アイルランド紀行Firin20mmのルーツを巡る - 第3章
小河俊哉

小河俊哉(おがわとしや)

1969年生まれ。東京都出身。
自動車整備士、カースタントマンなどを経てフリーフォトグラファーとなる。自然、風景、クルマ写真などを専門とし雑誌、クラッシックカーイベントなどで活躍。 現在、作品集作成のため精力的に国内外で撮影中。

第3章 海外でドライブ、アイルランドの交通事情

コーヒーブレイク旅の小ネタ

今回の旅の小ネタは、海外のドライブについてお話していきます。自分は海外で運転なんてしないから・・・なんて言わず読んでいってください。

「海外でドライブ、アイルランドの交通事情」

まずはレンタカーのお話しです。#1でお話しした通り、レンタカーを借りるのもまったく感覚が違います。日本はすごく親切で借りたい車種が指定出来て、レンタカー会社の勧める保険を掛けておけば万が一の事故にもキチンと対応してくれます。もちろん海外でもキチンと対応してくれるのですが・・・海外の場合、自分でフルカバーの保険を指定して掛けておかないと後で大変なことになったりします。ですので、僕はしっかりフルカバーの保険を掛けます。

車の操作で気をつけておきたいのは、走る、曲がる、止まるという操作は基本一緒ですが、ヨーロッパ車(日本車でも)は、ウィンカーが左にあります。ですので、つい日本の習慣が出てしまうとウィンカーを動かすつもりでワイパーが動いてしまうということが起きます。これはハンドルが右にあろうが左にあろうが一緒です。

次はカーナビのお話です。

カーナビは、日本でも常日頃使っているものを持って行きました。やはり使いなれたナビが一番です。このナビのおかげで、今回もアイルランドを安心してドライブすることができました。今時はスマートフォンをナビとして使われる方も多いと思いますが、やはり餅は餅屋、それ専用に作られたものは使いやすいです。大切なことの一つとして出発前に借り受けたレンタカーの営業所もしくは返却場所をカーナビの「お気に入り」に必ず入れておきましょう。不慣れな海外での移動ですのでこうしたことが結構大事だったりします。ちなみに借りた車のナビはこんな状態でした。

おそらくカーナビの料金を支払えば、カーナビ用のSDカードが手渡され、それを「SD」と書かれた場所にあるスロットルに入れば使用可能になるのであろうと思います。

交通事情もかなり違います。

交差点は信号で整理する日本とは違い、ヨーロッパの交差点はほとんどがラウンドアバウトで信号はほぼ都市部にしかありません。アイルランドも同じで都市部には信号があるものの、郊外ではほとんどがラウンドアバウトです。道路のスピードも細かく分かれていて、市街地やスクールゾーン近くは30キロや40キロ、写真のように市街地の手前では50キロに制限されます。また、写真のようにスピードを落とすことを促す表示版も設置しています。ちなみに何キロから落としているのかというと・・・

すぐ反対側をふり返るとこんな感じでここから80キロという標識があります。ですので、この場所では80キロから50キロに落とすように指定されています。

郊外の制限速度は80キロ~100キロに設定されていて人里離れていたり周辺に何もないような場合では100キロになっていたりします。高速道路は120キロが制限速度です。速度違反に関してはどこの国でも取り締まりを厳しくやっています。これまで数カ国のヨーロッパの国々をドライブしてきましたが、最初のうちは不慣れなこともあり何度か自動速度取締機を光らせ海外から罰金の請求がきました・・・とほほです。

ちなみにですが、海外の道路を国際免許証で運転している場合、海外での違反は日本の免許証の点数には反映されません。もちろん、今回のアイルランドロケでは安全運転で交通違反無しでした。

でしたが・・・現地の速度取締用の移動オービス搭載警察車両を見かけました。

後の窓越しにカメラで違反車両をバンバン撮影しているようでした。

しかも、見かけたのはこれ一度ではなく滞在期間中結構見かけました。速度に関しては海外でも日本国内でも気をつけたいものです。


お次は交通マナーです。

多くのドライバーは非常にマナーが良く、歩行者への配慮も最優先に行っています。
写真のような市街地だと横断歩道ではない場所でも歩行者を優先し車が止まってくれます。

また、ラウンドアバウトでは右方優先ですが譲り合いが見られます。この辺は日本のドライバーも同じですが、日本との違いを感じたのは、アイルランドのドライバーは後方から速い車が来たらすぐに道を譲るという風に心がけているようです。

しかも、譲り方も譲られ方も上手で、追い抜く方も追い抜かれる方も示し合わせたかのように見通しの良い場所で安全に追い抜きをするので、時間がかからず一気に入れ替わっていきます。これは乗用車同士に限らずトラックも同じで、自分が渋滞の原因になっていると、後方の車にどんどん抜かせます。

中にはなかなか譲らないドライバーもいたり、後方にびったりくっついてくるドライバーもいたりしますが、基本は速い車が来たらすぐに道を譲るということが当たり前のように行われていました。現地では制限速度を守り、時には制限速度に達しない速度で走っていましたので当然、僕も後ろから来た車にはどんどん道を譲りました。


お次は燃料のお値段です

燃料は日本に比べて少し高めといった印象です。現地のガソリンスタンド(現地ではペトロールステーション)でガソリン1ℓあたり1.45~1.49ユーロで売られていました。

滞在期間中は1ユーロ123円前後でしたので日本円に換算しますと178~183円といったところ。割高に感じますが、ガソリンの税金が高くだいたいこのくらいの金額になるようです。

また24時間営業のガソリンスタンドは非常に少ないため夜通し走ることになる場合は、予め早めに燃料の補給をしておいた方が良いと思います。

今回のロケでは、夜間撮影を何度か行ったのですが、何があるかわからないのでガソリンスタンドが閉まってしまう前に必ず燃料を満タンにしました。

そうそう!アイルランドは、日本のようにそこかしこにコンビニがあるわけではありません。公衆トイレも夜間は鍵を掛けられてしまい使用することができません。そうなるとガソリンスタンドは貴重なトイレポイントになるので給油のときはついでにトイレも済ませてしまいましょう。

まだまだお伝えしたいことは沢山あるのですが、文字数の問題があるので今回はここで終了です。


アイルランドをドライブしてみて思ったのは、初めての海外ドライブには非常に良い国なのではないかと思いました。ハンドルは日本と同じ右ハンドル、もちろん日本と同じ左側通行。標識も日本と同じ国際基準ですしラウンドアバウトも慣れてしまえばこちらの方が楽だったりします。

アイルランドに行かれる方がいらっしゃいましたら、是非自然いっぱいのアイルランドをドライブされてみてはいかがでしょうか?