双眼鏡・単眼鏡の基礎知識

双眼鏡・単眼鏡の基礎知識

双眼鏡の種類

双眼鏡・単眼鏡にはプリズムと呼ばれる光学部品が使われています。プリズムを使用することで、レンズによって上下が逆さまになった像を正立に戻すことができます。また、双眼鏡・単眼鏡をコンパクトに作るためにも不可欠な部品です。
双眼鏡・単眼鏡に使われるプリズムにはポロプリズムとダハプリズム(ルーフプリズム)があり、どちらが使用されているかによって双眼鏡・単眼鏡の形状が異なります。

bin_prizm.jpg

ハイクラスポロタイプ双眼鏡 ハイクラスダハタイプ双眼鏡
スタンダード ダハ・ポロ双眼鏡
コンパクトポロタイプ双眼鏡 コンパクトダハタイプ双眼鏡


ホームページ内の表記について

ホームページ内の表記について


1. 倍率

双眼鏡・単眼鏡の倍率は肉眼で見た物の大きさを、双眼鏡・単眼鏡で見た物の大きさの上下・左右の長さの比をあらわしたものです。例えば、7倍の双眼鏡・単眼鏡で70m先の物を見た時には、10mまで近づいて肉眼で見るのと同じ大きさで見えることになります。

●コンサートや観劇、屋外スポーツなどは・・・
6~8倍のコンパクトタイプが便利。3倍程度のオペラグラスでも楽しめます。

●バードウォッチングには・・・
7~8倍で、できるだけ対物レンズ径の大きなものが最適。動きの少ない鳥なら10倍以上でも使えます。10倍以上は必ず三脚を使いましょう。

●スポーツ観戦には・・・
野球やサッカーなど、競技場の観戦には7~8倍、対物レンズ径20~50mmのもので視野が広いタイプが見やすく、ズーム双眼鏡でも楽しめます。

●マリンスポーツには・・・
7倍以上の防水タイプがあると便利です。

●一家に一台、ファミリーで楽しむには・・・
旅行、ハイキング、ドライブなどのレジャーには、手軽に使える7~8倍で対物レンズ径が20~35mmの携帯に便利なコンパクトタイプを。

●月や星座を見るには・・・7×50が最適です。対物レンズ径の大きいものの方が明るく、クッキリと見えます。

ケンコー双眼鏡・単眼鏡は低倍率から高倍率まで幅広く取り揃えておりますので、目的に合わせて倍率を選ぶようにしましょう。

倍率

2. 対物レンズ有効径

双眼鏡・単眼鏡をのぞく側とは反対側のレンズの直径のことで、双眼鏡・単眼鏡の明るさを知る上での目安となります。 対物レンズ有効系が大きいほどの双眼鏡・単眼鏡に入る光の量は多くなり、視野は明るくなります。

3. レンズコート

双眼鏡・単眼鏡には非常に多くの光学系が使用されており、レンズやプリズムの空間で光が反射して光量が失われます。この反射光が視野を暗く、像のコントラストを悪くします。 双眼鏡・単眼鏡ではこの反射量を少なくして、明るさ向上と鮮鋭な像を得ることを目的として、光学レンズ、プリズムにコーティングを施しています。

●フルマルチコート全てのレンズ面、プリズム面にマルチコート(多層膜コート)を施し、光の透過損失を極めて少なくするためのコート。

●マルチコート空気に接する面の、少なくとも1面以上に多層膜コートを施し、光の透過損失を少なくするためのコート。

●マゼンタコートレンズ面に単層コートを施し、光の透過損失を少なくするためのコート

●フェイズコートダハプリズムにおこる位相差を補正するコート。解像力やコントラストの向上につながる。

4. 実視界

双眼鏡・単眼鏡をのぞいたときにどのくらいの範囲が見えるかを角度で表したもの。 実視界が広いほど目標物が探しやすくなり、倍率が高いほど実視界は狭くなります。

実視界

5. 1000m先の視野

1km先を双眼鏡・単眼鏡で見たときに見ることができる視野の範囲を表したものです。

6. 射出瞳径(ひとみ径)

双眼鏡・単眼鏡を明るい方へかさじて接眼部から眼を離してみると、レンズの中心部に明るく小さい円が見えます。 この明るい円の直径を射出瞳径といい、この径が大きくなるほど双眼鏡・単眼鏡の視野は明るくなります。
この射出瞳径は人間の眼のひとみ径と関係があり、双眼鏡・単眼鏡を使用する際の情景の明るさによって、異なる射出憧径の双眼鏡を使い分けることが、理想的な使い方となります。

7. 光明度(明るさ)

双眼鏡・単眼鏡をのぞいた時の明るさを数値で表したものを光明度(明るさ)と呼びます。 光明度が大きくなるほど視野は明るく、細部まではっきりと見えます。

ひとみ径明るさ
7~5mm 49~25 人間の瞳孔が最大に開いた場合まで対応できるスペック。天体観測などにも使用できる明るさです。
3~5mm 9~25 薄暗い中物を見るのにも使える明るさです。
2~3mm 4~9 日中の使用に限るのであれば充分なスペック。しかし、暗所では視界が暗く、見えづらくなります。
2mm未満 4未満 晴天下以外での使用だと視界が暗く見えづらい場合があります。

8. アイレリーフ

双眼鏡・単眼鏡をのぞいたときに、視野全体を見ることができる眼の位置から接眼レンズまでの距離。 アイレリーフが長いほど見えやすく、眼鏡をかけた方でも視野全体を見ることができます。
メガネをお掛けの方は、アイレリーフ15mm以上のハイアイポイント設計の製品をお探しください。
また、アイレリーフが18mm以上と余裕のある製品なら、スキーゴーグルなどの上から覗くことも可能です。

※お使いのゴーグルによって厚みが違いますので、どのくらいのアイレリーフがあれば観察に使えるかは実際に手にとって比較してください。

9.最短合焦距離

双眼鏡・単眼鏡をのぞいていたときにピントを合わせることのできる最も近い距離。最短合焦距離が短いと、博物館や美術館など、屋内でも使えて便利です。


「双眼鏡」のその他の記事