ケンコーフィルター作例|ワンランク上の写真を撮るフィルターの使い方 -金子 美智子
金子美智子(かねこみちこ)
宮城県仙台市生まれ
(社)日本写真家協会(JPS)会員 / 日本写真芸術学会(JSAHP) 会員
1987年奥日光で 1枚の写真に出会い、故 秋山庄太郎氏に師事。その後 写真事務所設立 フリーのカメラマンとなる。
現在、全国各地を車中泊しながら 自然の色彩の美しさに魅せられ、独自の世界を伝え 心を癒す四季折々の風景写真を撮り続けている。自然風景を中心に カレンダー・書籍・雑誌などで掲載。
Ⅲ. さぁ ドラマチックな日の出に会いに出かけましょう
1. 撮影現場を決め、撮影に出かける前に、撮影現場での日の出の時間と方角を調べます。
2. 撮影当日、調べた日の出の時間の1時間前までには撮影現場に着くよう家を出ます。
撮影に出かける前に、撮影現場での日の出の時間と方角を調べる
撮影に出かける前に日の出の時間や日が昇る方位を調べるのにはこのホームページが便利です。日にちと地域を入れるだけで瞬時に日の出時間と太陽の出る方位の度数まで教えてくれる便利なサイトです。
日の出がどの位置から出るか現地で把握できる便利な道具。
スマホのアプリなどを使用すると簡単に日の出の位置をある程度推測することができますが、撮影現場の電波状況や磁気などの関係から日の出の位置がずれていることがあるので注意が必要です。そういったときには、よりリアルに推測できる道具を紹介します。それはオイル式コンパス (KC-04)です。
このコンパスはオイル入りでスムーズにそして正確に北の方角を示す便利なコンパスです。レンズを覗きながら360度刻みの度数目盛りで拡大して読み取ることが出来ます。水準器付きで三脚に固定して正確に方角の位置がわかり測定することができ、同時に構図を決めるのに非常に重宝します。
3. 撮影の手順
まず現地について、すぐ撮影する位置に三脚を立て場所を確保します。
日の出の角度、太陽の出る方向(角度)を確認して日の出を撮ってみましょう。
コンパス(オイル式コンパス KC-04)を覗きます。事前に調べてきた日の出の方角(1月1日118度)の位置を確認します。
写真のように手で持ち、覗き太陽の出る位置(角度118度)を確認します。又は、三脚にセットし、コンパスを覗いて太陽の出る場所(角度118度)を確認して三脚をその方向に向けるのも良いでしょう。
右写真の丸い部分を目で覗いて角度を確認します。視度調整付き。
使用レンズを決定し構図を決め、カメラをセットします。
ハーフNDを取り付けるためのホルダーをレンズに取り付けます。
ハーフNDを差し込んでセットします。
カメラを覗いてピントを合わせます。
ハーフNDを上下にスライドさせ、NDの効かせたい位置にファインダーを覗きながら合わせます。
朝焼けが始まったら、シャッターを切ります。刻一刻と日の出の表情は変わるため、何カットも撮影しましょう。