西平英生Tokinaカメラレンズ作例 - AT-X M35 PRO DX

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AT-X M35 PRO DX

高倍率標準ズームの相棒に絶好の35ミリ

手ブレ補正機能を搭載したニコンＤＸＶＲ18～200ミリやキヤノンＥＦ－Ｓ18～200ミリＩＳなどが発売され、デジタル一眼レフユーザーに人気のある高倍率標準ズームは（残念ながら現在、トキナーからは発売されていないが）荷物をできるだけ減らしたい旅行の時などに、１本で間に合うとても便利なレンズとして多くのユーザーに重宝されている。

ボクも高倍率標準ズームの愛用者のひとりで、山歩きや街角の散策に活用することが多い。しかし、高倍率標準ズームの１本だけでなく、高倍率標準ズームを補足するレンズを１本加えて携行するようにしている。

これまでは50ミリF1.4レンズや50ミリマクロを高倍率標準ズームと併用することが多かったが、トキナーから35ミリマクロが発売されてからは、35ミリマクロが高倍率標準ズームの絶好の相棒となっている。

ＡＰＳ－Ｃサイズのデジタル一眼レフは画面サイズの関係で画角が狭くなり、50ミリ標準レンズや50ミリマクロを装着しても、75ミリ相当あるいは80ミリ相当の中望遠レンズや中望遠マクロになってしまって、本来の標準レンズや標準マクロとは使い勝手が異なってしまう。トキナーの35ミリF2.8マクロは、ニコンやキヤノンのデジタル一眼レフで標準マクロとして使えるように開発されたデジタル専用のマクロレンズだ。例えばニコンＤ300やＤ90などに装着すると、56ミリ相当の標準マクロとして快適に撮影が楽しめる。

トキナーの35ミリマクロは、等倍までの近接撮影が可能なマクロレンズだが、ボクが35ミリマクロを高倍率標準ズームの相棒として使うのは、マクロレンズとしてよりも、最短撮影距離を気にしなくて使える標準レンズとしてだ。作例の写真は、土産物屋で目に止まった猫の置物や早朝の散歩で見つけたヘチマの花などをスナップしたカットだ。もちろん高倍率標準ズームでも撮影できる被写体だが、35ミリマクロなら気軽に気楽にスナップ感覚で撮影を楽しむことができる。

18～200ミリなどの高倍率標準ズームを手に入れたユーザーには、トキナーの35ミリマクロを併用することをお薦めしたい。高倍率標準ズームの絶好の相棒としてスナップ撮影から等倍域までのマクロ撮影が楽しめ、多くの場面で期待に応えてくれる。

Index

作例01

街角の散策や山歩きを気軽に楽しむために便利な、高倍率標準ズーム(18～200ミリなど)をカメラに装着して出掛けるときに、ボクはトキナーの35ミリマクロを相棒として使うことが多い。全長約57mmとコンパクトだからバッグに入れておいても邪魔にならないし、スナップ撮影時にも目立たない。しかも、最短撮影距離を気にしなくて使える。写真は土産物屋で目に止まった小さな猫の置物。二人(二匹)並んでの記念撮影だ。

作例02

カメラを提げて早朝の散歩がボクの日課だ。カメラに装着するレンズは毎日変わるが、最近はトキナーの35ミリマクロの出番が多い。軽量コンパクトで嵩張らないのが嬉しいし、その気になれば等倍までのアップもできる。今日の被写体は深夜に開花したヘチマの花だ。

作例03

マクロレンズと名乗っているが、トキナーの35ミリマクロをボクは近接撮影にも強い標準レンズとして使っている。絞り開放からコントラストが高く、周辺まで均質性の高い描写力は、デジタル専用設計の最新レンズであることを実感させてくれる。写真は蝶に思い切って寄ったアップだ。スナップ感覚でこうした写真が撮れるから楽しい。