日食を撮る:太陽を撮るために必要な4アイテム
2012年5月21日は「金環日食」または「部分日食」が全国各地で見られます!このページでは、日食撮影におけるノウハウ、必要な機材などについて解説いたします。事前に十分な情報収集、機材準備をおこなって、「金環日食」の撮影に備えましょう!
[INDEX] | ● 太陽が画面に映る 「サイズ」 |
● 望遠レンズ | ● フィルター | ● 露出表 | ● 中型・大型三脚 | ● リモートコード |
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太陽を写真に写すのに必要なものは「レンズ交換式のカメラ」と「望遠レンズ」です。
太陽が画面に写るサイズは下の式で計算して出すことができます。

撮像素子のサイズはカメラによって異なりますから、最終的に「写真」として見た場合、画面の「何分の一」のサイズに太陽が写るかをあらかじめ考えることが重要です。
「超望遠レンズ」とされる焦点距離400mmのレンズを使っても、太陽は意外と小さく写ることがわかります。
一般的なAPS-Cフォーマットデジタル一眼で、撮像素子の高さが16mmですから、400mmを使った場合太陽は4mm、画面の高さ方向の4分の1にしかなりません。
これより焦点距離の短いレンズで撮影すると、太陽の迫力が全くない、ということになってしまいます。できるだけ超望遠レンズ、または望遠レンズに「テレプラス(カメラと望遠レンズの間に入れて、撮影サイズを1.4倍や2倍にするテレコンバージョンレンズ)」を使いましょう。
![]() APS-Cフォーマットデジタル一眼+800mmで撮影した太陽のイメージ |
![]() APS-Cフォーマットデジタル一眼+400mmで撮影した太陽のイメージ |
※シャープに写すためにピント調節はマニュアルフォーカスで行いましょう。光学ファインダーの場合、目視すると目に有害なので短時間でピント合わせをします。ライブビューでのピント合わせがベターです。いずれも太陽にレンズを向けるときは下で紹介する「NDフィルター」をお使いください。

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太陽を適正な露出で撮影し、太陽の黒点の様子や、食分の様子、金環日食の様子を表現するには、光源である太陽の光を「大きく減光」する必要があります。そこで必要なのがNDフィルターです。
ND10000を使う方法、ND400を2枚重ねてND160000とする方法、さらにND100000で大きく光量を下げる方法があります。
露出をオートで撮影すると、背景と太陽の輝度に大きな差があり、太陽そのものがより白く表現されてしまします。
そこで、マニュアル露出での撮影がオススメ。露出は実際の条件で大きく変わるため、基準露出に対して、デジタル一眼の液晶モニターで撮影結果を確認しながら、露出を変えて何枚も撮ってみましょう。
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太陽の撮影は撮影時の条件により、大きく異なるためあくまで「参考値」としてご覧ください。
感度をISO100として設定した場合、設定するシャッタースピードは下記のようになります。オートの露出では太陽が白飛びするので、実際の撮影は、参考値で撮影してみた後、撮影画像を液晶モニターで確認し、結果に合わせてシャッタースピードを変更して明暗を調整して下さい。

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「超望遠レンズ」を使って太陽を狙うなら、しっかり構図調整ができる、中型以上の三脚がオススメです。
カメラ自体が軽くても、構図調整をきちんとするには、中型・大型の三脚を使った方が三脚自体にタワミがなく、思い通りのフレーミングができます。雲台も、3軸を個別に調整できる「3ウェイ式」のものがいいでしょう。
動画撮影なら撮影中に太陽が動いていくため、太陽の位置を追尾する「スカイメモ」を用意するといいでしょう。
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「超望遠レンズ」を使うと、早いシャッターを切るような撮影であっても、指でカメラのシャッターに触れるだけで、微妙に「構図」がずれてしまいます。そこでオススメなのが「リモートコード」。デジタル一眼の場合、製品ごとに専用のリモートコードが用意されています。リモートコードを使えばカメラに触れずにシャッターを切ることができます。
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