プロ 500 DX-IVが花火撮影にお勧めな理由!

プロ 500 DX-IVが花火撮影にお勧めな理由!

2025年春、スリックアンバサダーに任命されたフォトグラファーの小倉美幸です。
本格的な三脚「スリック プロ 500 DX-IV」を花火写真でレビューすべく、第44回横浜開港祭で行われた花火を撮りに出かけました。

花火大会で使う三脚選びのポイント・・・バランスが大事!

三脚は重ければ重いほど良い、と聞いたことはありませんか?
三脚選びの真理の一つではありますし、動かないことのメリットもあります。
しかしながら、持ち運びの面では「軽ければ軽い方が良い」とも言えますね。
実際のところは機材とのバランスが大事ですし、持ち運べる重さであることも三脚選びの重要なポイントです。せっかく三脚を用意しても、持って行けなければ意味がありません。

スリックのプロ 500 DX-IVの重量は、2.5kg。持ち運びのできる軽さとしては、ギリギリという感じもしますが、安定性との兼ね合いではちょうどいいバランスではないでしょうか。

私が今回使うカメラはα7RVということで、重くはなくてもレンズ交換式カメラで高画素機。大きく引き伸ばして見る機会があれば、ブレは目立ってくると思われます。安定性の高い三脚が欲しくなるカメラではあります。

プロ 500 DX-IVは、軽さがウリのカーボンではなく、アルミとマグネシウム、チタンの合金でできていて、カーボン三脚より少し重いものの、それに近い軽さを実現しています。

さらに三脚の開き幅が、スリックの伝統的な角度(エレベーターパイプに対して25°)で設計されていて、三脚をセットしたときの安定感もより高い感じがします。

花火撮影の現場でセッティングしやすい、レバー式!

三脚の伸縮の方式は、レバー式とナット式の2つのタイプがあります。一般的には、レバー式が初心者向け、ナット式がプロ仕様と言われています。
ところが、スリックのプロ 500 DX-IVは、プロ仕様でしっかり固定ができるレバー式を実現しています。
花火大会では、三脚の伸縮を暗い場所で行うケースが考えられますから、固定しているかどうかを確認しやすいのは大きなメリットです。

構図を決めやすい、3ウェイ雲台!

三脚の雲台の中で、メジャーなのは3ウェイ雲台と自由雲台です。プロ 500 DX-IVに標準装備されているのは3ウェイ雲台で、2ハンドルの形式です。

この3ウェイ雲台では、上下、左右、縦位置/横位置の3軸でじっくり構図を決めることができるので、花火大会のときのように、あらかじめ撮影位置が想定できる場合には便利といえます。

カメラの固定方式はダブルナット式、現場で素早い取り付けができる「クイックシュー式」ではありませんが、その代わりかなりしっかり固定ができます。撮影中にレンズの重さで緩んでくる、ということはありません。

撮影時のセッティングについて

3ウェイ雲台の場合、カメラとハンドルの位置関係で、向けられる角度に制約が出る場合があります。横浜開港祭の花火の場合は、海に向かって横方向にカメラが向くので、通常のセット位置(ハンドルが手前に1本、右手に1本)です。
会場によっては、真上に近い位置の花火を撮ることもあるので、その場合は、レンズの側にハンドルが1本、左側に1本くるようにセットすれば、レンズを真上に向けられます。

作例

今回は、カメラの露出設定はマニュアルにしました。シャッタースピードは5秒か8秒で絞りF22で撮影しています。シャッタースピードはモニターで確認しながら、明るさを見て調整するといいでしょう。

使用レンズ:トキナーatx-m 11-18mm F2.8 E

このレンズはAPS-Cフォーマット用の超広角ズームレンズです。使用カメラがα7RVなので、フルサイズでないといけないのでは?と思われるかもしれませんが、カメラのAPS-C(スーパー35)モードで撮影できます。
α7RVが、6100万画素のカメラですが、APS-Cフォーマットでも2600万画素で記録でき、十分引き伸ばしに耐える画素数となります。小型軽量ながら、F2.8の明るさで取り回しの良さが魅力です。

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小倉 美幸

小倉 美幸 (おぐら みゆき)

出張撮影歴15年、年間440人以上の新生児撮影実績
「一瞬を一生の宝物に」をテーマに安心安全を心がけて赤ちゃんを撮影しています。

fotowa殿堂入りフォトグラファー
JSNA認定ニューボーンフォトグラファー
CP+2025ケンコー・トキナーブース/ツァイスレンズ担当
フォトネクスト2025 セミナー講師

スリック独自の軽合金パイプ採用中型三脚
よりシンプルな雲台を装備。

プロ 500 DX-IV

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