PLフィルターを効果的に使うには
水面やガラス面の反射を取り除く場合
水面やガラス面の反射を取り除く目的でPLフィルターの効果を発揮しようと考えた場合、面に対して斜めの位置から撮影するのが効果的です。
反射を取り除きたい面に対し30~40度の時最も反射を取り除けます。
真正面からの撮影の場合、反射除去の効果は発揮されません。
また、金属面や鏡面に対しては角度を調整しても反射除去の効果は発揮されません。
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撮影のワンポイント:ガラス越しに風景や、水槽の中などを正面から撮影したい場合は?
この場合、上述の通りPLフィルターでは反射を除去することはできません。
カメラをガラス面に接触させ、ガラス面とレンズの間から光が入らない様にして撮影するのが良いでしょう。
※この際、レンズの前玉がガラス面と接触しない様にご注意ください。
青空を配した風景で空を青く撮す場合
青空を配した風景で、空を青くし、色彩コントラストを高めて撮影したい場合は太陽の位置が重要です。

PL効果は、太陽に対して90°の方向で最も強く表れます。
太陽を真後ろにして撮影した場合、太陽が高い時刻ほど地平線付近で効果が表れ、太陽が低い日の出・日の入り時は頭上付近で最も効果が表れます。
このため、逆光線での撮影では効果はわずかです。
また、曇天の場合は太陽に対して90°の方向であっても効果はわずかとなります。
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撮影のワンポイント:日の出、日の入りを撮影する場合
日の出、日の入りを撮影する場合、逆光線の撮影となるため、PLフィルターでは空を暗くする事はできません。
空を暗くし、地上のディーテールも含めて撮影したい場合、ハーフNDフィルターや、グラデーションフィルターを使用するのが良いでしょう。