実績紹介
●金属成膜について
金属膜コーティングは多種多様な環境において付加価値を生み、使用されております。
材質、形状、成膜面、サイズ、数量により使用する装置や、対応できる膜種が異なります。
そのため、案件を頂く前に詳細情報や希望内容を確認させて頂いております。
下記の事例等に限らずご相談頂ければ、最適な手法、膜種をご提案いたします。
【ラインナップ】
膜種:TiN膜、TiAlN膜、DLC膜、CrN膜
目的:硬度、離型性、非粘着、耐久性、耐摩耗性、耐食性、耐薬品性、装飾、撥水、親水
膜厚:0.05~5μm
サイズ:大型、長尺、小ロット、大量
手法:PVD、CVD、スプレー、溶射
装置:AIP、HCD、ALD、乾燥炉
1.工業用製品
【実績紹介】 ※画像をクリック2.医療関係製品
3.装飾用途
コーティング事例例紹介
●TiN膜試作事例 鉗子への硬度向上(秋田県)←詳細はクリック医療機器を製造している会社より『鉗子の寿命を延ばしたい』との相談を頂きました。
【お客様の希望】
①硬度向上
・ゴム製品のカットに使っているが、摩耗により製品にバリが発生する
⇒TiN膜を処理する事でバリ発生が従来の2倍の期間なくなった。
②刃先破損無き事
・処理する際に刃先が欠けたりしないか気になる
⇒成膜時には通常500度程度かかるが400度程度で処理を行った。
③部分成膜
・刃先のみ成膜しその他の部分にはコーティングしたくない。
⇒刃先部分以外をマスキングし対応。境界面に少し干渉色が発生。
●TiAlN膜試作事例 射出成型機用部品への離型性向上(栃木)←詳細はクリック
樹脂成型メーカより『成型機部品の離型性を向上させたい』との相談を頂きました。
【お客様の希望】
①離型性
・樹脂材の焼き付きによりヤケが発生し、製品に異物が混入する。
⇒TiN膜により離型性が向上し異物が軽減
②メンテナンス時間
・焼き付いた樹脂材がなかなか剥がれず除去に時間がかかる。
⇒TiN膜により離型性が向上しメンテナンス時間短縮。
●金属膜試作事例 水素発生用電極への耐腐食性向上(栃木)←詳細はクリック 水素水発生機のメーカより『電極板の寿命を延ばしたい』とのご相談を頂きました。
【お客様の希望】
①耐腐食性向上
・電極板が腐食してしまい、水素発生効率が低下してしまう。
⇒Tiから徐々にTiN化させることで密着性を確保
②オゾン臭が発生
・劣化する事により材質や表面材質によりオゾン臭が発生する場合がある。
⇒治具の脱ガスを行う事で製品表面への影響を最小限。
●撥水親水膜の試作事例 ポリカーボネートへの防曇処理(茨城県)←詳細はクリック
茨城県の樹脂加工会社から『耐熱塩ビ素材を曇りを軽減したい』とのご相談を頂きました。
【お客様の希望】
①親水性
・自動ライン装置ののぞき窓に施工したいため、曇っても中が確認できれば良い
⇒フィルムの貼り付け時の気泡は発生したが、問題なし。
②耐久性
・一度施工したら半年間はノーメンテナンスを希望。
⇒約1年も耐久する見込み
③使用環境
・40度90%の環境下で使用予定
⇒非常に過酷な環境なため寿命保障はつけれないが半年はクリア
●TiN膜試作事例Ti基板への腐食防止←詳細はクリック
『特殊なTi基盤に取付痕なく両面にTiN膜コーティングをしていただけませんか?』とのご相談を頂きました。
【お客様の希望】
①密着性
・Ti基板へのTiN膜の密着性が気になる
⇒Tiから徐々にTiN化させることで密着性を確保
②外観
・成膜時の取付痕を最低限にしたい
⇒治具の脱ガスを行う事で製品表面への影響を最小限
③全面成膜
・製品全面に均一なTiN膜を処理してほしい。
⇒成膜時に回転する治具を作成し対応
●TiN膜試作事例 繊維開繊装置開発←詳細はクリック
繊維開繊装置を開発・製造している会社より『FRP用切断カッター刃の寿命を延ばしたい。』との相談を頂きました。
【お客様の問題点】
①硬度向上
・TRP(繊維強化プラスチック)のため刃が摩耗しやすい
⇒TiN膜処理する事で硬度が向上し寿命が長くなった。
②コスト感
・カッターの刃よりコーティング費用の方が高くなりやすい
⇒大型装置で一度に大量に処理する事により単価を下げたお見積りを提出
●TiN膜事例 スクリューシャフトへの離型性向上(栃木県)←詳細はクリック
樹脂成型メーカより『1,500mmの射出成型機用のスクリューシャフトへのTiN膜処理のご相談を頂きました。
【お客様の問題点】
①離型性
・樹脂材の焼き付きによりヤケが発生し、製品に異物が混入する。
⇒TiN膜により離型性が向上し異物が軽減
②長尺製品への処理
・1,500mm以上を超えると処理できる加工先がない。
⇒最長2500mmまで成膜可能な大型HCD装置により処理。
③メンテナンス時間
・焼き付いた樹脂材がなかなか剥がれず除去に時間がかかる。
⇒TiN膜により離型性が向上しメンテナンス時間短縮
●TiN膜事例 ステンレス板への離型性向上(東京都)←詳細はクリック
ステンレス製造販売の会社様より3つ困っている点があるとご相談を頂きました。
【お客様の問題点】
①不良率低減
・樹脂製品を印刷する際に、印刷機に樹脂が貼りついてしまい異物残りが原因で印刷不良が発生する。
⇒TiN膜で離型性を高める事で異物残りを軽減
②外観品質
・海外でTiN処理をしている既存製品は、表面に洗浄シミ等の汚れが発生する。
⇒成膜前の洗浄方法を最適化する事で洗浄シミ軽減
③納期と仕掛り
・海外メーカのため納期がかかるため、在庫保有が必須となり仕掛在庫が発生する。
⇒国内対応のため1か月以内に納品対応
●TiN膜事例 食器と装飾品への装飾( 東京都)←詳細はクリック
東京都中央区にある、真空装置関連の会社より共同での製品開発依頼を頂きました。
【お客様の希望】
①材料や形状
・『身近なモノ』に真空技術を生かした処理をし真空技術の素晴らしさを広げていきたい。
⇒スプーンやフォークなどの食器にTiN膜処理を行いました。
②金属アレルギー対策
・食器や装飾品にTiN膜処理する事で金属アレルギーを軽減したい。
⇒ヘアピンにTiN膜処理を行い金属アレルギーの方でも安心して使用して頂きました。
③装飾用途での金属膜
・金色以外での装飾目的の金属膜コーティングを探している。
⇒チタンや銅の金属膜を処理する事で青やピンクゴールドの色味を作りました。
●TiN膜事例 容器の樹脂成形艦型への離型性向上(徳島県)←詳細はクリック
容器の樹脂成型を行っている会社様から、樹脂離れ性(離型性)が良く、硬い膜が無いかと相談を頂きました。
【お客様の問題点】
①硬度向上
・現状の表面処理ではパール材により膜が持たない。
⇒TiN膜にする事により寿命が延びた。
②焼き入れ処理
・硬度向上のために焼き入れ処理してから成膜をしたい。
⇒焼き戻し温度を確認し温度調整を行いTiN膜処理を行った。
③焼き入れ後のヤケ取り
・焼き入れ後のヤケ取りの経験がなく依頼したい
⇒焼き入れ後の製品を全面磨き、その後にTiN膜処理を行った。