宙(そら)を見よう!2025年7月〜9月までの主な天文現象のコピー

宙(そら)を見よう!2025年7月〜9月までの主な天文現象のコピー

9月8日 日本全国で皆既月食が2年10ヶ月ぶりに観測できます

9月8日未明から明け方にかけて日本全国で2年10か月ぶりに皆既月食が観測できます。
1時26分52秒に欠け始め、2時30分38秒から3時53分19秒まで皆既になります。そして4時56分54秒に元の丸い月に戻ります。
今回、最大食分が1.4となり前回よりも月が地球の影の中ほどを通ります、皆既中の赤銅色の濃さが違って見えると思います。

皆既月食中の月はなぜ赤いの?

皆既月食中の月を見ると完全に真っ暗にはならず、赤銅色に見えます。これは、夕日が赤く見えるのと同じ原理で、太陽の光のうち波長の短い青い光は地球大気に散乱されやすく届きにくいのに比べ、波長の長い赤い光は地球上の大気を通りやすいため、赤い光がたくさん月に届き赤く見えるのです。また皆既月食中の月の明るさは、毎回一緒ではありません。地球の大気の状態にも大きく影響されます。例えば大きな火山噴火などがあった場合は、大気中に塵(ちり)が多く、赤い光でさえも月へ届かず暗い皆既月食になることもあります。また、大気中に塵が少ない時は、大気中の塵に影響されず明るいオレンジ色に見えることがあります。

月食とは、太陽-地球-月の順番に一直線に並んだ時に、月が地球の影に入る現象のことです。満月の時は必ず月は太陽から見て地球の反対側にあり、地球の影はいつも太陽と正反対の方向にできるのですが、満月の時に月食が毎回おきている訳ではありません。それは太陽のみかけ上の通り道と月のみかけ上の通り道が、お互いに5度あまり傾いているため、ほとんどの場合、月は地球の影の上を通り過ぎたり、下を通り過ぎたりしているためです。そのため、太陽-地球-月と一直線に並び月が地球の影を通り過ぎるのは1年に1~2回ほどしかありません。その時、夜にあたれば月食を見ることができます。月が地球の半影に入ると半影月食、月の一部が地球の本影に入ると部分月食、月全体が本影にすっぽり入ると皆既月食と呼んでいます。

2025年7月〜9月の主な天文現象

  • 7月28日みずがめ座δ(デルタ)南流星群極大

    7月28日「みずがめ座δ南流星群」が極大になると予想されています。上弦の月が若干邪魔をしますが、さほど影響なく観測できるでしょう。この時期はペルセウス座流星群も活動を始める頃で出現数は少ないのですがタイプの違う流れ星を見ることができるチャンスです。

  • 8月1日月面Xが見られる

    1日20:20から1時間くらいの間月面Xが観測できます。月面Xとは上弦の月の頃、月の明暗の境の地形に「X」の文字が浮かび上がる現象をいいます。プランキヌス、ラカイユ、プールバッハという3つのクレーター壁によってできた地形で月面の暗いところに浮かび上がって見えます。継続時間が1時間程度と短く条件が揃ったときにしか見えません。

  • 8月1日~7日スターウイーク

    毎年8月1日~7日は、星空に親しむ週間として「スターウイーク」と呼ばれています。8月最初の一週間は梅雨もすっかり明けて晴れることが期待できます。この期間に星空を楽しんでは如何でしょうか。

  • 8月2日やぎ座α(アルファ)流星群が極大

    8月2日「やぎ座α流星群」が極大になると予想されています。上弦の月が若干邪魔をしますが、さほど影響なく観測できるでしょう。この時期はペルセウス座流星群も活動を始める頃で出現数は少ないのですがタイプの違う流れ星を見ることができるチャンスです。早くて北のほうから流れてくるペルセウス座流星群とゆっくりで南のほうから流れてくるやぎ座α流星群の対比は面白いです。

  • 8月12日明け方の空で金星と木星が接近

    明け方の東の空で金星(-4.0等)と木星(-1.8等)が接近します。

  • 8月13日ペルセウス座流星群極大

    13日5時頃ペルセウス座流星群が極大になると予想されています。夜半過ぎに月が出てきますが、月が出てくるまで暗夜で観測ができるでしょう。12日の夜から13日の未明にかけて出現数が増えていくと思われます。ペルセウス座流星群には、明るく痕を残す流星が多く、特に夜半過ぎに出現数が多くなる傾向があります。

  • 8月16日~17日プレアデス星団の食が見られる

    3月5日にも観測されましたが、今年2回目のプレアデス星団の食が観測できるでしょう。プレアデス星団は月の通り道の近くにあるため、このような現象がたびたび起こります。2028年まで少しずつ移動しながらプレアデス星団の中を通っていく現象が起こります。

  • 8月29日伝統的七夕

    明治6年に暦が変わり現在の『太陽暦』となりましたが、それまでは『太陰太陽暦』が使われていました。伝統的七夕とはそれまで行われていた日の七夕を指す日で『太陰太陽暦の7月7日に相当する日』となります。この日は月齢6の月があり、この月が天の川の渡し船に見立てられていました。7月7日であればほとんどの地方は梅雨の真っ最中ですからこちらの方が七夕にはふさわしいかもしれませんね。(太陽太陰暦で二十四節季の処暑の直前の新月を7月1日と定めています。七夕はそこから6日後の7月7日となります。)

  • 9月8日皆既月食

    9月8日未明から明け方にかけて日本全国で約3年ぶりに皆既月食が観測できます。1時26分52秒に欠け始め、2時30分38秒から3時53分19秒まで皆既になります。そして4時56分54秒に元の丸い月に戻ります。今回、最大食分が1.4となり前回よりも月が地球の影の中ほどを通ります、皆既中の赤銅色の濃さが違って見えると思います。

  • 9月22日土星が衝

    土星がみずがめ座とうお座の境界付近で「衝」となります。「衝」とは外惑星がもっとも地球に近づき、明るくなる時期です(光度0.6等)。土星の環は真横から見ることになりますのでほとんど見えなくなっています。この時期は土星の絶好の観望時期となりますので、シーイングの良い日を選んで観察してみてください。

  • 9月22日部分日食

    日本では見られない。

  • 9月29日月面Xが見られる

    29日18:20から1時間くらいの間月面Xが観測できます。月面Xとは上弦の月の頃、月の明暗の境の地形に「X」の文字が浮かび上がる現象をいいます。プランキヌス、ラカイユ、プールバッハという3つのクレーター壁によってできた地形で月面の暗いところに浮かび上がって見えます。継続時間が1時間程度と短く条件が揃ったときにしか見えません。

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