小河俊哉 - トキナーレンズの高画質をより引き出すレタッチ技術

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TOKINAレンズで撮るレース写真 AT-X 14-20 F2 PRO DXで撮る街の桜写真 トキナーレンズ秋の作例集 トキナーレンズを使った花火撮影
TOKINAレンズで撮るレースの写真

今回はフェラーリジャパン様のご協力で鈴鹿サーキットで行われた「フェラーリ・レーシング・デイズ 鈴鹿 2016」を、トキナーレンズを使って撮影させていただいた。
このイベントは毎年フェラーリジャパンが行っているイベントで、フェラーリ・ワンメイクレース「フェラーリ・チャレンジ・アジアパシフィック」2016年シーズンの開幕戦をはじめ、ラ・フェラーリをベースにしたラボラトリーカーFXX Kの日本初走行やフェラーリのF-1マシンF2003-GA、F2001のデモランなどが行われるまさにフェラーリ尽くしのイベントである。

使用レンズ:AT-X 70-200mm F4 PRO FX VCM-S, 使用焦点距離:200mm カメラ:Nikon D7200, 絞り値:f/8, シャッタースピード:1/500秒, ISO感度:ISO-200


 

先ずはワンメイクレース「フェラーリチャレンジ」の様子である。

 

使用レンズ:AT-X 24-70 F2.8 PRO FX, 使用焦点距離:24mm カメラ:Nikon D7200, 絞り値:f/5.6, シャッタースピード:1/30秒, ISO感度:ISO-100


 

鈴鹿サーキットの直線をアクセル全開で走っていくところをメディアセンターのバルコニーから撮影した一枚である。
陽が傾きだした時間に練習走行中の一台が走り去って行った、メディアセンターでデータの取り込みを行っていたのだが気になってバルコニーへ撮りにでた。カメラはニコンD7200、レンズはAT-X 24-70 F2.8 PRO FXをセットした。このレンズにしたのは、陽が陰りだしたことで明るめのレンズが必要になったこと、またシャッタースピードも1/30秒とレーシングカーの撮影ではわりとスローシャッターになるためキレのよいエッジの立つレンズが必要だったためである。ゼッケン部分にピントとタイミングがしっかり合い背景のメインスタンドが溶けるように流れ狙い通りの一枚となった。

 

使用レンズ:AT-X 70-200mm F4 PRO FX VCM-S, 使用焦点距離:98mm カメラ:Nikon D7200, 絞り値:f/9, シャッタースピード:1/320秒, ISO感度:ISO-100


 

使用レンズ:AT-X 70-200mm F4 PRO FX VCM-S, 使用焦点距離:70mm カメラ:Nikon D7200, 絞り値:f/9, シャッタースピード:1/320秒, ISO感度:ISO-200


 

次は本戦の様子である。
メインストレートから1コーナーへ向かうブレーキポイントで赤く焼けるブレーキローターに狙いをつけ撮影した。最高峰F-1やGTシリーズに比べればスピードはストレートスピードは落ちるものの、それでも十二分にレーシングスピードで走行するフェラーリチャレンジ。ストレートから1コーナーまでの速度はかなりもので、レンズには早いAF速度が求められる。

カメラはニコンD7200、レンズはAT-X 70-200mm F4 PRO FX VCM-Sをセット。AFモードはAF-Cで撮影した。
2枚ともにホイールに狙いを定めシャッターを切った。2枚ともにシャッタースピードは1/320秒で撮影しているが、このシャッタースピードでも流し撮りになってしまうことをご理解いただければ、この作例の撮影にはそうとう早いAFスピードが必要なこともお分かりいただけると思う。AT-X70-200mmF4PROFXは非常に速いAFスピードを持っている。

 

使用レンズ:AT-X 70-200mm F4 PRO FX VCM-S, 使用焦点距離:200mm カメラ:Nikon D7200, 絞り値:f/4, シャッタースピード:1/2500秒, ISO感度:ISO-100


 

少し毛色のちがうイメージっぽい写真が撮りたくなり1コーナーを抜けていく車の後ろ姿を撮影した。前の作例と同じくD7200にAT-X 70-200mm F4 PRO FX VCM-Sをセットしホワイトバランスを晴天へ変更後からシフトでブルー側へカラーバランスを変え撮影。絞りはF4開放、望遠端200mm(35mm換算300mm)で圧縮効果をつかい背景を引っ張りこみ画に変化をつけて撮影した。狙い通りピントが車のテールランプに合い背景はボケながら引っ張り込まれる一枚となった。これも素早くピントが合うAT-X70-200mmF4のおかげである。

 

次は日本では初お目見えとなった「FXX K」である。

 

使用レンズ:AT-X 24-70 F2.8 PRO FX, 使用焦点距離:38mm カメラ:Nikon D800, 絞り値:f/6.3, シャッタースピード:1/1600秒, ISO感度:ISO-400


 

FXX Kは、ラ・フェラーリをベースにしたラボラトリーカーで、総合最高出力1050psという性能の一台で、今回日本では初走行となる。
ピットロードに置いてあったFXX Kを撮影。カメラはニコンD800、レンズはAT-X 24-70 F2.8 PRO FXをセット。便利で使い勝手の良いこのレンズは、こうしたピット周りの撮影に適している。ディストーションが上手に抑えられているこのレンズは車の撮影にも便利に使える。

僕は、しばしばこのアングルで車の撮影を行う。車のラインを出すため正面と側面の比率をおおよそ7:3~6:4の間で車に合わせ、少しあおり気味のアングルで撮影する。その時ディストーションの大きいレンズで撮影すると「しっくり」こないのだがAT-X 24-70 F2.8 PRO FXは落ち着きのある「しっくり」くるアングルで撮影ができるのである。これはディストーションの少なさに起因する感覚なのだが、このレンズはアングルを決めるのに時間がかからないレンズである。

 

使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX, 使用焦点距離:20mm カメラ:Nikon D7200, 絞り値:f/5.6, シャッタースピード:1/125秒, ISO感度:ISO-200


 

次もピットロードに止まっていたFXX KをニコンD7200にAT-X 14-20 F2 PRO DXをセットして撮影した。1枚目は右上に少し文字を乗せるスペースを空けて撮影している。
AT-X 14-20 F2 PRO DXをセットした理由は文字スペースが必要だったこともあるのだが、ピットロードの白線とピットの屋根で視覚的な直線を作り奥行き感を強調するためにこのレンズをセットした。真っすぐな線の引けるAT-X 14-20 F2 PRO DXは、若干たたいた(上からの)アングルにするとより奥行き感が強調される。狙い通り視覚的な奥行き感が強調された一枚となった。

 

使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX, 使用焦点距離:18mm カメラ:Nikon D7200, 絞り値:f/4, シャッタースピード:1/160秒, ISO感度:ISO-200


 

この一枚もAT-X 14-20 F2 PRO DXで撮影した。少したたいた(上からの)アングルで車の伸びやかなラインを出し、奥のスタンドのフェラーリの旗まで入れる。この作例も視覚的な線がピットロードの線、メインスタンドの線、が綺麗に引けるため奥行きが感じられる一枚となった。

 

使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX, 使用焦点距離:16mm カメラ:Nikon D7200, 絞り値:f/5.6, シャッタースピード:1/80秒, ISO感度:ISO-200


 

イメージっぽい一枚が撮りたくなりレタッチを前提とした画を撮影した。カメラはニコンD7200レンズはAT-X14-20 F2 PRO DXである。
グッと車体に近づきボディのレッドが強調される構図を頭の中で作り、それを後にPCで具現化した。右上ぎりぎりまでピットロードを入れ奥行き感を残しパースを効かせるため広角側16mmを選択し撮影。前述通り線がしっかりと引けるレンズのおかげで狙い通りの画となった。

 

次はFXX Kの走行シーンである。

 

使用レンズ:AT-X 70-200mm F4 PRO FX VCM-S, 使用焦点距離:70mm カメラ:Nikon D7200, 絞り値:f/18, シャッタースピード:1/60秒, ISO感度:ISO-100


 

使用レンズ:AT-X 70-200mm F4 PRO FX VCM-S, 使用焦点距離:70mm カメラ:Nikon D7200, 絞り値:f/14, シャッタースピード:1/60秒, ISO感度:ISO-100


 

2枚ともカメラはニコンD7200、レンズはAT-X 70-200mm F4 PRO FX VCM-Sで撮影。上述のようにAT-X 70-200mm F4 PRO FX VCM-Sは早く正確なAFでこうした流し撮りも楽に行える。

 

ピットの中にクラシックフェラーリが展示されていた。
250Europaの伸びやかなラインを真横から撮影した。

 

使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX, 使用焦点距離:18mm カメラ:Nikon D7200, 絞り値:f/5.6, シャッタースピード:1/400秒, ISO感度:ISO-800


 

カメラはニコンD7200、レンズはAT-X 14-20 F2 PRO DXをセット。少々暗めの展示場所であったためF2の明るさが助けてくれた。またディストーションの少ないレンズであったため車が膨らんでしまうことが無く伸びやかなラインを再現している。撮影の小技としては立ち入り禁止の赤いラインをわざとタイヤのギリギリ下に配置した。これによりボディの黄色、カーペットの緑、ラインの赤と色が画角の中に整理された状態で増えるのである。もう一点注目したいのは強い点光源のライトのゴーストである。かなり強い点光源で並みのレンズでは派手なゴーストが発生してもおかしくないのだがAT-X 14-20 F2 PRO DXはこの程度で済んでいる。

 

使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX, 使用焦点距離:20mm カメラ:Nikon D7200, 絞り値:f/5.6, シャッタースピード:1/200秒, ISO感度:ISO-800


 

ディノ206も展示してあった。
ディノは、正確にはフェラーリのブランドでは発売されていないが、フェラーリの愛好家が愛してやまない一台だ。特にこの206は数も少なく、ディノ246と違いアルミボディで作られており作例のようなラインが綺麗に出ている個体が少ない。後にスモールフェラーリの原点となるディノの名は308の時代にまで名を残すことになる。
1枚目の作例同様D7200にAT-X 14-20 F2 PRO DXをセットし撮影をおこなった。ディストーションの少ないAT-X 14-20 F2 PRO DXはこうした伸びやかなラインを綺麗に再現してくれる。また奥のシャッターの縦横の線も歪みが無く構図構成に苦しむことが無い。上述通り強い点光源に照らされた条件で撮影しているが、ゴーストの発生は気にならないレベルで秀逸に抑えられている。

 

ピット周りをスナップする。

 

使用レンズ:AT-X 24-70 F2.8 PRO FX, 使用焦点距離:38mm カメラ:Nikon D800, 絞り値:f/2.8, シャッタースピード:1/250秒, ISO感度:ISO-400


 

使用レンズ:AT-X 24-70 F2.8 PRO FX, 使用焦点距離:58mm カメラ:Nikon D800, 絞り値:f/2.8, シャッタースピード:1/800秒, ISO感度:ISO-200


 

使用レンズ:AT-X 24-70 F2.8 PRO FX, 使用焦点距離:46mm カメラ:Nikon D800, 絞り値:f/6.3, シャッタースピード:1/200秒, ISO感度:ISO-400


 

カメラはニコンD800、レンズはAT-X 24-70 F2.8 PRO FX
日常のほとんどをカバーできる標準レンズAT-X 24-70 F2.8 PRO FX。便利で目に付いたものを軽快に撮り続けることができるレンズだ。ピット周りは「フェラーリの赤」が印象的に目に付きイメージ写真が撮りたくなり頭の中で赤だけを残した画を作り、それを後にPCで具現化した。
作例1,2は開放F2.8で撮影。AT-X 24-70 F2.8 PRO FXはボケ味が独特で、被写界深度が計算しやすく、こうしたイメージぽい写真が撮りやすいレンズだ。
作例3はF6.3(この場合エフロクテンサンとは読まずF5.6を1/3段絞った数字なのでゴロク三分の一と読む)まで絞った画だが、僕の中で描いたボケ具合、ボケ過ぎずかっちりしすぎず、ちょうど良い具合なのである。このレンズはどこまで見せるかが計算しやすいレンズだ。

 

最後はF-1のデモンストレーションランの撮影である。

 

使用レンズ:AT-X 70-200mm F4 PRO FX VCM-S, 使用焦点距離:120mm カメラ:Nikon D800, 絞り値:f/7.1, シャッタースピード:1/320秒, ISO感度:ISO-100


 

使用レンズ:AT-X 70-200mm F4 PRO FX VCM-S, 使用焦点距離:102mm カメラ:Nikon D7200, 絞り値:f/10, シャッタースピード:1/250秒, ISO感度:ISO-100


 

予定では他に何台かのF-1の走行が予定されていたが、僕は作例のF2003-GAが好きで集中的に撮影した。このF2003-GAはミヒャエル・シューマッハが実際にドライブした一台で2003年苦戦しながら王者防衛したマシンだ。今は日本の方が所有しているものの、滅多に走っている姿を見ることはできない。さて撮影作例1はD800にAT-X 70-200mm F4 PRO FX VCM-Sをセットして撮影している。なぜD800なのかというと、実はこの撮影の前別のものを撮影しており、気がつけばF-1のデモランの時間。慌てて1コーナーに移動し、慌てて撮影にうつったのだがD800にAT-X 70-200mm F4 PRO FX VCM-Sをセットしてしまい、そのまま撮影したのである。当然連射が出来るわけでもなく諦め半分でシャッターを切ったのだが、しっかりとAFは合焦しており、また各部の細かい部分も再現されていた。

 

作例2枚目は慌てずにD7200にAT-X 70-200mm F4 PRO FX VCM-Sをセットして撮影したものである。シケインの出口で撮影したもので後ろにF2001の姿も見える。レースの写真はなるべくタイヤが止まってしまわないように撮影する。作例2の撮影場所はシケインで少し車の速度が落ちるためシャッタースピードを1/250秒まで落として撮影した。とはいえ曲がりながら近づいてくる被写体はAFのスピードは重要になるがしっかりと合焦している。またエンジンの熱で陽炎が出ていることがわかるまでキチンと描写もしている。

 
まとめ
今回、現行トキナーレンズ3本を使いレース写真を撮影したがご覧いただいたように十分に撮影することができた。特にAT-X 70-200mm F4 PRO FX VCM-Sは、安定したAFの速さと手ぶれ補正で撮影をアシストしてくれる使い勝手の良いしかも小さく軽い望遠レンズであることを再確認した。このレンズはAPS-Cフォーマットで使用すると35mm換算105-300mmF4通しとなるため焦点距離としても使いやすい領域であった。僕はレース場の撮影だけでなくクラシックカーラリーの撮影も行うため今後機会があればクラシックカーラリーでのTokinaレンズの使い勝手もレポートしてみたい。
 
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