小河俊哉 - トキナーレンズの高画質をより引き出すレタッチ技術

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TOKINAレンズで撮るレース写真 AT-X 14-20 F2 PRO DXで撮る街の桜写真 トキナーレンズ秋の作例集 トキナーレンズを使った花火撮影
AT-X 14-20 F2 PRO DXで撮る街の桜写真

TOKINA AT-X 14-20 F2 PRO DXは単焦点レンズと同等の描写を見せるレンズで各種収差も非常に少なくまたF2という明るさは暗い場所での撮影に大きなアドバンテージをもたらしてくれる。今回はF2という明るさを活かし夜桜を中心に撮影を行った。
以下作例とともに撮影時に感じたことを述べていきたい。


 

Index

 

作例01

使用焦点距離:14mm カメラ:Nikon D7200, 絞り値:f/2, シャッタースピード:1/60秒, ISO感度:ISO-1600


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夜桜の撮影は少しの風でも揺れてしまう桜の枝を止めて撮ることが撮影のポイントの一つである。

撮影当日の日の入り時刻は18:00。写真では空の青は残っているものの、作例写真を撮影した18:26は夕闇の時間に入っており辺りは暗くなり始めている。それでもF2の明るさをもつAT-X 14-20は、1/60秒のシャッタースピードで撮影ができる。微風でも揺れてしまう桜の枝をしっかりと止めて撮影することができるのだ。

また作例を撮影した場所は三脚の使用が禁止されているため1/60秒で撮影出来ることが非常にありがたいことであった。

撮影の秘訣としてもう一つ。夜桜撮影のバリエーションとして作例写真のように空が暗くなる前の青、所謂ブルータイムで撮影するバリエーションがある。これは画の中に色を多く入れるために行うもので、桜のバックに変化をつけるためとわずかに残る光を捉え明暗差を少なくし全体に光を回るためである。

僕はライトアップされている桜を撮影する際にしばしばこの撮影方法を使う。AT-X14-20を用いてこの撮影方法を試してみたが空の発色やダークトーンの再現など秀逸に情報を撮像素子に送っていることが実感できた。

 

作例02

使用焦点距離:14mm カメラ:Nikon D7200, 絞り値:f/5.6, シャッタースピード:1/60秒, ISO感度:ISO-200


About

こちらは作例01とほぼ同じ場所から撮影した、夕暮れの桜の写真である。夕陽がまぶしい時間帯で、空の色がコロコロと変る撮影していて楽しい時間帯だ。

画角の中にわざと夕陽を入れゴーストの発生を促してみた。光学的に、画角の対角線上に夕陽などの強い点光源を配置すると派手なゴーストやフレア発生してしまうことがあるのだが、AT-X 14-20はしっかりとゴースト、フレア対策が施されているため目立ったゴーストやフレアもなく、またコントラストも落ちることなく撮影することができている。

 

作例03

使用焦点距離:14mm カメラ:Nikon D7200, 絞り値:f/2, シャッタースピード:1/40秒, ISO感度:ISO-1600


About

夜になり桜を楽しむ人々を入れて撮影する。暗い空に浮かび上がる桜、そこにたくさんの人々が集まり美しい桜の姿を楽しんでいる。説明写真ではあるが記録的な側面としてこうした一枚も大事である。

明暗差の大きいライトアップされた桜と人々の姿、暗い部分の「人々の姿」は黒つぶれすることなくしっかりと情報が送られている。

 

作例04

About

街中の桜は、こうした高層ビルと桜を組み合わせて撮る面白さがある。

少しあおり気味に構図を構成し、桜の花が少ない部分に高層ビルを配置し撮影する。いわゆる覗き穴構図である。

この構図構成は様々な応用ができる。例えば、桜の花びらの隙間に桜を見上げる人を入れ込み印象的な画を構成したり、被写界深度の違う桜の花を組み合わせ一輪だけ印象的に撮影したりすることができる。今回は被写界深度の深い状態(それでも開放F2の画である、開放でここまでしっかりと解像することに驚きである)に構図構成し撮影を行った。

こうした構図でも、周辺までしっかりと描写するAT-X 14-20で撮影すると全体がシャッキリとした印象の画を撮影することができる。


使用焦点距離:20mm カメラ:Nikon D7200, 絞り値:f/2, シャッタースピード:1/80秒, ISO感度:ISO-1600


 

作例05

About

桜の花をバックにバイクを撮影する。

撮影時ころあいの良い場所にバイクが止めてありオーナーの方にご協力をいただき撮影させていただいた。オーナーの方にまたがってもらい、バイク前輪付近にググっと近寄り下からすくいあげるような構図構成で背後の桜をなるべく画角に多く入れ込み背後から来る車のライトが影をつけてくれるのを待ちシャッターを切った。

この作例は深度を変えた構図構成(この作例も開放F2で撮影)で撮影を行っている。こうした構図で撮影すると、主被写体(バイクとバイクにまたがる人)はまるで浮かび上がるような印象になる。


使用焦点距離:14mm カメラ:Nikon D7200, 絞り値:f/2, シャッタースピード:1/40秒, ISO感度:ISO-1600


 

作例06

使用焦点距離:20mm カメラ:Nikon D7200, 絞り値:f/2.2, シャッタースピード:1/50秒, ISO感度:ISO-1600


About

もう一枚、開放F2で主被写体が浮かび上がるように撮影した作例である。ボンネットに写る桜が美しく、オーナー様に撮影の許可をいただき作例を撮影させていただいた。
ピントを合わせたヘッドライト部分はシャッキリとしているが、周りはボケているためまるで車が浮かび上がってくるように見える。深度を変えての撮影はこうした面白さがある。

 

作例07

使用焦点距離:20mm カメラ:Nikon D7200, 絞り値:f/2, シャッタースピード:1/80秒, ISO感度:ISO-1600


About

桜並木を撮影しているときに面白い被写体が飛び込んできた。2階建てバスである。とっさにフロントグリル付近にピントを合わせ、シャッターを切った。ライトアップされているとはいえ夜の撮影、とっさにシャッターを切っているため撮影設定の変更は出来ずそのまま撮影したのだが、明るいレンズだったためシャッタースピードは1/80秒(ISOは1600)まで稼げていた。そのため「バスは止まっているがタイヤは止まっていない」という絶妙のシャッタースピードとなっていた。F2の明るさが有難く感じた瞬間だった。

 

作例08

使用焦点距離:20mm カメラ:Nikon D7200, 絞り値:f/4, シャッタースピード:1/15秒, ISO感度:ISO-1600


About

とはいえ、AT-X 14-20はしっかりと流して撮ることもできるレンズだ。
カーブを回りこんでくるタクシーがいたので、AFの正確さと速度を試すことにした。ピントはフロント周りヘッドライトからフロントグリル付近に合わせAFモードはAF-C(オートフォーカスサーボ)で撮影。ピントは細かく動きながら正確に被写体を捉えていた。

街の夜桜撮影を行っていくなかで気になるのは、強い点光源から発生するゴーストである。作例では3色LEDを使った強烈な光源やHIDのヘッドライトの車を画角に入れ撮影を行った。

 

作例09

使用焦点距離:14mm カメラ:Nikon D7200, 絞り値:f/2, シャッタースピード:1/80秒, ISO感度:ISO-3200


作例10

使用焦点距離:20mm カメラ:Nikon D7200, 絞り値:f/2, シャッタースピード:1/30秒, ISO感度:ISO-1600


作例11

使用焦点距離:14mm カメラ:Nikon D7200, 絞り値:f/4, シャッタースピード:1/20秒, ISO感度:ISO-1600


About

最近はLEDを使ったライトアップが多くなってきている。撮影したこの場所もLEDでのライトアップを行っており光源も赤、青、緑のLEDを組み合わせた3色のLEDで照らしていた。
近づいてみると強烈にまぶしくゴースト、フレアの処理が弱いレンズでは様々な形のゴーストが出てしまうだろうと予想される。しかしAT-X 14-20は、かなり強い光源のLEDにもかかわらず、派手なゴーストが現れないため光源を気にすることなく構図構成ができる。

※3枚目の作例の下に写っている分離帯はカーブしているため曲がっているのであって、レンズの歪曲収差で歪んでいるわけではないことを書きくわえておきたい

 
まとめ
今回、夜桜の撮影を行っていくなかで気がついたのは「明るいレンズは撮影に様々なアドバンテージを与えてくれる」ということを改めて感じた。

ダークトーンの再現やシャッタースピードの速さ、またAT-X 14-20が持つ解像の高さによって様々な撮り方ができバリエーションが広がっていくこと。そしてF2という明るさは三脚を使わずに撮影ができるため「素早く撮影し、さらに次の撮影へ!」とテンポ良く撮り続けられる強みがある。
今回の作例撮影は全て手持ち三脚を使わずに撮影している。だからこそ撮れた一枚も多くある。

例えば、桜とバイクや桜と車の作例は、手持ちで素早く撮影したためオーナー様を待たすことなく撮影することができた。また、2階建てバスが現れた時のように計算外の被写体が現れても素早く構図を変えることができ撮影のリズムを崩さずに撮り続けることができた。

開放F2の明るさをもつAT-X 14-20 F2 PRO DXでテンポの良い夜桜撮影を是非お試しいただきたい。
 
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