これなら気軽に持ち歩ける。旅景色を F2.8 で切り取る SAMYANG AF 60-180mm F2.8 FE by 櫻子

これなら気軽に持ち歩ける。旅景色を F2.8 で切り取る SAMYANG AF 60-180mm F2.8 FE by 櫻子

SAMYANGから、ソニーEマウント対応の大口径望遠ズームレンズ「AF 60-180mm F2.8 FE」が登場。開放F2.8通しを実現しながら、約730gという軽量設計を両立したフルサイズ対応の望遠ズームレンズです。

SAMYANG AF 60-180mm F2.8 FE SAMYANG AF 60-180mm F2.8 FE

SAMYANG AF 60-180mm F2.8 FEは、約730gという軽量設計を実現し、長時間の撮影や旅行でも気軽に持ち歩くことができます。60〜180mmという焦点距離は、ランドスケープからポートレートまで幅広いシーンに対応できる点が魅力。広角レンズでは表現しにくい圧縮効果を活かして人物を風景に自然に溶け込ませたり、開放F2.8ならではの美しいボケを活かして旅先で出会った景色を印象的に切り取ったりと、ジャンルにとらわれずさまざまな被写体をこの一本で楽しめます。

さらに、60mm時には最短35cmまで被写体に近づけるため、ディテールまでしっかりと描写できるのもこのレンズの特長。被写体の質感や存在感を引き出し、より印象的な一枚を表現することが叶います。

今回は国内や海外で実際に使用し、風景や街並み、ポートレートなど幅広いシーンで撮影を行いました。本記事では、旅先で感じた携帯性や描写性能、そして実際の作例を通して、このレンズの魅力をご紹介いたします。

広角端と望遠端、それぞれの圧縮効果の違い

まずは、60mmと180mmで、望遠ならではの圧縮効果の違いを比較してみました。

60mm
180mm
SONY α7 III + SAMYANG AF 60-180mm F2.8 FE マニュアル(F2.8、1/1250秒、ISO50)

60mmでは、人物とともに砂浜や海、空など周囲の情景までバランスよく収められる一方、180mmでは遠くの街並みや波の表情まで捉えることができました。望遠ならではの圧縮効果によって人物と背景との距離感が縮まり、旅先で出会った景色をよりドラマチックに表現できたと思います。

最短35cmまで寄れる、高い近接撮影性能

SONY α7 III + SAMYANG AF 60-180mm F2.8 FE(60mm)マニュアル(F2.8、1/125秒、ISO1600)

60mmでは最短35cmまで近づくことができるため、テーブルフォトでも被写体を大きく捉えることができました。お菓子の質感や細かなディテールまでしっかりと描写でき、近接撮影でも表現の幅が広がります。

SONY α7 III + SAMYANG AF 60-180mm F2.8 FE(180mm)マニュアル(F2.8、1/500秒、ISO64)

風景からクローズアップまで一本で幅広く対応できるため、撮影中に何度もレンズを交換する必要がなく、撮影に集中できるのも大きな魅力だと感じました。
また、180mmでも最短79cmまで寄れるため、被写体との距離を保ちながら背景を大きくぼかした印象的なカットを楽しめます。

これ一本で完結!旅行で活かせる情景描写

今回、本レンズを持って台湾を旅してきました。街中の景色や動物、風景など、さまざまなシーンで撮影しましたが、60〜180mmという焦点距離は想像以上に使いやすく、これ一本で幅広い被写体に目を向けることができました。ここからは、台湾で撮影した作例をご紹介します。

SONY α7 III + SAMYANG AF 60-180mm F2.8 FE(167mm)マニュアル(F2.8、1/2000秒、ISO100)

撮影場所:碧山露営場空中廊道観景台
台北にある碧山露営場というキャンプ場の展望デッキ「空中廊道」で撮影。
ランドマークである台北101は実際にはかなり遠くに見えますが、135mm以上の望遠レンズで背景を圧縮することで、人物と街並みが自然に溶け込む旅写真を撮ることができました。 全長約80m、S字型に伸びるこの回廊では、被写体との距離を50m以上取り、望遠ならではの圧縮効果を活かしています。

SONY α7 III + SAMYANG AF 60-180mm F2.8 FE(169mm)マニュアル(F2.8、1/3200秒、ISO160)

撮影場所:淡江航海趣活動現場
淡水区にある広場にて撮影。この日は巨大なバルーンアートが並んでいました。被写体から距離を取り、望遠レンズで背景を圧縮することで、バルーンの存在感をより引き立たせた一枚に。

焦点距離を135mm以上にすると、望遠ならではの高い圧縮効果を活かした撮影に挑戦することができます。遠くにある景色をぐっと引き寄せたような表現が可能で、背景を印象的に見せることができるため、人物を風景に自然に溶け込ませたいときにぴったりです。遠くに広がる街並みやランドマークを背景に取り入れることで、この写真のシーンのように旅先ならではのスケール感を表現することができました。人物と背景との距離があるシーンほど、圧縮効果を活かした印象的な表現を楽しめます。

SONY α7 III + SAMYANG AF 60-180mm F2.8 FE(104mm)マニュアル(F5、1/125秒、ISO160)

撮影場所:淡水礼拝堂
少し絞ることで奥行きのある建築スナップも挑戦。よりシャープに描写できました。

SONY α7 III + SAMYANG AF 60-180mm F2.8 FE(180mm)マニュアル(F2.8、1/200秒、ISO640)
フィルター使用 Kenko ホワイトミスト No.1

撮影場所:祈堂老街(チータン老街)
有名な観光地・九份から少し東に位置する祈堂老街(チータン老街)。
坂道や階段が続く、どこか懐かしい雰囲気の街並みには、あちこちで猫の姿を見かけることが多かったです。こちらは茶屋の看板猫。少し離れた場所から望遠レンズで切 り取ってみました。
適度な距離感で動物の自然な表情や仕草を狙えるのも、望遠レンズを楽しむ魅力のひとつだと思います。

SONY α7 III + SAMYANG AF 60-180mm F2.8 FE(180mm)マニュアル(F2.8、1/500秒、ISO1250)
フィルター使用 Kenko ホワイトミスト No.05

撮影場所:九份・阿妹茶楼
コントラストが高く、しっとりとした質感描写が印象的。開放F2.8の美しいボケによって被写体が立体的に浮かび上がり、動物や小物も印象的に表現できます。

SONY α7 III + SAMYANG AF 60-180mm F2.8 FE(62mm)マニュアル(F2.8、1/80秒、ISO640)
フィルター使用 Kenko ホワイトミスト No.1

撮影場所:祈堂老街(チータン老街)
近接性能を活かし、料理やお茶の湯気まで印象的に描写できました。

SONY α7 III + SAMYANG AF 60-180mm F2.8 FE(180mm)マニュアル(F2.8、1/1000秒、ISO160)
フィルター使用 Kenko PRO ND2 N + ナチュラルクロス

とろけるようなボケがお気に入り。前ボケを取り入れ、自然光が差し込む花を撮影してみました。

SONY α7 III + SAMYANG AF 60-180mm F2.8 FE(83mm)マニュアル(F2.8、1/2500秒、ISO400)
フィルター使用 Kenko ノスタルトーンオレンジ

撮影場所:淡水
夕陽の名所としても知られる淡水で撮影しました。
対岸の街並みや水辺で過ごす人々、行き交う船をこのレンズでひとつの画面にバランスよく凝縮。 標準ズームとはひと味違う視点から、淡水らしい夕暮れの情景を切り取りました。

SONY α7 III + SAMYANG AF 60-180mm F2.8 FE(126mm)マニュアル(F2.8、1/4000秒、ISO100)

バイクの往来が多い台湾では、走り去るバイクを旅のワンシーンとして切り取る機会も多くありました。歩きながら気になったものを次々と撮影する場面が多くありまし たが、AFが素早く合焦し、ストレスを感じず撮影できました。

SONY α7 III + SAMYANG AF 60-180mm F2.8 FE(120mm)マニュアル(F2.8、1/160秒、ISO160)

奥行きのある道との相性も良い。

総評

実際に使ってみて感じたのは、「撮りたい」と思った瞬間に素直に応えてくれるレンズだということ。望遠レンズは被写体との距離感が難しく、「どこを切り取ればいいのだろう」と少し苦手意識があった私。しかし、このレンズを旅先へ持ち出してみると、遠くの景色を引き寄せたような圧縮効果や、前ボケや後ボケを取り入れた、ダイナミックかつ立体感のある表現が想像以上に楽しく、望遠ならではの魅力を改めて実感することができました。

また、旅に持ち出すレンズとしても、私が求める条件にしっかり応えてくれました。普段、旅をするときは荷物をできるだけ軽くしながらも、さまざまなシーンに柔軟に対応できるレンズを選ぶことを大切にしています。そして、「透明感のある写真表現」を追求するうえで、被写体を印象的に引き立てる美しいボケも欠かせません。SAMAYNG AF 60-180mm F2.8 FEは、どちらも妥協することなく叶えてくれたレンズでした。

風景写真では望遠ならではの圧縮効果を活かしたダイナミックな表現、スナップでは立体感のある描写、テーブルフォトでは近接性能を活かした撮影など、一本のレンズで多彩な表現を楽しむことができました。さらに、普段はあまり撮る機会のなかった動物にも自然とレンズを向けるようになり、新たな被写体との出会いがあったことも印象に残っています。「望遠レンズを持ち出すのは少しハードルが高い」と感じている方にも、ぜひ一度手に取っていただきたいレンズです。

モデル:成瀬みく (https://www.instagram.com/_39_photo/)

モデル:tune (https://www.instagram.com/tune_tune_t/)

この記事で紹介された製品

SAMYANG AF 60-180mm F2.8 FE

SAMYANG AF 60-180mm F2.8 FE

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櫻子

櫻子

1996年生まれ、埼玉県出身。早稲田大学文化構想学部卒業。IT企業に4年勤務した後、学生時代から趣味にしていたカメラを仕事にしたいという想いから、フリーランスに転身。透明感のある、儚い世界観を表現することを得意とし、撮影ジャンルはポートレートや風景、テーブルフォト、多重露光作品など多岐にわたる。自治体や企業とのタイアップを手がける他、写真教室の開催も行う。令和8年度埼玉県広報アンバサダー。