双眼鏡の選び方〜スポーツ観戦に行かれる方へ〜

双眼鏡の選び方〜スポーツ観戦に行かれる方へ〜

スポーツ観戦に行くときに、あるととても便利なのが双眼鏡。フィールドにいる選手の様子をより大きく見ることができます。しかし、スポーツ観戦と一口に言っても、屋外でやるスポーツ(野球やサッカー、ラグビー、ゴルフ etc)や室内でやるスポーツ(バレーボールやバスケットボール、フィギュアスケート etc)など様々です。いったいどれを選べばよいのでしょうか?このページでは、スポーツ観戦で双眼鏡を選ぶチェックポイントを見ていきましょう!

1. 倍率

広いスタジアムなどで見るときに、気になるのは「倍率」ではな いでしょうか。 倍率とは、肉眼で見た物がどれくらい大きく見えるかを表しています。 好きな選手を間近で見たい!と思って高倍率の双眼鏡を選ぶ方もいると思いますが、肝心なのは「対象物までの距離」なんです。会場の大きさを知り、的確な倍率を選ぶのが良いでしょう。

双眼鏡は、「対象物までの距離÷倍率」で、どの距離から見た大きさで見えるかが分かります。

例)ステージまでの距離が100mの時

8倍双眼鏡だと 100÷8=12.5m
10倍双眼鏡だと 100÷10=10m

の距離にいるように見えます。

ここまで聞くと、倍率が高いほうが近くで見えるからよいのでは?と思われるかもしれません。しかし倍率が高くなると、視野が狭くなり手ブレがしやすくなってしまいます。高倍率の場合、三脚等の使用をお奨めしているのですがスタジアムのようなところでは三脚の使用が禁じられているところがほとんどだと思います。

手持ちで持って観戦する場合は、10倍くらいまでが手ブレしにくくお薦めです。最近では、高い倍率でも手ブレを軽減してくれる手振れ補正機能付き双眼鏡(防振タイプ)もありますので高倍率でも安心してお使いいただける機種もございます。
また、屋外では突然の雨にも対応できるように「防水タイプ」のものがあればさらに良いでしょう。曇りにくく安心してご使用いただけます。

手持ちで観戦するには10倍までの双眼鏡がおすすめです!

2. 明るさ

屋内スポーツの場合は、特にチェックしていただきたいのが「明るさ」です。屋外に比べ会場が暗いので「明るさ」の数値の高いものを選ぶのが良いでしょう。明るさは、基本双眼鏡の倍率とレンズの口径で決まります。

明るさ=レンズの口径²÷倍率²

つまり、倍率が同じであれば 対物レンズの有効径が大きいほうが明るい双眼鏡となります。また、同じ口径であれば倍率の低い双眼鏡の方が明るい双眼鏡ということにもなります。

しかし、対物レンズ径が大きいという事は、双眼鏡の重さも重くなってしまいますので、手で持って観戦する場合は対物レンズの大きさが20mm〜32mmくらいのものがお薦めです。

それと、同じ「明るさ」でもレンズ材質やレンズコーティングなどによっても見え方が変わりますので、実際に店頭などで見比べてみると良いでしょう。

フルマルチフルマルチ
マルチマルチ
マゼンタマゼンタ

3. 実視界

サッカーやラグビーのような動きの激しいスポーツの場合は「実視界が広い双眼鏡(数値が大きいもの)」を選ぶと良いでしょう。

実視界とは双眼鏡を動かさずに見ることができる範囲を角度で表したものです。実視野が狭いとすぐに双眼鏡の視野から外れ、選手が見にくくなってしまいます。動きの激しいスポーツ観戦の時は、特に広視界タイプのものがお薦めです。一般的に倍率が高くなるに従い実視界は狭くなってしまうので会場の大きさから選ぶのが良いでしょう。

スポーツ観戦におすすめの双眼鏡