広角レンズ使用時のXムラ発生を極限まで抑えた、広範囲対応の可変NDフィルター「バリアブルND-W」発売

株式会社ケンコー・トキナー(本社:東京都中野区中野 代表取締役社長:山中 徹)は、広角レンズ使用時のXムラ発生を極限まで抑えた、広範囲対応の可変NDフィルター「バリアブルND-W」の販売を、2024年10月25日より開始いたします。

バリアブルND-W

バリアブルND-W
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バリアブルND-Wは、前枠を回転することで減光量を調節できる可変NDフィルターです。
一眼動画撮影で露出コントロールをするのに欠かせないフィルターで、静止画でのスローシャッター撮影にもお使いいただけます。独自の製法により、"Xムラ"を極限まで抑えた設計で、これまで可変NDフィルターの課題であった広角側での実用可能範囲を広げました。

広角24mm(※1)でND2.5~ND128相当まで使用可能です。(※2)
枠には減光量を絞り段数で表記しており、必要なND濃度に素早くセットできます。

※1:フルサイズ換算値。
※2:最大ND128相当までを推奨。ND1000付近まで減光可能ですがXムラ/色ムラが発生しやすくなります。
※ ND濃度の実用可能範囲は目安です。実際に使用するレンズとの相性によって多少差が生じる場合があります。

広角でもXムラが出にくい

独自の製法により、"Xムラ"を極限まで抑えた設計で、これまで課題であった広角側での実用可能範囲を広げました。広角24mm(※1)でND2.5~ND128相当まで使用可能です。(※2)

※1:フルサイズ換算値。
※2:最大ND128相当までを推奨。ND1000付近まで減光可能ですがXムラ/色ムラが発生しやすくなります。
※ ND濃度の実用可能範囲は目安です。実際に使用するレンズとの相性によって多少差が生じる場合があります。

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フィルター未使用

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バリアブルND-W 使用
焦点距離24mm、ND128相当(7絞り分減光)

Xムラとは

可変NDフィルターは仕組み上、濃度を上げた時にX状のムラを生じることがあります。

使用するレンズの焦点距離が短いほどこの現象は起きやすくなります。

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Xムラの例

減光量を絞り段数で表記

枠には減光量の目安となる絞り段数を表記。必要なND濃度に素早くセットできます。

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記載の数字とND濃度:
2 (ND4) / 3 (ND8) / 4 (ND16) / 5 (ND32) / 6 (ND64) / 7 (ND128)

※枠の表記は目安です。構造上min及びMAX、減光量を表す数字の位置とフィルター効果にわずかな誤差を生じることがあります。

可動範囲90°、着脱可能なレバー付き

動画撮影で便利なレバーが付属します。
また回転枠の可動範囲を濃度の最小(min)から最大(MAX)までの90°とすることでスムーズな撮影を可能にしました。
レバーを付ける位置を2ヶ所設けており、ご自身の操作しやすい位置にセットできます。
レバーは予備を含め2つ付属します。

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低反射デジタルマルチコートⅡ

余計なフレアやゴーストの発生を抑える低反射デジタルマルチコートⅡ(面反射0.6~1%)を採用。

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撥水・撥油コート

撥水・撥油コートにより、水滴や汚れが付きにくく、汚れても簡単に拭き取れます。

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色カブリの少ない偏光膜を採用

市販されているND2相当から可変するNDフィルターは若干黄色みがかっているものが多いですが、バリアブルND-WはバリアブルNDXIIと同等の色かぶりの少ない偏光膜を採用。

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一般的な可変ND

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バリアブルND-W

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偏光効果を起こさない設計

可変NDフィルターに使用される偏光膜には偏光効果があります。そこで問題になるのが、NDの濃度を変えた時に意図せず被写体の表面反射が消えたり増えてしまうということです。
バリアブルND-Wはこの偏光効果が起こらないように設計されています。

可変NDフィルターのメリット(撮影時の手間を解消)

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通常のNDフィルターは撮影シーンに応じてND4やND8などをつけかえる必要があります。可変NDフィルターは前枠を回転させるだけで、自在に減光量を調整することができます。また濃いNDフィルターを使う場合、構図決定やピント合わせのたびにフィルターの付け外しを行う必要がありました。
しかし可変NDフィルターは最も明るい状態で構図決定・ピント合わせをし、そのまま前枠を回転させて任意の濃度にセットできるので、フィルターの付け外しの手間がありません。

用途

  • 一眼動画撮影の必需品

    動画撮影の場合、フレームレート(fps)によって適正なシャッタースピードが決まっています。
    通常はフレームレートの2倍までが適正です。

    【例】60fpsの場合、適正シャッタースピードは1/125s
       30fpsの場合、適正シャッタースピードは1/60s


    シャッタースピードが速すぎると、動画として見た時に、動きがつながらずパラパラした不自然な動画に見えてしまいます。そこで、NDフィルターを使用してシャッタースピードを適正な値に設定すれば自然で滑らかな映像を撮ることができます。特に背景をぼかすために明るい絞り値で撮影する時には欠かせません。

  • 絞りを開けた撮影時の白飛びを防ぐ

    晴天時にF1.4やF1.2といった大口径レンズで絞りを開けて撮影すると、シャッタースピードを1/8000秒にしても白飛びしてしまう場合があります。そんな時バリアブルNDXⅡで減光すれば、白飛びを防ぐことができます。

  • 静止画でのスローシャッター撮影に

    NDフィルターがない場合、シャッタースピードを遅くするためには最小絞り近くまで絞り込み、その結果画質低下を引き起こしてしまいます。バリアブルNDXⅡを使用すれば、レンズの解像度を保つ絞り値の状態でスローシャッターを実現します。水流や人、車など動く被写体のブレを活かした表現が可能になります。

仕様

  • デジタルマルチコートⅡ

  • 撥水・撥油コート

  • 枠に減光量を絞り段数で表記

  • 前ネジ付でキャップ取り付け可能

詳しい特長や仕様につきましては、製品ページをご覧ください。