小河俊哉 - トキナーレンズの高画質をより引き出すレタッチ技術

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TOKINAレンズで撮るレース写真 AT-X 14-20 F2 PRO DXで撮る街の桜写真 トキナーレンズ秋の作例集 トキナーレンズを使った花火撮影

AT-X 165 PRO DX(作例集2)

作例1
作例1
原寸実写画像

真夜中のモンサンミッシェルを撮る


真夜中ライトアップされているモンサンミッシェルを撮影した。 城壁のディティールはキチンと再現され、レンズにとっては厳しい強い点光源のある撮影となったがフレア、ゴーストもよく抑えられている。


この一枚のレタッチであるが、特に補正する部分は見当たらなかったため、そのままで完成とした。


焦点領域16mm(35mm判換算24mm相当)で使用、撮影モードマニュアル、シャッタースピード13秒、絞りF10、ISO200、WBオート、カメラD300

 
作例2
作例2
原寸実写画像

ヨーロッパの街をスナップする


AT-X165は常用でカメラにセットされることが多いレンズである。 そうしたレンズの活躍の場の一つは、こうした街角のスナップではないだろうか。 幾年も変わらないヨーロッパの小さな街の街並みは、被写体の宝庫であるがゆえ筆者もこうした街のスナップを多く撮った。 ヨーロッパの小さな街をスナップして歩いていると、使い込まれた石畳が良かったり、何十年、下手をすると何百年も変わらぬまま並ぶ家々(プロバンス地方ではノストラダムスの生家が残っていたりする)が、「あ、いいな」と思うものだったりする。 AT-X165は、そうした「あ、いいな」と、思ったとき高い解像度でそうした歴史感じるもののディティール一つ一つを再現してくれるレンズである。


焦点領域42mm(35mm判換算63mm相当)で使用、撮影モードマニュアル、シャッタースピード1/320、絞りF8、ISO200、WBオート、カメラD300

 
作例3
作例3
原寸実写画像

ネコを撮る


街中で出会うネコ、人懐こいネコはシャッターを切りたくなる被写体だ。 最短撮影距離が0.3mのAT-X165は、人懐こく近づいてくるネコでも近い距離の中で撮影が可能だ。 また、作例はF8と絞って撮っているものの毛並みの描写も一連のトキナーレンズらしくエッジの立ちが良くボケ味はやさしく綺麗にボケてゆくのがわかる。


この一枚のレタッチであるが、特に補正する部分は見当たらなかったため、そのままで完成とした。


焦点領域45mm(35mm判換算67.5mm相当)で使用、撮影モードマニュアル、シャッタースピード1/80、絞りF8、ISO200、WBオート、カメラD300

 
作例4
作例4
原寸実写画像

ラベンダー畑を撮る


南フランスの広大な大地に広がるラベンダー畑。ヨーロッパの日照時間は長く、撮影時の時刻は現地時間で21時頃である。 ようやく傾きかけた陽が畑に陰影をつけ始めていた。 色合いもラベンダーの色と、畦の緑が美しく、AT-X165はそれを見事に再現している。


この一枚のレタッチであるが、特に補正する部分は見当たらなかったのだが、隠し味程度コントラストを上げて完成とした。


焦点領域42mm(35mm判換算63mm相当)で使用、撮影モードマニュアル、シャッタースピード1/80、絞りF8、ISO320、WBオート、カメラD300

 
作例5
作例5
原寸実写画像

夕暮れの海岸線を撮る


美しい夕陽が沈んでゆく海岸線を撮影した。 広角端16mmスタートのAT-X165は、こうした広めの画を撮る時に感じる「あとちょっと広ければ」ということが無い。 また、夕陽という強い点光源が画角内に入っているがフレア、ゴースト共に上手に抑えられている。


※ちなみに、撮影データでISOを一段減感しているのは、筆者がトキナー社の望遠レンズを使い夕陽に飛び込んでゆくかもめを狙ってシャッターを切っていたのだが、夕陽が落ちてゆくのを見るや否や慌ててこの一枚を撮り始めたため、ISOの設定をそのままにしてしまっているせいであり、特別な意図がある訳ではなく単に筆者のミスであることを断っておきたい。


この一枚のレタッチであるが、空と地面に明暗さがあったためトーンカーブで地面部分を見た目近くなるまで持ち上げ完成とした。


焦点領域16mm(35mm判換算24mm相当)で使用、撮影モードマニュアル、シャッタースピード1/160、絞りF9、ISO200に対し一段減感、WBオート、カメラD300

 
作例6
作例6
原寸実写画像

モンサンミッシェルの満ち潮を撮る


モンサンミッシェル名物の満ち潮が満ちてくる瞬間を撮影した。 この満ち潮は、一気に満ちてくる潮で、撮影時も突然ザーという音が聞こえてきたかと思ったときには目の前に潮が満ち始めていた。 満ち潮の波が、それまで留まっていた海水とぶつかる瞬間を待ちシャッターを切った。
ここでも、AT-X165は「いぶし銀の一本」としての良い仕事をしてくれていた。 波の紋章、遠く見えるモンサンミッシェル、乾いた干潟、一つ一つをキチンキチンと描写してくれている。


この一枚のレタッチであるが、頭に浮かんだイメージに近づけるため、撮影時、ホワイトバランスを曇天で撮影し現像処理でマゼンダを足している。 その後、トーンカーブでハイライト部分を持ち上げ、シャドー部分を右に切り詰め完成とした。


焦点領域31mm(35mm判換算46.5mm相当)で使用、撮影モードマニュアル、シャッタースピード1/320秒、絞りF8、ISO400、WB曇天、カメラD300

 
作例7
作例7
原寸実写画像

秋の富士山を撮る


ススキの穂が揺れる頃、青空は高くなり深さを増してくる。 青をにごり無く、抜けよく出せるレンズは、他の色合いの色ヌケも良い場合が多く、筆者はレンズのカラーバランスを見るとき青のヌケを必ず見るようにしている。 AT-X165は、青のヌケが良くコントラストも高い一本だ。


この一枚のレタッチであるが、特に補正する部分が見当たらなかったため、そのままで完成とした。


焦点領域26mm(35mm判換算39mm相当)で使用、撮影モードマニュアル、シャッタースピード1/250、絞りF10、ISO200、WBオート、カメラD300

 
作例8
作例8
原寸実写画像

夜明けの雲海を撮る1


朝日が昇る直前の雲海。 荒波のような姿を見せる雲海をAT-X165で撮る。 遠く空には太陽が顔を出す直前を知らせる赤いスカイラインが見え、空はすみれ色からオレンジへと変わってゆく。 目まぐるしく変わる光の変化と、雲の様子をAT-X165は克明に記録し続けてくれる。 AT-X165は、雲海の日陰部分の描写、樹の解像度、画を成立させるための一つ一つのディティールを高解像で再現してくれていた。


この一枚のレタッチであるが、撮影時、飛びギリギリになってしまった画面上朝日が昇り始める部分をトーンカーブで見た目近くに戻し完成とした。


焦点領域50mm(35mm判換算75mm相当)で使用、撮影モードマニュアル、シャッタースピード1/4、絞りF8、ISO200、WBオート、カメラD300

 
作例9
作例9
原寸実写画像

夜明けの雲海を撮る2


もう一枚は打って変わって青い夜明けとなった一枚である。 この時、昇りくる朝陽は、雲に大きく隠されまさにこのような色合いの中、夜が明けていった。 画面中央部から上部伸びてゆく雲に僅かな赤みが差しているが、これが朝陽の反射である。 こうした、僅かな反射はレンズによって写りこまないことがあるのであるが、AT-X165はキチンと捉えていてくれた。


この一枚のレタッチであるが、画面中央部分が撮影時飛びギリギリになってしまっていたため、トーンカーブでハイライト部分を下げ見た目近くまで補正し完成とした。


焦点領域34mm(35mm判換算51mm相当)で使用、撮影モードマニュアル、シャッタースピード2秒、絞りF8、ISO250、WBオート、カメラD300

 
作例10
作例10
原寸実写画像

鬱蒼とした森と湖を撮る


湖面にモヤのかかる鬱蒼とした森を撮影した。 重苦しい空気感を感じる湖の空気を撮る。 こうした空気感を撮るに当たって重要なのは、樹の葉や枝の質感である。 AT-X165は、細かい樹の葉、枝の質感ともに正確に解像しているため重苦しい空気が伝わってくる一枚に撮ることが出来る。


この一枚のレタッチであるが、頭に浮かんだイメージを再現するための補正を行った。 トーンカーブで中間調を下げ全体を暗めにし、その後カラーバランスでシアンを足し最後に彩度を下げて完成とした。


焦点領域31mm(35mm判換算46.5mm相当)で使用、撮影モードマニュアル、シャッタースピード1/80、絞りF9、ISO200、WBオート、カメラD300

 
作例11
作例11
原寸実写画像

光差し込む滝を撮る


朝陽差し込む滝の姿を撮る。 滝のしぶきが舞う朝の白糸の滝。 スローシャッターで滝を流して光と影の瞬間を撮る。 NDフィルターは使わずに、絞り込んでの撮影となったがAT-X165はシャドー部分までキチンと情報を撮像素子まで送ってくれている。 また、画面右辺りに見えるゴーストらしきものは、滝から飛んできたしぶきがレンズに付着した事によるものでレンズのゴーストではないことを付け加えておきたい。


この一枚のレタッチであるが、頭に浮かんだイメージを再現するための補正を行った。 光の光芒感を出すため、トーンカーブのハイライト部分とシャドー部分両方を切り詰め、その後、カラーバランスで樹などの緑部分を見た目に近く戻すためにシアンを足し、最後にメリハリ感を出すためコントラストを若干+側へフリ完成とした。


焦点領域21mm(35mm判換算46.5mm相当)で使用、撮影モードマニュアル、シャッタースピード1/6、絞りF18、ISO200、WBオート、カメラD300

 
作例12
作例12
原寸実写画像

虹のかかる滝を撮る


富士山麓にある白糸の滝は、光差し込む短い時間だけ虹がかかる。 広角端16mmで撮影し、滝は力強さを出すためハイスピードシャッターで止めて撮ることにした。 AT-X165は、滝野のしぶきを見事に解像してくれていた。


この一枚のレタッチであるが、特に補正を必要とする部分は見当たらなかったため、そのままで完成とした。


焦点領域16mm(35mm判換算18mm相当)で使用、撮影モードマニュアル、シャッタースピード1/1250、絞りF8、ISO400、WBオート、カメラD300

 
作例13
作例13
原寸実写画像

収穫前の稲穂を撮る


収穫を間近に控えた頭を垂れる稲穂の姿。 山村特有の水田、棚田の一枚を夕暮れ時に撮影した。 僅かに吹く風に、鳥除けの風車が回るのを待ちシャッターを切った。 風車にグッと近寄り奥をボカシ気味にする構図構成で撮った一枚である。 AT-X165は、トキナーレンズらしくピントのあっている場所はキリッとし、ボカス場所は綺麗になだらかにぼけていってくれる。


この一枚のレタッチであるが、頭に浮かんだイメージを再現するための補正を行っている。 ホワイトバランスを曇天へ変更し、その後、マゼンダとアンバーを足している。 最後に、トーンカーブの中間調とシャドー部分を下げて完成とした。


焦点領域16mm(35mm判換算24mm相当)で使用、撮影モードマニュアル、シャッタースピード1/60、絞りF11、ISO200に対して減感1段、WBオート、カメラD300

 
作例14
作例14
原寸実写画像

夜桜を撮る


覗き窓のように桜に囲まれた街明かりを見つけた。 AT-X165は桜の花一つ一つを解像しており桜特有のもこもこした花の盛りを再現してくれている。


この一枚のレタッチであるが、ミックス光下で撮影したので色補正が必要とかんかえていたのだが、下から当たっているライトアップ用のオレンジ色の光源が、桜の花びらに赤みを与え、また遠く見える街明かりも特に補正を感じなかったため、そのままで完成とした。


焦点領域40mm(35mm判換算60mm相当)で使用、撮影モードマニュアル、シャッタースピード3秒、絞りF10、ISO200、WBオート、カメラD300

 
作例15
作例15
原寸実写画像

キレの良い画作りを約束してくれるAT-X165は、こうした街角の一瞬の出来事もイメージ通りの画作りを可能にしてくれる。
イタリアとの国境近くの街、フランスはマントンで撮った一枚だ。
マントンの朝は、こうした水撒きから始まる。
水撒きが街に朝を告げそして色づけてゆく、そうした街の一瞬を捉えたい時に確実時応えてくれる一本だ。

この一枚のレタッチであるが、撮った時のイメージはハーフモノクロームがイメージだったため水の撒かれた部分と、モノクローム部分を別々に範囲指定し補正を行っている。
まず、モノクローム部分の補正だが、単に彩度を落としたのではなく色変換でモノクロームに変換し、その後、印象的に冷たいモノクロームにならないように若干暖色系に振っている。
次に、モノクローム部分のみトーンカーブを逆S字にしてコントラストを上げ、さらにキレは残しつつも雰囲気を出すためにノイズを乗せている。
続いて、カラー部分の補正であるが、水が張られている部分を範囲指定しカラー部分のトーンカーブをほんの少しだけ逆S字にしてコントラストを上げている。
最後に、全体のトーンを整えるため、あらためて新規ヒストリーでトーンカーブの中間調を補正し完成とした。

焦点距離50ミリ域(35ミリ判換算75ミリ相当)で使用、絞り優先オート、絞りF6.3、ISO400、WB:オート、ニコンD300で撮影

 
作例16
作例16
原寸実写画像

AT-X165の色抜けの良さが際立つシチュエーションだ。
地中海独特の岩の赤、海の青、そして空の青、濁りのない発色は一枚に臨場感を与えてくれる。
また、波のうねりや岩肌もキチンと解像しているところも見逃せない点だ。

この一枚レタッチであるが、ほぼ何も補正することはなかった。AT-X165の持つ高い実力を示した一枚である。

焦点距離27ミリ域(35ミリ判換算40ミリ相当)で使用、マニュアル、シャッタースピード1/125秒、絞りF16、ISO200、WB:晴天、ニコンD300で撮影

 
作例17
作例17
原寸実写画像

広く大きなヒマワリ畑を撮る。
AT-X165は風景レンズとしてもその実力を遺憾なく発揮してくれる。
全体をキリッとさせるためF14まで絞り込んでの撮影だ。
畑の奥にあるヒマワリもキチンと解像していることが分る。
また、夕暮れの光を浴びるヒマワリの黄色の発色も破綻することなくデータとして残してくれている。

レタッチであるが、逆光の中白飛びさせず黒つぶれさせずといった中途半端な露出で撮影しているため、トーンカーブでシャドー部分と中間調を持ち上げている。
次に、撮った時のイメージに近くなるようカラーバランスで全体の色合いを若干アンバーに振り完成とした。

焦点距離38ミリ域(35ミリ判換算57ミリ相当)で使用、マニュアル、シャッタースピード1/80秒、絞りF14、ISO200、WB:日陰、ニコンD300で撮影

 
作例18
作例18
原寸実写画像

開放F2.8という明るさは暗い場所での撮影で強い味方になってくれる。
水族館での撮影、実は明るいレンズが欲しくなる場面であるのだ。
水族館の中はわりと暗い場合が多く、暗いレンズを使っているとどうしてもシャッタースピードが稼げないのである。
また、水族館内はストロボ撮影が禁止されているところがほとんどでストロボは使えない。
しかし、水族館の魚やこうした作例のペンギンなどの動きは思いのほか早い動きをするため、開放値が暗いレンズだとどうしても被写体ブレを起こしてしまうのである。
そうなってくると、明るくキレの良いレンズは必須アイテムとなるのだ。
AT-X165は暗い水槽の前でもペンギンの動きを止めるシャッタースピード1/250秒を可能にしてくれた。

レタッチであるが、この一枚は殆ど補正する必要は無かったが画面全体のバランスを考えトーンカーブを若干逆S字にし、ほんの少しコントラストを付け完成とした。

焦点距離50ミリ域(35ミリ判換算75ミリ相当)で使用、マニュアル、シャッタースピード1/250秒、絞りF5、ISO1600、WB:オート、ニコンD300で撮影

 
作例19
作例19
原寸実写画像

AT-X165は柔らかなボケ味も持つレンズだ。
菜の花の黄色は綺麗に解けているが、キリリとさせておきたい部分はキチンと解像してくれている。
奥の菜の花の黄色は柔らかくボケているものの、ガラス細工の中に写る菜の花はシャッキリとしたキレの良さが残っている。
また、手前の桜の淡い色合いも正確に色再現してくれている。

レタッチであるが、この一枚はほぼ補正することがなかったが隠し味程度コントラストを付け完成とした。

焦点距離50ミリ域(35ミリ判換算75ミリ相当)で使用、マニュアル、シャッタースピード1/100秒、絞りF6.3、ISO200、WB:晴天、ニコンD300で撮影

 
作例20
作例20
原寸実写画像

夕暮れの陽を浴びる津波のような雲海。
こうした場面では、雲の質感とその色合いが撮り手であるフォトグラファーの望み通り再現がなされるかどうかがキモとなる。
波のようになっている雲の部分のコントラストや、陽の当たっているところとそうでないところのコントラスト、そして淡い色合いからシャドー部分に至るまでの色再現、エッジのシャープさ等をキチンと精度の高い情報として撮像素子まで送り込んでくれることを、撮り手であるフォトグラファーはレンズに期待する。
AT-X165は見事にその期待に応えてくれるレンズである。

レタッチであるが、撮影時はイメージを大切にし若干アンダー気味に撮っているため雲の中間調からハイライト部分をトーンカーブで持上げた。
次に、撮影時のイメージに近づけるため赤色の明度を落とし、その後あらためてカラーバランスで赤とブルーを+側に振り完成とした。

焦点距離25ミリ域(35ミリ判換算37ミリ相当)で使用、マニュアル、シャッタースピード1/125秒、絞りF13、ISO250、WB:日陰、ニコンD300で撮影

 
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