ライブ撮影に魅力的な、SAMYANG AF 35-150mm F2-2.8 FE

ライブ撮影に魅力的な、SAMYANG AF 35-150mm F2-2.8 FE
Laskey

写真家 Laskey

米レンズベビー社 アンバサダー 日本写真協会会員

30年前に独学で水中写真を始めたものの、全く撮れない日々に嫌気がさしたことで、写真学校で基礎を学び直したことがきっかけで、現在会社に所属するカメラマンとなる。 クラシックカメラ好き。プライベートではフィルム撮影も行う。

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(故)秋山庄太郎先生の選で写真誌の巻頭カラーに作品を何度か発表。
水中写真、野鳥などネイチャー写真を経て、音楽アーティスト写真撮影等、現在は人物写真撮影が中心。オリジナリティある人物写真を「日本カメラ」誌口絵、海外審査制写真サイトOneEyelandなどで作品発表。
2021年 写真集「Royal Red Storm」オンデマンド出版社グランプリを受賞。

同年から(株)ケンコー・トキナー 「今Dokiポートレート」講師
2022年 アメリカ・レンズベビー社のアンバサダーに選定される。

ケンコー・トキナースタジオを会場として行う撮影講座は、わかりやすい指導で好評を得ている。
https://www.street-academy.com/steachers/527157

ライブ撮影に魅力的な、SAMYANG AF 35-150mm F2-2.8 FE

SAMYANG AF 35-150mm F2-2.8 FESAMYANG AF 35-150mm F2-2.8 FE

SAMYANGから35-150mmの大口径ズームが出る、と聞いて私がピンと来たのが「ライブ撮影のときの70-200mm F2.8の代わり」でした。 私は会社所属のカメラマンとして働きながら、趣味も写真撮影、モデル撮影は撮ることも教えることも好きなのですが、メインで撮影しているモデルのLUNAさんが歌手ということもあり、ライブ撮影もかなりの数をこなしています。

SAMYANG AF 35-150mm F2-2.8 FEは、ポートレート用としても魅力が高いレンズと考えます。でもこのスペック、レンズ交換が容易でなく、機材を少なくまとめたいライブ撮影で使うと、さらにメリットが高いレンズといえるのではないでしょうか。

SAMYANGレンズの日本の発売元である、ケンコー・トキナーで撮影講座を行っている縁もあり、発売前にこのレンズを試用する機会を得ました。実際のライブの場で使ってみた作例をご覧いただきながら、私の感想をお伝えしたいと思います。

※以下画像クリックで拡大します。

作例1 青色壱号

SAMYANG AF 35-150mm F2-2.8 α7IVで撮影 35mm域 F2 1/160秒 ISO1600

35mm域で撮影。ライブ会場の雰囲気とともに捉えました。70-200mmだと、もう一台カメラを提げて撮るシーンかもしれません。ここまでカバーできるので、使い勝手が良いレンズです。

作例2 青色壱号

SAMYANG AF 35-150mm F2-2.8 α7IVで撮影 150mm域 F2.8 1/160秒 ISO1600

望遠側が150mm。ステージに寄れない時も歌手や演奏者を一人で抜いて撮影することも容易です。200mmまでなくても十分といえるでしょう。

作例3 慟哭〜doukoku〜

SAMYANG AF 35-150mm F2-2.8 α7IVで撮影 135mm域 F2.8 1/170秒 ISO1600

ライブ撮影では、ムードを高めるために照明が暗いシーンも多々あります。そのような場合もAFは迷うことなく、素早く合わせることができました。

作例4 慟哭〜doukoku〜

SAMYANG AF 35-150mm F2-2.8 α7IVで撮影 70mm域 F2.8 1/160秒 ISO1600

ズームレンズはボケがきれいではないのでは?という心配は不要です。開放値F2-2.8と明るいだけでなく、ボケに配慮した設計がされています。

作例5 tezya&the sightz

SAMYANG AF 35-150mm F2-2.8 α7IVで撮影 35mm域 F2.2 1/160秒 ISO1600

ライブでは、あちこちの角度から照明が入るため、光がフレアっぽくなるのではないか、という不安があります。SAMYANG AF 35-150mm F2-2.8 FEでは、SAMYANG独自のUMC(ウルトラマルチコーティング)でフレアやゴーストの発生を防いでいます。

まとめ

SAMYANG AF 35-150mm F2-2.8 FEのスペックをご覧になって、1.2kgという重さを「重い」と感じる人は少なくないかもしれません。 しかしながら、常用レンズとして使ってきている70-200mm F2.8の重さを考えれば「より軽く、より広く、より近づける」レンズです。

今回のライブは屋内の撮影でしたが、11カ所のウェザーシーリングを入れているということから、屋外ライブの急な雨でも対応できそうです。 フォーカスロックボタンや、SAMYANGならではのカスタムスイッチによる、ピントリングでのスムーズなF値変更。さらにドリーショットなど、動画に向けた新しいチャレンジも積極的に行っています。ピントリングの形状は、別売りのフォローフォーカス「SAMYANG Cine kit」を取り付けると、そのままギアが噛みあうデザインです。

また、さまざまな機会での撮影に、このSAMYANG AF 35-150mm F2-2.8 FEを使っていきたいと思います。

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