ケンコー製品ご愛用者を訪ねて ~日食画像研究会 中澤 潤 様~
日食画像研究会 中澤 潤 様
今回は、ケンコーでも定期的に講習会をやっていらっしゃる「日食画像研究会」所属の中澤様のお宅に訪問させていただきました。山梨県北杜市にあるお宅は、自然豊かな、緑の木々に囲まれた天体ファン憧れのスライドルーフを持つ素適なお宅でした。
◆いつくらいから天体に興味を持たれましたか?
小学校3年生の時、ケンコー製の6cm屈折式天体望遠鏡を買ってもらい観測をしたりしていましたが、5年生の時にプラネタリウムを見に行き、さらに星に興味を覚えました。そこで新たに高橋製作所のl0cm反射式天体望遠鏡を買ってもらい、それを長い間使用していました。その後 家業を継ぎ忙しくなってしまい天体から離れていた時期もありましたが、15年位前から再び始めました。
◆観測のスライドルーフはいつくらいに作られたのですか?
ここを建てたのは8年前です。仕事を引退したのをきっかけに北杜市に引っ越しをし、天体観測用スライドルーフ付の家を建てました。この辺りには街灯もなく、夜になると満天の星空が広がります。3月~5月位が気流も良く天体観測するには適しています。
リモートで制御できるため、部屋の中からパソコンで制御しながら撮影ができるので、ずいぶんと楽に撮影が可能になりました。
◆どのような天体を観測されていますか?
リモート制御で撮影が可能なので、条件の良い日には、通常は冷却CCDカメラでしか狙うことのできない系外星雲などを天文改造デジタル一眼レフでチャレンジしたりしています。
最近では、腰を落ち着けて質の高い写真を撮りたいと思うようになり、それをコンポジットして画像処理を加えるのが楽しみの一つです。
最近では、ケンコー製のMILTOL400mmEDも入手し使っています。フラットナーが発売されたことにより、周辺まで収差が抑えられ以前とは違った写真が撮れるようになりました。MILTOLレンズを持って、今年3月グアム沖で観測された皆既日食撮影にも持っていき撮影をしてきました。それが右記画像です。
日食撮影は、国立天文台 名誉教授にもなられている日江井榮二郎先生と出会い、その影響で撮影を始めたのがきっかけです。2006年はトルコで皆既日食を撮影し、2009年硫黄島での皆既日食、2012年ニューカレドニア沖での皆既日食などを撮影してきました。今回撮影したグアム沖での皆既日食ですが、クルーズ船から撮影をしました。天候を見ながらの運航で中心線からは少しずれてしまったのですが、グアム沖で観測出来ました。
今は、天体撮影も楽しみ、日食撮影も楽しんでいます。