#03 撮影のお話しと旅の準備

ここで今回の移動の相棒をご紹介。
オペルさん家のアストラくんです。

通常、海外で使用するレンタカーの予約は日本で行いますが、僕が良く使うレンタカー予約サイトでは予約時、どのクラス(大きさ)にするか?までしか決められません。つまりどの車に乗りたいか?までは決めることができないのです。即ち、受け渡し時、空港カウンターの係員の気分次第で(予約したクラスの中での話です)、どの車をあてがわれるかが決まります。せっかく海外にきているので、日本では乗れない車に乗りたいと思っているため、なるべく日本車以外の車を希望していることを予約時メールで事前に伝えることにしています。今回は、希望がかなってドイツの車メーカーオペルのアストラが相棒になりました。サイズも程良く、とりまわしも楽で室内も広く・・・これなら車中泊もできそう。海外ではあまりしたくないけど・・・。ちなみに、少々値段は高くなっても保険はフルカバーで掛けます。というのも、ヨーロッパの高速道路の多くは、制限速度時速140キロ以下が乗用車の速度になります(もちろん高速道路でも街中を通過する際は80キロや60キロに制限速度が落ちます)。ドイツの高速道路、ご存じアウトバーンは、街中を抜けると制限速度無しの区間がやってきます。よく誤解されるのですが、アウトバーンは全線速度無制限ではありません。速度制限が終わりいよいよ無制限区間に入ると・・・これが結構恐怖だったりします。アウトバーンは、速度の遅いレーン(トラックレーン)は90キロ~100キロ程度でトラックなどが走っています。第2、第3レーンは乗用車が120キロ~140キロ程度で走っているのですが、第4レーンは公道とは思えぬスピードでハイパワースポーツカーやお値段がいくらなのか想像もつかない車が走り抜けていきます。本当に・・・猛烈なスピードです。その車のタイヤが巻き上げる飛び石の勢いたるや!・・・僕は、フロントガラスが割れても大丈夫な保険必ず掛けます。もちろん、様々なことを想定して別途、海外損害保険も掛けて旅立ちます。

その他、気をつけたいのはカーナビです。最近は、現地で借りるレンタカーにもカーナビが付いている車が多くなってきましたが、当然音声案内は現地の言葉。即ち今回はドイツ語です・・・僕にはまったく分かりません。カーナビが付いているから安心と思っていると、空港で車に乗り込みいきなり慌てふためくことに・・・ランゲージを英語に変換しようと思い、設定画面にたどりつくも、ドイツ語表記なのでどれがランゲージチェンジなのかが分からない。そんなこともあろうかと、今回もちゃんと日本からポータブルナビを持って行きました。これまで何度かレンタカーでヨーロッパを回る旅をしてきたのですが、カーナビは必需品でした。僕の使用しているカーナビは地図ソフトを読み込ませれば世界各国色々な場所で使用でき、且つ日本語で案内してくれるため海外ロケの場合必ず持っていきます。海外で撮影される方、カーナビ要注意ですよ!(偉そうに聞こえますが前フリですこのあとオチが待ってます)。

さ、そんな話をしているうちに降りる予定のICに着きました。

この後はドイツの田舎道をのんびり走りましょう。この時期のドイツは曇りが多く、なかなかスッキリ晴れることが少ないようです。この日もどんよりとした空が広がっていました。でも、この時期のヨーロッパらしい空だな・・・と思って走っていると・・・雨が降ってきました。

あちゃぁ・・・まぁ、今日は移動に専念するかなと思っていると。

眼の前には大きな虹が!

おぉ!ロケの神様がプレゼントしてくれたなぁ・・・よし!さっそくとopera 50mmで虹と街並みを撮影。うん、良い画になった。どうせならもっと虹を強調しよう!と思いカメラバッグからC-PLフィルターを探します。C-PLフィルターの最も効果が低いところで虹を撮影すると、より虹がハッキリするので僕は虹の撮影ではしばしばC-PLフィルターを使います。お勧めはケンコーのゼクロスシリーズです。このC-PLフィルターは色濁りが無いため自然風景の撮影では非常に重宝します。さぁ!C-PL・・・ん?・・・あれ・・・あ!日本に忘れてきた・・・とほほ。

あれだけ偉そうに語っておきながら、商売道具を忘れてきた自分が恥ずかしい・・・。 とはいえ、opera 50mmのコントラストの高さに助けられしっかりと虹は撮れております。 旅の教訓、出かけるときは忘れずに・・・ナビとフィルター。

 

次回は、トキナーレンズで撮影旅行記 #04世界遺産~~広場で夕景を撮影するをお送りします。