小河俊哉 - トキナーレンズの高画質をより引き出す技術

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TOKINAレンズで撮るレース写真 AT-X 14-20 F2 PRO DXで撮る街の桜写真 トキナーレンズ秋の作例集 トキナーレンズを使った花火撮影

AT-X 16.5-135 DX(作例集2)

 

Index

 

作例01

焦点距離16.5ミリ域(35ミリ判換算25ミリ相当)で使用、絞り優先オート、絞りF9、ISO200、WB:晴天、ニコンD300で撮影


About

AT-X16.5-135のワイド端は、こうした旅先などで見た広い風景の撮影に威力を発揮してくれる。
「わぁ!」と思った時の大きな広い風景にも迷うことなくシャッターを切ることができるのである。
また、広い風景の一部分を切り取りたいと思ったときも135mmというズームがその期待に応えてくれる。

 

作例02

焦点距離135ミリ域(35ミリ判換算200ミリ相当)で使用、絞り優先オート、絞りF9、ISO200、WB:晴天、ニコンD300で撮影


About

この一枚は、作例16の画面中央下の波打ち際部分にズーミングして撮影したものだが135mmという焦点距離はここまで寄ることができるのである。

Retouch

レタッチであるが、この2枚に関してはほぼ何もすることが無かった。 隠し味程度コントラストを高めるため、トーンカーブのハイライト部分を持ち上げ、次にシャドウ部分を下げる逆S字に補正して完成とした。

 

作例03

焦点距離16.5ミリ域(35ミリ判換算25ミリ相当)で使用、絞り優先オート、絞りF5、ISO200、WB:オート、ニコンD300で撮影


About

フランスとイタリアの国境近くの街、マントンで撮影した1枚だ。
通り雨が過ぎ去って行った後、海に掛かる虹が現れた。
ワイド端16.5mmは、海に写る虹、雨上がりの空、雨上がりの街、遠く伸びてゆく山の稜線、その全てを網羅しての撮影が可能だ。
また、空の微妙なグラデーションも破綻無く再現されていることも見逃せないのである。

Retouch

この一枚のレタッチであるが、虹の色出しと空の白飛びを防ぐため撮影時カメラが示してくれた適正露出から-2/3段暗く撮りRAW現像時トーンカーブでハイライト部分を持ち上げ、シャドウ部分を下げ逆S字にし、最後にほんの少しカラーバランスでブルーを+側に振り完成とした。

 

作例04

焦点距離16.5ミリ域(35ミリ判換算25ミリ相当)で使用、絞り優先オート、絞りF9、ISO200、WB:晴天、ニコンD300で撮影


About

モナコ公国へ向かう途中に見かけたクルマのある風景である。
この風景を見たとき、このようなイメージが僕の頭に浮かんできた。
その時僕の眼には、左に配置した赤いヨーロッパ車だけに色が残り、後はモノクロームに見えていた。

Retouch

この一枚のレタッチであるが、まず赤いヨーロッパ車以外を範囲指定しモノクロームへ変換する。
その後、範囲指定したモノクローム部分のトーンカーブを先ほどの作例3同様逆S字に補正し、怪しげな空、レンガ作りの建物の荒涼感を出す事とした。
さらに、範囲指定したモノクローム部分のみにノイズを足している。
その後、新ためて全体のトーンカーブを逆S字に補正し中間調部分を僅かに下げ完成とした。
AT-X16.5-135は、自分の中から湧き出て来るイメージを再現させたい時にも、質の良いデータを撮像素子まで送ってくれるため、こうした大幅なレタッチにも画が破綻することなく撮った時のイメージを再現できるのである。

 

作例05

焦点距離16.5ミリ域(35ミリ判換算25ミリ相当)で使用、絞り優先オート、絞りF7.1、ISO200、WB:晴天、ニコンD300で撮影


About

フォンヴィエイユ近くのドーデの風車を撮影した。
青い空に白い雲、もう一つアクセントが欲しくなり、近くにいたご婦人に事情を話しご婦人が被っていた帽子を飛ばしていただきシャッターを切った。

Retouch

この一枚のレタッチであるが、AT-X16.5-135のもつ抜けの良い色、高いコントラストのお陰でほぼ何も補正はせず隠し味程度コントラストを高め完成とした。

 

作例06

焦点距離35ミリ域(35ミリ判換算52ミリ相当)で使用、マニュアル、シャッタースピード1/50秒 絞りF20、ISO200、WB:晴天、ニコンD300で撮影


About

海沿いの街、カーニュ・シュル・メールでツール・ド・フランスの一団と出会った。
こういった一発勝負のシチュエーションの撮影でAT-X16.5-135はズーム領域で力を発揮してくれる。
まず、テレ端135mmで迫ってくる一団を撮影し、近づいてきたところをワイド側で待ち受けるといった2回のチャンスを作ることができるのだ。
作例では、迫力のあるワイド側35mmで撮影した一枚を選んだ。
こうした一発勝負のシチュエーションは身近な撮影にも多く存在する。
それは、お子様の運動会なども同様のシチュエーションと言えるのではないだろうか。
こうした場合にも、必要にして十分なズーム領域をもつAT-X16.5-135は2度のチャンスを与えてくれるのである。

Retouch

レタッチであるが、この一枚も隠し味程度トーンカーブの曲線を逆S字にした程度である。

 

作例07

焦点距離19ミリ域(35ミリ判換算28ミリ相当)で使用、マニュアル、シャッタースピード1/200秒 絞りF11、ISO200、WB:晴天、ニコンD300で撮影


About

地中海の砂浜で見かけた子供達である。
こうした子供スナップにもAT-X16.5-135は期待に応えてくれる。
青い空、透き通る海、家族の大切な記念の一枚も抜けの良い色とキレのあるシャープな画で残してくれるのである。

Retouch

この一枚のレタッチであるが、この一枚はあまり補正することがなかった。
太陽の位置がトップライトにあるお陰で子供達の顔が少々暗くなってしまっている。
その部分を、トーンカーブで持ち上げて完成とした。

 

作例08

焦点距離75ミリ域(35ミリ判換算112ミリ相当)で使用、絞り優先オート、絞りF7.1、ISO200、WB:晴天、ニコンD300で撮影


About

街角のスナップである。
美しい女性に眼を引かれシャッターを切ったのである。
手前の女性の陽の当たる部分の髪の毛に注目していただきたい。
AT-X16.5-135は見事に解像している。また女性の肌の色もキチンとデータとして残してくれている。

Retouch

この一枚のレタッチであるが、日陰にかかっている部分が色かぶりをおこしてしまっているため、見た目に近い色合いに補正するため僅かにカラーバランスを補正し完成とした。
補正に関しても、元に入っているカラーデータがニュートラル且つ良質であれば見た目に戻すに当たっても殆ど補正せずにすむのである。

 

作例09

焦点距離135ミリ域(35ミリ判換算200ミリ相当)で使用、マニュアル、シャッタースピード1/50秒 絞りF7.1、ISO200、WB:オート、ニコンD300で撮影


About

テレ端135mmで撮影した一枚である。
やわらかい毛の質感がみごとに再現されている。
また、ボケ味も良好で顔より後ろの体の部分の毛はやさしくやわらかにボケている。

Retouch

この一枚のレタッチであるが、撮った時のイメージ通りモノクロームに変換し、トーンカーブを少しだけ逆S字にし完成とした。

 

作例10

焦点距離16.5ミリ域(35ミリ判換算25ミリ相当)で使用、マニュアル、シャッタースピード1/4秒 絞りF5.6、ISO500、WB:オート、ニコンD300で撮影


About

南フランス、アルルの街にある闘牛場のナイトショットである。
AT-X16.5-135はこうした広角レンズらしい構図構成の一枚も標準ズームでありながら撮影することのできるレンズだ。
また、ワイド端16.5mmという焦点距離は手ブレにも強い焦点距離とも言える。
この一枚はシャッタースピードが1/4秒とスローシャッターにもかかわらず手持ちで撮影している。

Retouch

この一枚のレタッチであるが、ほぼ撮ったままと言えよう。
色合いだけを見た目に戻すためカラーバランスを若干シアンに振っている。

 
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