宙(そら)を見よう!2025年4月〜6月までの主な天文現象

宙(そら)を見よう!2025年4月〜6月までの主な天文現象

月面観測をしてみよう!

月とは地球から一番近いところにある天体で、地球の周りをまわる衛星です。月は27日7時間43分11.58秒かけて地球の周りを公転し、また公転周期と同じ27日7時間43分11.58秒かけて自転しています。そのため地球から見た月はいつも同じ面を向けて見えています。

月の表面には大きく分けて「海」と呼ばれる黒っぽく平らな部分と「陸」と呼ばれる白っぽく山や谷の部分があります。また隕石との衝突によってできた「クレーター」と呼ばれるくぼ地が多く見られます。月は太陽の光を反射して輝いて見えるのですが、月は公転をしているため地球から月を見ると月の形が満ちたり欠けたりしてみえます。月の欠け際は月面での日の出・日の入りにあたる場所なので、太陽光が水平線方向からあたり影が長くなり月面が立体的に見えます。月齢により見やすい箇所が変わりますので、日々月を観測してみるのも面白いでしょう。月の満ち欠けは「月齢」という用語で表します。月齢とは新月を「月齢0」として、新月から数えて何日目の月かを表しています。

4月5日 / 6月3日

月面Xが見られる

月面Xとは上弦の月の頃、月の明暗の境の地形に「X」の文字が浮かび上がる現象をいいます。プランキヌス、ラカイユ、プールバッハという3つのクレーター壁によってできた地形で月面の暗いところに浮かび上がって見えます。継続時間が1時間程度と短く条件が揃ったときにしか見えません。

4月13日

ミニマムーン

4月13日の満月は視直径29.4(′距離40.615万km)で、2025年で最も小さな満月となります。(最遠時:4月13日9時22分)対照的に11月5日の満月は視直径33.5′ (距離35.698万km)で、2025年で最も大きく見える満月となります(。最近時:11月15日22時19分)ミニマムーンとは天文用語ではなく、占星術等でミニマムーンはその年の最も小さな満月を指すようです。

月齢による月面の見え方

月は明るい天体なので都会でもよく見えます。肉眼で見ることもできますが、月面を観察するには双眼鏡や望遠鏡を使って観察してみてください。

月齢4~5

夕方まだ薄明るい西の空に見え、やがて西に沈みます。

月齢7~8【上弦】

夕方に南の空に見え、真夜中に沈みます。中央のクレーター群が見やすい時期です。

月齢14~15【満月】

夕方東の空から出て、真夜中に最も高くなり、朝方西の空に沈みます。満月は太陽の光がほぼ正面から当たっているためクレーターの凸凹は見づらい時期です。

月齢21~22【下弦】

真夜中に東の空に昇り、朝方南の空に見え、昼ごろ西の空に沈みます。上弦と逆の形になり、中央のクレーター群が見やすい時期です。

月齢29~1【新月】

太陽と同じ方向にあり、太陽の光が地球側の月面に当たらないため観ることができません。

2025年4月〜6月の主な天文現象

  • 4月22日こと座流星群が極大

    22日20時頃こと座の一等星ベガデの近くに放射点のある「4月こと座流星群」が極大となります。夜半過ぎまで月が出てきませんので、月が出るまでは暗夜で観測できます。

  • 5月2日~7日プレセペ星団に火星が侵入

    2日頃から7日頃にかけてプレセペ星団の中を火星が横切ります。プレセペ星団の中を火星が5日間かけて移動する姿が観測できます。

  • 5月5日~6日みずがめ座η(イータ) 流星群極大

    6日の明け方頃「みずがめ座η流星群」が極大となると予想されています。放射点が地平線から昇ってくる夜明け前1時間くらいが観測できる時間帯です。この頃は夜明けが早く、観測時間は非常に短時間になります。今年は月明かりの影響もなく短い時間でも観測できるでしょう。

  • 5月7日土星の環が消失する

    3月24日は、地球から見ると土星の環を真横から見る位置となり環の消失現象が起こりましたが、5月7日は太陽が土星の赤道上に来て環の面に太陽の光が当たらなくなり、環が見えなくります。

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