アイルランド紀行Firin20mmのルーツを巡る - 第4章
小河俊哉

小河俊哉(おがわとしや)

1969年生まれ。東京都出身。
自動車整備士、カースタントマンなどを経てフリーフォトグラファーとなる。自然、風景、クルマ写真などを専門とし雑誌、クラッシックカーイベントなどで活躍。 現在、作品集作成のため精力的に国内外で撮影中。

第4章 ナイトロケ

今回はナイトロケを滞在期間中結構な日数行いました。3日に一度以上2日に一度未満という感じです。ナイトロケを行う日は当然宿を取らないので、宿代は節約できるのですが夜間はずっと空とにらめっこになるので体を休めることができません。ですので、翌日は結構体が辛くなります。今回は、残念ながら完全無欠の夜空とは対面できず星空の画が少なくなってしまいましたが、それでも雲の隙間を狙って撮影したしました。

まず一枚目

焦点距離:20mm F値:2.0 シャッタースピード:13.0 ISO:3200

この日は雲が多くこの一枚のみをOKカットにしました。街も近くにあり街明かりが入ってくることもわかっていましたので、ひとまず肩慣らしとして撮影しました。真っ暗な中で撮影しても湖面の反射がしっかりと撮像素子に送られていることが分かります。FíRIN 20mmの「透かしの良さ」が再確認できました。

5月のアイルランドの気温なのですが、夜になると結構冷えてきます。日中は晴れていれば12~15度くらいまで上がるのですが、夜間は7度8度まで下がってきます。今回撮影した場所の中では3度まで下がることもありました。念のためと思って持って行ったダウンジャケットとオーバーパンツ、ネックウォーマーが役に立つことになりました。この時ばかりは、持っていって良かったとおもいました。備えあれば憂いなしです。

次の写真です

焦点距離:20mm F値:2.0 シャッタースピード:13.0 ISO:3200

この日も薄雲が出続け、ようやく雲が切れたのは夜明け前。狙いとしては、このひび割れた大地の向こうに満天の星空と天の川が見えるというのが狙いでしたので、この場所から天の川が上がってくるのを待っていたのですが、残念ながら天の川が上がってくるころはご覧のとおりの曇り状態。

焦点距離:20mm F値:2.0 シャッタースピード:13.0 ISO:3200

方角を変えて撮影してみたものの、街明かりが入るためこれ以上右に振ることができず構図的に中途半端なため両方NGとしました。この場所はいつかまたチャレンジしたいと思います。

次のナイトロケは、一晩中空が厚い曇に覆われ、夜明け前には雨が降り出してしまい全くの空振りとなってしまいました。その次のナイトロケも、昼間は晴れるのですが、夜になると一晩中厚い雲が空を覆いやはり空振り。空振りが続くと精神的に追い詰められていきます。そんなにしょっちゅう来ることはできないアイルランドです、「何とかしなくては・・・」と気は焦るのですが、なかなか結果に結びつきません。

あせり始めたころようやく及第点の一枚が撮れることに。

焦点距離:20mm F値:2.0 シャッタースピード:13.0 ISO:3200

天の川の位置が少し高いですが、灯台の明かりの場所を加味すると仕方なし。アンドロメダもしっかり見えているのでいいでしょう!うん、ようやくOKに出来るカットが撮れました。


続いては、プロフォトグラファーがお勧めするナイトロケのアイテム1

LUME CUBE AIR

 
LUME CUBE AIRなしLUME CUBE AIRあり

場所を移動してもう一枚。この場所では、LUME CUBE AIRという小さいながら非常に明るい撮影用ライトを使って撮影しました。

撮影時は、LUME CUBE AIRに暖色系のディフューザを装着し色温度を全体の色合いに合わせました。また、光はわりと広範囲に広がってくれるのですが、撮影意図があるので黒パーマセルで光を絞り建物の角に光が当たるよう調節しシャッターを切りました。星は見えずとも、街明かりを反射した赤い雲が面白く、独特の世界観があるのでこのカットもOKとしました。LUME CUBE AIRを持っていって大正解でした。

LUME CUBE AIR

スマホに接続できる手のひらサイズのLEDライト

LUME CUBE AIR

製品情報を見る

お勧めナイトロケのアイテム2

スターリーナイト

 
スターリーナイトなしスターリーナイトあり

星空撮影にはこのスターリーナイトフィルターが僕としては、かなりお勧めです。街明かりの、特にミックス光を綺麗に抑えてくれるのと同時に、コントラストも上がるので天の川がよりハッキリします。FíRIN 20mmとの組み合わせですが、FíRIN 20mmは基礎体力(そもそもの解像とコントラストの高さ)が高く、またF2と明るいレンズであるため、より一層効果的なようでした。

LUME CUBE AIR

街明かりによる色カブリを抑える光害カットフィルター。星景・夜景撮影に最適。

スターリーナイト

製品情報を見る

UME CUBE AIRとスターリーナイトフィルターは、星+「何か」を撮られる方には本当にお勧めのアイテムです。僕は、LUME CUBE AIRとスターリーナイトフィルターの組み合わせで星空+クラシックカーの作品を撮ろうと思いました。また、スターリーナイトフィルターに関しては、街明かりが入ってしまうことの多い日本の夜空で「くっきりとした星空」を撮ろうと思った場合必須のアイテムともいえます。最後は、商品のご紹介みたいになってしまいましたが、LUME CUBE AIRとスターリーナイトフィルターは、今回使ってみて掛け値なしに良いアイテムだと思いました。