レンズ加工におけるZ係数について
2018年08月24日 トピックス
Z係数とは、芯取加工を行う際の難易度の一つの基準として、図面上に記載されていますが、 計算方式としては以下のように定義されています。
レンズの第1面の曲率半径をR1、レンズの第2面の曲率半径をR2、レンズ第1面に当たるベルクランプのホルダー半径をr1、レンズ第2面に当たるベルクランプのホルダー半径をr2とした時、 Z=0.5×(r1/R1±r2/R2) (±の符号は、両凹両凸の場合は-、凸メニスカス・凹メニスカスの場合は+となります。)
この値が、Z係数となります。Z係数が0.15以上ならば、ベルクランプでの芯取可能です。 Z係数が0.15~0.10までならば、ベルクランプでの芯取可能性あります。
Z係数が0.10以下ならば、ベルクランプでの芯取困難で、一般的にはこのように分類分けされています。
0.10以下でもベルクランプ方式での芯取加工は可能ではありますが、偏芯・片肉(光軸がブレる)といった、不良発生の可能性も大きくなります。
弊社は、全てベルクランプ方式の芯取機となります。今現在の実績としては、Z係数0.01(φ45)というレンズを受注したことがあります。
最初はテーパー状になり、中々苦労はしましたが、最終的には規格内で良品を出荷することが出来ました。難易度が高いレンズも、挑戦致します。是非ご相談ください。