星にピントを合わせるためのフィルター型フォーカシングツール「ナイトフォーカス 82mm」発売

株式会社ケンコー・トキナー(社長:山中 徹)は、星にピントを合わせるためのフィルター型フォーカシングツール「ナイトフォーカス 82mm」の販売を、2023年12月8日より開始いたします。

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ナイトフォーカス 82mm
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Kenko ナイトフォーカスは"星にピントを合わせるためのフィルター型フォーカシングツール"です。
星景写真を撮る際に、正確に星にピントを合わせることは難しく、手間が掛かります。
ナイトフォーカスはそれを簡単に、そしてよりシャープなピントを確実にしたいとの思いから開発されました。
通常のねじ込み式フィルターのようにレンズの前面に装着して使用します。(ピント合わせのみに使用。)
ガラス表面に施したパターンによって、明るい星から3本の光条を発生させ、3本の光条の交点が重なるようにピントを調節することで、星に正確にピントを合わせることができます。

 

ナイトフォーカスのアイデアは、ロシアの天文家ポール・バーティノフ氏により発明されたバーティノフマスクが元になっています。500mmや1000mm以上の焦点距離を持つ天体望遠鏡で、星雲や星団を撮影する際に確実なピントを得るためのものです。バーティノフマスクは天体望遠鏡のためのものであるため、星景撮影で使う短い焦点距離のレンズには光学的特性が合致せず、十分なピント合わせの効果を得られませんでした。

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ナイトフォーカスでは、現代多くの方が使う24-70mmズームレンズを主なターゲットとして光学特性を吟味しました。また、バーティノフマスクと異なり光の透過性が高いので、視野が暗くなることを防いでいます。

 

ナイトフォーカスを付けた時の星の見え方

ナイトフォーカスを取り付けた状態で一等星を見ると、星を中心に光条が発生します。3本の光条の交点が重なり、星の中心と合致するように見える時が星にピントが合った状態です(図1)。
ピントリングを動かすと、真ん中の光条だけが移動して見えます(図2、図3)。小さくピントリングを動かして調節します。

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ナイトフォーカスが使えるレンズ・カメラ

対象カメラ
  • ライブビュー機能があるカメラ
対象レンズ
  • 24-70mm、F2.8~4のズームレンズ
  • 20mm~50mm程度、F2~2.8の単焦点レンズ

焦点距離とF値が近いものであれば使用することができます。レンズによっては、18mm~75mm程度までは使えるものがあります。

※設計段階ではF2.8もしくはF4の24-70mmズームレンズに光学特性を合わせています。
※レンズの設計によってピントの合わせやすさに差異が生じます。
※ピントリングの動きを電子的に伝えるAFレンズではピッチが細やかでないものもありジャストの位置に調整できない場合があります。
※高層の大気が乱れている時などはピントが合わせづらくなることがあります。

 

使い方

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1:ナイトフォーカスをレンズに取り付ける

2:明るい星を視野中心に入れる

3:ライブビューで最大に拡大する

4:ピントを合わせる

5:ナイトフォーカスをつけたまま、試写をする

6:画像を再生して拡大し、ピントを確認する

7:ナイトフォーカスを取り外し、構図を決めて本番撮影する

 

レンズへの取り付けに関して

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ナイトフォーカスは一般的なフィルターと同様のねじ込み式となっており、レンズに直接取り付けることができます。ナイトフォーカスは82mmワンサイズですので、手持ちのレンズに合わせてステップアップリングを用意しておきましょう。
また「Kenko スクエアコンバージョンフレーム for 82mm」を使えば、ナイトフォーカスを100mm幅の角型フィルターホルダーと組み合わせて使うこともできます。スクエアコンバージョンフレームは、丸型のフィルターを角型フィルターホルダーに取り付けられるようにするアイテムです。

 

その他の特長

  • 日本製

 

 

詳しい特長や仕様につきましては、製品ページをご覧ください。