても、「レンズブリッジディバイダーシステム」によって、その上にカメラを収納できるようにできます。
上段にカメラがおけるように仕切をセットしたところ。
この二つの「特長」は、アメリカ特許を取得しています。
「タムラック606」が、コンパクトながら、高い収納性と取り出しやすさが両立できたのも、これらの工夫によるものです。