ケンコーフィルター作例|ワンランク上の写真を撮るフィルターの使い方 -金子 美智子


金子美智子(かねこみちこ)
宮城県仙台市生まれ
(社)日本写真家協会(JPS)会員 / 日本写真芸術学会(JSAHP) 会員
1987年奥日光で 1枚の写真に出会い、故 秋山庄太郎氏に師事。その後 写真事務所設立 フリーのカメラマンとなる。
現在、全国各地を車中泊しながら 自然の色彩の美しさに魅せられ、独自の世界を伝え 心を癒す四季折々の風景写真を撮り続けている。自然風景を中心に カレンダー・書籍・雑誌などで掲載。
渓谷や雨の日の撮影は水の反射によって表面の反射が強く鮮明さがかけてしまい本来の色がでない場合PLフィルターを使っての撮影をお勧めします。
作例を見ていただくと違いがわかると思いますが、PLフィルターを使ったものと使用しないものには出来上がった作品に大きな差が出ます。
PLフイルターの効果を使って被写体本来の色を表現する(渓谷)
①写真HはPLフィルターを使用せずに撮影したものです。 雨の渓谷の様子を捉えたものですが、全体的にてかりが強く岩肌が光って写したいものが見えません。
【写真H】
②写真IはPLフィルターを使用し完全に反射を除去し撮影したものです。 被写体本来の岩模様や水面の反射が取れ、紅葉の鮮やかな色が鮮明に写すことが出来ます。 PLフィルターを使用した場合、シャッタースピードが①より遅くなります。
【写真I】
③写真Jは 同じ渓谷を縦構図にて撮影してみました。 大胆に手前のトラ模様の岩を入れてみましたが岩肌が光っています。 右側の水面下にも岩がありますが、光って見えません。
【写真J】
④写真KはPLフィルターを使用し完全に反射を除去し撮影したものです。 大胆に入れた手前のトラ模様の岩がPLフィルターを使うことによってはっきり鮮明に写すことが出来ます。 特に右側の水面下の岩も模様がはっきりしています。
【写真K】
⑤渓谷の岩模様をアップにしてみました。PLフィルターを使用せずに撮影したものです。全体的にてかりが強く岩肌が光っています。
【写真L】
⑥写真MはPLフィルターを使用し完全に反射を除去し撮影したものです。 被写体本来の岩模様を鮮明に写すことが出来ます。
【写真M】