宙(そら)を見よう!2025年1月〜3月までの主な天文現象
土星は太陽系の惑星の中では木星に次いで2番目に大きく「環」の見える惑星として見る人を楽しませてくれます。しかし2025年は、土星の環が消失するという現象が見られます。
環が見えなくなる条件は3つあり「地球から見て土星の環が真横を向いてる時(環が薄いため横向きでほとんど見えない)」「土星から見て太陽が赤道方面にある時(環が薄いため太陽光が当たらないためほとんど見えない)」「土星に対して太陽と地球が南北にわかれる時(地球から見えるのは太陽が当たらない面となるためほとんど見えない)」です。
3月24日は地球から見て土星の環が真横を向いてるため環が見えなくなります。また3月24日以降5月7日の間も太陽光の当たらない面を見ることとなり土星の環がほとんど見えなくなります。5月7日は土星から見て太陽が赤道方向にあるので環が見えなくなります。土星の環の厚さは厚いところでも約1kmしかありませんので(地球と土星の距離は約1.5×10の9乗km)真横から見ると全く見えなくなってしまいます。
金星は地球のすぐ内側の軌道を公転している地球に一番近い惑星です。地球から見ると金星は太陽の近くにあるので日中は太陽の光が明る過ぎてほとんど見ることができませんが、日の出前や日没後にとても明るく見えるため「明けの明星、宵の明星」として親しまれています。2025年は1月10日に東方最大離角となりますので、夕方の西の空に 「宵の明星」として観測できます。
金星が東方最大離角 / 金星が最大光度
夕方の一番星として輝いている金星がみずがめ座で太陽から最も東に離れ(約47°10′)東方最大離角となります。このころの金星は天体望遠鏡で見ると半月状になっているのがわかります。2月15日の最大光度に向けてどんどん大きく細くなっていく様子が天体望遠鏡で楽しむことができます。
金星と土星が接近
午前10時頃金星と土星が2.2°まで接近します。日没後の西の空ではみずがめ座で金星と土星が並んで輝いているところが見られます。
2025年1月〜3月の主な天文現象
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1月4日しぶんぎ座流星群極大
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1月12日/1月16日火星が地球に最接近/火星が衝
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2月5日月面Xが見られる17:40~
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3月5日プレアデス星団の食が見られる
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3月8日水星が東方最大離角
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