小河俊哉

トキナーレンズの高画質をより引き出す技術

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トキナーレンズを使った花火撮影

夏の風物詩、花火。
昨今はコンパクトデジタルカメラ、デジタル一眼、そしてレンズの性能も上がり、また撮ったらすぐ背面モニターで確認できるため、フィルム時代に比べ比較にならないほど簡単に楽しく撮れるようになりました。それならば、観ているだけではなく花火撮影にチャレンジしてみましょう!

用意する機材

花火の撮影に最低限必要なものとしては、カメラ、レンズ、三脚があれば撮れます!
最近のデジタルカメラ機器は高感度撮影も美しくなっているので、手持ちでの撮影も可能ですが、僕は三脚を使って撮影をします。この他に、レリーズ、黒パーマセル(黒い紙テープ)などを貼って黒くしてあるうちわ、懐中電灯、虫除けスプレー、敷物、冷たい飲み物などを持って出かけます。
一口に花火撮影と言っても撮り方は色々。何かランドマークになる物を入れて撮りたい、会場の雰囲気を入れて撮りたい、花火だけを印象的に撮りたいなど様々ですが、僕が花火を撮影するにあたって何を第一に考えるかと言いますと…場所と風向きです。
花火撮影は、場所と風向きでほぼ半分が決まると言っても過言ではないと思います。

現場に赴く前の「下調べ」

さて、花火撮影の最初のポイントですが、それは「下調べ」です。
撮影当日の天気、発射点、会場の様子、花火のプログラム、などをインターネットや人づてに聞いて下調べします。なんといっても晴れでなければ開催は出来ませんので当日の天気を確認しておきます。それと同時に天気図や風の向き、強さも調べておきます。天気は晴れでも、余りに風が強いと開催が延期になる場合があるのでこの辺りも重要です。開催が確認できたら、後は当日の会場での風向きですが、こればっかりは現地に行ってみなければ分かりません。ですので、現地に着くとまず空を見上げ雲の動きを眺めたり撮影場所周辺の草や木を眺めたりして風の向きを見ます。空の雲の動きは上空の風向きを現し、地上の草や木の揺らぎがどの方向に傾いているかで主に吹く風の向きを確認できます。その傾きを見てなるべく風上から撮影できるところに腰を落ち着けましょう。また、近くにトイレがあれば、なお良いかと思います。
もちろん発射点や会場の様子を調べていないと、どこを撮影ポイントにするかが決められませんので、発射点も事前に調べておきましょう。
またプログラム(発射の構成)なども事前に知っておくと、どの時に何を撮るかが決められるのでその辺りも調べておくといいと思います。
例えば東京江戸川の花火大会では、始まりから一気に5秒間で1000連発の花火が打ち上がり派手なスタートを切りこれが名物になっています。この時に、AT-X116 F2.8 PRO DX(広角レンズ)で広く派手な一枚を撮り、中間の単発打ち上げでAT-X165 F2.8 PRO DX(標準ズーム)を使い多重露光撮影、AT-X535 F2.8 PRO DX(望遠レンズ)を使って花火の寄り写真撮影を行い、再び広角レンズや標準ズームレンズに換えて江戸川花火大会のもうひとつの名物「色」にこだわった花火を縦構図、横構図など構図を変えて撮影し、大玉が上がる最後のフィナーレを再びAT-X116 F2.8 PRO DX(広角レンズ)で全体を撮影するという撮影計画が立てられます。

撮影意図と使用するレンズ

さていよいよ実写のポイントです。
僕が花火撮影で使用するレンズは、デジタル一眼レフで撮影する場合、主に「AT-X116F2.8PRODX」、「AT-X165F2.8PRODX」、「AT-X535F2.8PRODX」の3本で大体まかないます。 ただ、撮影意図に併せて現場へ持って行く機材は変えていきます。

ランドマークと一緒に花火を撮る

何かランドマークになるものを入れて撮る場合、必ずしも発射ポイント付近や観覧場所で撮影する必要がありません。しかし、どのポイントで撮影すれば自分の考えていた構図になるかは地図などで確認し全体を把握する必要がありますので初めて撮影する場所の場合は事前に下調べする必要があります。また、地図で見当を付けることによって撮影に使うレンズも大体決まってきます。
場所の確認をした結果、使い勝手の良いAT-X165 F2.8 PRO DX 1本で十分ということで、この作例を撮った時レンズはこの一本しか持っていきませんでした。



 

会場の雰囲気も入れて撮る

発射点近くでの撮影を行い、会場の雰囲気も入れて撮影する場合、僕は迷わず広角レンズAT-X116 F2.8 PRO DX(以下AT-X116とする)をカメラにセットします。


 

広角レンズの中でも、郡を抜いて水平垂直がまっすぐに出るAT-X116は、構図構成もしやすく、会場の人々を入れ込んだ画を撮る場合でも不自然な画になりません。加えて高い解像度は薄暗い会場をびっしりと埋め尽くす人々も隅々まで綺麗に解像しているのがわかります。また、AT-X116は暗いところから明るいところまでしっかりと光を撮像素子へ送り込んでくるレンズで、特に中間調の再現が秀逸なので花火の撮影にも向いている一本と言えるでしょう。

 

花火だけを印象的に撮る

ここで望遠のレンズについてもお話しておきましょう。花火だけを印象的に撮ることも好きなので僕は花火の寄り写真も撮ります。その時僕は、AT-X 535 F2.8 PRO DX(以下AT-X535とする)を良く使います。


※サムネイルをクリックすると原寸実写画像がご覧になれます。

 

トキナーのPROシリーズレンズは、ワンタッチフォーカスクラッチ機構が採用されているので作例のような写真を撮る場合はとても便利です。三脚にカメラをセットし「ヒューン」と上っていく花火を画角内で追いながらAFでピントを合わせておきます。その後、花火が上っていく間にワンタッチフォーカスクラッチ機構をスライドしMFに変更して、「ドーン」と花火が弾けると同時にシャッターを切りピントリングを回します。
また、AT-X535はコントラストも高く色抜けも良いためより印象的な花火を撮影することが出来ます。

 

リングボケを活かして撮る

そしてもう一本、花火撮影にお勧めの望遠レンズも紹介しておきましょう。
それは、Reflex300mm F6.3 MF MACROです。


※サムネイルをクリックすると原寸実写画像がご覧になれます。

 

小さく軽いこのレンズは、カメラバッグの中の納まりも良く持ち運びも楽チン!
マイクロフォーサーズカメラ対応のこちらのレンズ、35mm換算600mmと超望遠です。少し離れた場所からの撮影も可能であるため、場所取りに苦労することもありません。また、他には無いドーナツ状のリングボケになるため、一味違った花火写真を撮ることが出来ます。

 

花火の色で変える露出時間

次の花火撮影のポイントですが、露光時間です。 花火撮影をする中で気をつけたいのが、花火の色によって露光時間を変える必要があると言うことです。


※サムネイルをクリックすると原寸実写画像がご覧になれます。

 

作例の3枚は同じISO、同じ絞り、同じシャッタースピードで撮影しています。 しかし、撮影された明るさが違います。 花火を撮影するときは、打ち上げられた花火の「主に発色される色」によって、細かくシャッタースピードを変更する必要があります。また単発の「顔」や「ハート」などが出てくる花火の場合も光に乏しいので少しISOを上げたり、シャッタースピードを変更したりします。クライマックスになると連続で大玉が上がり一気に明るくなりますので、そこでも露出を変える必要が出てきます。


最近のデジタル一眼レフカメラは非常に優秀なのでカメラ任せでも撮影は可能ですが、やはり露出が暴れ、意図と異なる露出になる時があります。ですので、僕は撮影モードをマニュアルにして、自分で露出を細かく調整して撮影しています。

花火を散りばめて撮る

最後に多重露出についてお話しましょう。
多重露出はカメラによって多重露出機能がついているカメラとついていないカメラがありますが、この機能がついているカメラですと非常に楽に撮影が出来ます。


 

多重露出はどこにどんな花火を露光させるかを自分で自由に配置しながら撮影する面白さがあります。この作例を撮ったときのカメラは、NikonD300で4枚の多重露出撮影をしましたがカメラが明るさを自動調整してくれるので非常に楽に撮影できます。ちなみにD300は最高7枚まで花火を重ねることが出来ます。
また、この機能が無いカメラでも、黒パーマセルを貼ったうちわを使って多重露出が出来ます。レリーズを使いシャッターを開きっぱなしにして、先ほどの黒パーマセルを貼ったうちわでレンズの前面を隠します。花火が打ちあがったときにレンズの前のうちわをどかし露光させます。これを繰り返して画面に花火を散りばめていきます。

多重露出のコツは、一度露光した場所と同じ場所、また近い場所にあまり花火を重ねすぎないということです。

上の作例ように、花火が近い位置に上がる場合、重ねすぎると白とびしてしまっています。なるべく画角内の色々な場所に散らして撮影しましょう。
また、露光させすぎてしまうと白とびの原因にもなりますのでオーバー露光にならないよう注意が必要です。
とはいえ、多重露出は大小さまざまな花火を画角にちりばめることでにぎやかな花火写真になります。

 

さて、花火の撮影方法でしたがいかがでしたか?
皆様も、トキナーのレンズを使って様々な花火撮影にチャレンジしてみましょう!

 
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