レフレックスマニアが語る、トキナーレフレックスレンズ「SZX 400mm F8 Reflex」の魅力

レフレックスマニアが語る、トキナーレフレックスレンズ「SZX 400mm F8 Reflex」の魅力
伊藤浩一

伊藤 浩一 Kouichi Ito

ブロガー、ITライター。
ブログ「伊藤浩一のモバイル+モビリティライフ応援団」主宰。WEBニュース媒体「All About」、「S-MAX」を中心にガジェット系のIT記事を寄稿。 カメラはオールドレンズを約400本所有し、デジタルカメラ、フィルムカメラを活用している。

軽量な超望遠レフレックスレンズはスナップ撮影にお勧め・トキナー SZX 400mm F8 Reflex MFでリングボケを楽しむ

トキナー SZX 400mm F8 Reflex MFトキナー SZX 400mm F8 Reflex MF

デジタルカメラを使う楽しさに交換レンズがあります。その中でも望遠レンズは、普段撮影できないスナップショットを撮影することができますので、活用したいレンズの一つです。ただ、望遠レンズはサイズが大きく、スナップなどで交換レンズとして持ち歩くのに負担がかかります。また、昨今のデジタルミラーレスカメラは小型になっていますので、なるべく小型のレンズの方がバランス良く撮影ができます。実は、小型ミラーレスカメラで気軽にスナップで活用できる超望遠レンズがあります。それが今回取り上げるトキナーのレフレックスレンズです。

レフレックスレンズとは、反射式(ミラー)の光学系を採用した望遠レンズでミラーレンズとも呼ばれます。2枚の反射鏡で光路が鏡筒内で往復するためコンパクトな設計になります。デメリットとしては、絞りが搭載されていない、F値が暗いということがあり、フィルムカメラ時代には利用が難しいレンズでしたが、デジタルカメラではISO値を大きくして撮影しても、ある程度の解像度を確保できます。またISO値を大きく設定することで、シャッター速度も確保できますので、手持ち撮影が可能になります。また、ボケがリング状になる、という特徴があり、他のレンズとは違った個性的な描写を生かすことができます。このようなことから、フィルムカメラ時代に比べて、デジタルカメラ時代は、レフレックスレンズが実用的なレンズとなっています。

レフレックスレンズの中でおすすめのレンズとして、トキナー SZX 400mm F8 Reflex MFを紹介します。トキナー SZX 400mm F8 Reflex MFは、焦点距離400mmという超望遠でありながら、重さ355g(Tマウント除く)という軽量なレンズです。トキナーレンズのラインナップには、フルサイズ対応のものとAPS-C専用のものがありますが、このレンズはフルサイズ対応です。マウント部分はTマウントになっていますので、Tマウントアダプターを付けることで、各社のカメラのマウントに対応することができます。最短撮影距離1.15mのため、マクロ的な撮影にも対応できます。400mmの超望遠レンズを小型のデジタルミラーレスカメラに付けて、手持ちスナップを楽しむことができます。

以下、作例を紹介します。カメラは、フルサイズミラーレスカメラの中でも小型のモデルであるソニーα7Cを使いました。ボディ内手振れ補正を400mmに設定することで、手振れを防ぐことができ、手持ち撮影がやりやすくなります。

※以下画像クリックで拡大します。

作例1

丸の内イルミネーション(1/50、ISO20000)

年末年始に丸の内地区で開催されている丸の内イルミネーションのスナップです。丸の内仲通りの街路樹にイルミネーションが施されており、人気のイベントです。イルミネーション撮影ということで、暗いシーンでしたが、ISO20000に設定することで、シャッター速度1/50を確保でき、手持ち撮影による手振れや、被写体ブレを防ぐことができました。カメラをローアングルに構えて、背景にイルミネーションを設定することで、レフレックスならではのドーナツボケが描写できました。

作例2

しなの鉄道(1/500、ISO2500)

しなの鉄道を中軽井沢駅の駐車場から撮影したスナップです。2月という寒い時期ですが、空気が澄んでいるため、レフレックスレンズでは撮影しやすいシチュエーションとなります。夕暮れ時に手持ち撮影ですが、ISO2500に設定することで、シャッター速度1/500を確保しました。列車の本数が少ないため、撮影チャンスが少なく、寒い中で列車を待ちます。線路が一直線に伸びる構図にて、遠くを走る列車を狙いました。400mmはF8と言えどもピントが薄く、こちらに向かってくる鉄道にピントを合わせるのが難しい撮影でしたが、撮影したい場所に置きピンをして撮影しました。レフレックスというとドーナツボケが特徴的ですが、前ボケもユニークな二線ボケとなりました。

作例3

浅間山(1/500、ISO100)

中軽井沢の温泉「千ヶ滝温泉」の駐車場からのスナップです。駐車場から浅間山の頂きが見えたので、車の横で手持ちスナップ撮影をしました。山登りをしないと撮影できないようなショットを街中の温泉の駐車場で撮影できるのが、400mmの超望遠の魅力です。雪が積もった山頂に雲が舞ったダイナミックな瞬間を撮影することができました。ISO100で撮影できたため、高い解像度で撮影が可能になりました。

作例4

夕暮れの彩湖(1/250、ISO125)

荒川河川敷の調節池「彩湖」で撮影した夕暮れの風景です。彩湖からは、天気が良い日は富士山を見ることができるので、夕陽と富士山を狙って撮影にいきました。残念ながら、撮影日は雲が多く、富士山が見えない状況でしたが、それでも撮影を行ってみると、夕暮れの雲を水墨画のようなイメージで撮影することができました。

作例5

チューリップ(日比谷公園)

日比谷公園の花壇のチューリップを撮影しました。背景に木々の木漏れ日があったので、リングボケが出るように位置を調整しました。被写体距離が5m程度、背景が10m以上離れているとリングボケが出しやすいようです。ボケの種類の中では、オールドレンズのトリプレット型のバブルボケが人気がありますが、レフレックスレンズのドーナツボケもユニークな描写になります。

まとめ

レフレックスレンズは超望遠レンズでありながら、軽量で持ち歩きがしやすいため、交換レンズとして、鞄に入れておくだけで写真の表現力が広がります。ドーナツボケなどの特徴を生かした楽しい撮影も可能です。超望遠スナップの世界を、レフレックスレンズでお楽しみください。

焦点距離 400mm
明るさ F8(固定)
レンズ構成 5群6枚
画角 6°13'(対角・フルサイズ)
大きさ 76.8mm×Φ74mm
重さ 355g(Tマウント除く)
フィルター径 67mm(前側)、30.5mm(マウント側)
最短撮影距離 1.15m
最大撮影倍率 1:2.5
フォーカス方式 前玉繰り出し式・マニュアルフォーカス
絞り羽根 なし
フード 専用フード(付属) BH-673(金属製ネジ込み式)
マウント部 Tマウント使用(出荷時装着済み)
JANコード マウント別売り:4961607640531
ニコンFマウント:4961607640548
キヤノンEFマウント:4961607640555
ソニーEマウント:4961607640562
富士フイルムXマウント:4961607640579
マイクロフォーサーズ:4961607640586
キヤノンEF-Mマウント:4961607640616

トキナー SZX 400mm F8 Reflex & 2X エクステンダーKIT MF

          (製品には2Xエクステンダーが付属します)

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