小河俊哉 - トキナーレンズの高画質をより引き出すレタッチ技術

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AT-X 840 D

AT-X 840 DTOKINA AT-X 840 Dは、35mmフィルム、APS-Cサイズのデジタル撮像素子(35mm換算(1.5倍換算)における120-600 mm)双方に対応した80mm-400mmの焦点距離をもつ望遠レンズだ。
フィルター径は72mm、重さは990グラムと、80mm-400mmの望遠レンズとしては非常に軽量コンパクトで、その小ささや軽さは、実際手にとってみると思った以上であることを筆者は実感した。 昨今、デジタル一眼レフカメラ、特に入門機種のコンパクト化が進んでおり、少しでも軽いレンズを欲しがっている声が聴かれる。 そうした、カメラとのバランスをお考えの方にもお勧めできる、軽量コンパクトな望遠ズームレンズだ。

描写の特徴は、トキナーらしいニュートラルなカラーバランスと切れのある描写で、デジタル一眼レフの泣き所であるフレアーやゴーストも、徹底したマルチコートによりしっかりと抑えられている。 また、前群にLDガラス2枚、後部にSDガラス1枚を配したことにより、各収差もキチンと抑えられている。 付属品のレンズフードには、PLフィルターを回転させる際のアシスト機構(PLフィルターを回転させるためのゴムのローラー)がついており、撮り手へのサポートが施されている。筆者も撮影中に使用することがあったのだが、これがなかなかに便利な機構であった。 三脚座は、レンズ本体後部に一体式の三脚座が付いている。

以下、作例をご覧頂きながら解説をしてゆきたいのであるが、僕の撮影方法は「頭に浮かんだイメージを再現する」撮り方を行っているため、作例には自分のイメージ通りに再現するための撮影、現像、レタッチを行った作例であることを先におことわりしておきたい。 また、作例解説には、TOKINA AT-X 840 D(以下AT-X 840とする)の特徴を生かした撮影方法と、レタッチの方法も合わせて解説してゆきたい。


 

Index

 

作例01ニュージーランド Mtルアペフ中腹から夕陽に染まるMtナウルホエを撮影する

焦点領域80mm(35mm判換算24mm相当)で使用、撮影モードマニュアル、シャッタースピード1/320、絞りF8、ISO200、WBオート、カメラD300


About

Mtナウルホエは、日本の富士山に良く似たシルエットを持っている。
ニュージーランドにいながら、ホーム日本の櫛形山から富士山を撮影しているような不思議な感覚の中での撮影であった。
そのMtナウルホエをAT-X 840 Dの持つ80mmから400mmまでの各焦点距離を使いながらじっくりと撮影した。
まずは広角端80mmである、光の回るところ回らないところが、画面各所に点在し、また手前にはかすむ稜線が広がるという厳しい条件であるにもかかわらずAT-X 840 Dは、破綻の無い画を提供してくれている。
特に、画面中央部に伸びている雲であるが、何層にも重なった雲の層の再現や、距離感を感じる雲の立体感も確りと再現している。

 

焦点領域220mm(35mm判換算330mm相当)で使用、撮影モードマニュアル、シャッタースピード1/1000、絞りF9、ISO250、WBオート、カメラD300


About

次に、中間域220mmである。
夕陽の強い光源は辺りを一気に赤く染めてゆくなか、かすむMtナウルホエのシルエットを綺麗に再現している。
さらに夕陽周辺もにじみ無く綺麗に再現されおり、目立ったフレアー、ゴーストも無い。

 

焦点領域400mm(35mm判換算600mm相当)で使用、撮影モードマニュアル、シャッタースピード1/1250、絞りF10、ISO250、WBオート、カメラD300


About

最後に望遠端400mmである。
APS-Cサイズの撮像素子を搭載するデジタル一眼レフでAT-X 840 Dを使用した場合、35mm換算(1.5倍換算)で望遠端はなんと600mmとなる。
ここまでの長望遠となると、ここまで夕陽に寄って撮る事が出来るものかと思う。
望遠端での撮影で、且つ光の回らない厳しい条件下でありながらも、なだらかなMtナウルホエのシルエットや夕陽周辺の雲も確りと再現されている。

Retouch

上から2枚のレタッチであるが、特に補正する部分は見当たらなかったため、そのままで完成とした。
最後の一枚であるが、特に補正する部分は見当たらなかったのであるが、隠し味程度トーンカーブでアンダー部分を下げ完成とした。

 

作例02ニュージーランド・タウポ湖のかもめを撮る

焦点領域185mm(35mm判換算277.5mm相当)で使用、撮影モードマニュアル、シャッタースピード1/4000、絞りF9、ISO500、WBオート、カメラD300


About

ニュージーランド最大の湖タウポ湖、ここでは主にAT-X 840 Dの中間域使いかもめを撮影した。
まず一枚目は飛び立つ瞬間のかもめを撮った。
手前大きく羽を広げたかもめの羽が見事に解像されていることがわかる。
また、右奥のかもめの尾羽も羽一枚一枚をキチンと解像してくれている。
AT-X 840 Dの高い解像力が証明された一枚である。

 

焦点領域120mm(35mm判換算180mm相当)で使用、撮影モードマニュアル、シャッタースピード1/800、絞りF9、ISO200、WBオート、カメラD300


About

2枚目も飛び立つ複数のかもめを広めの画で撮影したものである。
ここでも飛び立つかもめ達の羽が確りと解像されていることがわかる。
また、湖のグリーンからシアンへと変わってゆくグラデーションもキチンと再現されている。

 

焦点領域220mm(35mm判換算330mm相当)で使用、撮影モードマニュアル、シャッタースピード1/800、絞りF9、ISO200、WBオート、カメラD300


About

3枚目は飛び立ってゆくかもめの後姿を撮影した。
2枚目同様グリーンからシアンへ変化してゆく湖面のカラー再現は秀逸である。
また太陽からの照り返しを受ける湖面のキラキラは丸く綺麗にボケており、AT-X 840 Dはボケ味も美しい一本である。

Retouch

この3枚のレタッチであるが、特に補正する部分は見当たらなかったのだが、隠し味程度コントラストを上げて完成とした。

 

作例03夕暮れの海でスナップする

焦点領域170mm(35mm判換算255mm相当)で使用、撮影モードマニュアル、シャッタースピード1/6400、絞りF10、ISO250、WBオート、カメラD300 メラD300


About

タウポ湖ノースランドへ移動する途中で小さな砂浜を見つけ、その砂浜でスナップを撮った。
波のキラキラした様子や、波しぶき、ボディーボードを抱えて歩く少年が印象的な光景で、作例のキモとなる画面中央部から下部分にかけての波しぶき、特に少年付近の波は踊る様子が綺麗に解像されており印象的なシーンを際立たせてくれている。
また、砂浜の少年のシルエットもキチンと再現されている

Retouch

この一枚のレタッチであるが、頭に浮かんだイメージを再現するため、WBを曇天に変更、その後、トーンカーブでハイライト部分を若干持ち上げた後、シャドウ部分を左に切り詰め完成とした。

 

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