小河俊哉 - トキナーレンズの高画質をより引き出す技術

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AT-X M100 PRO D(作例集2)

 
作例1
作例1
原寸実写画像

やわらかなボケ味
Nikon D300 ISO200 F5.6 1/1250 WBオート

AT-X M100の特徴である、滑らかでやわらかいボケ味。
ピントを合わせた水滴部分はキリッとした切れ味を保ちつつ、画面奥へ向け一気にふわりとボケてゆく。

この一枚のレタッチであるが、撮影時には白とびを懸念し露出を2/3段ほど落として撮影、現像時にトーンカーブでハイライト側と中間調を持ち上げて完成とした。

 
作例2
作例2
原寸実写画像

ポートレートレンズとして使う
Nikon D300 ISO200 F4 1/160  WBオート

AT-X M100の持つやわらかなボケ味は、ポートレートの撮影においても威力を発揮してくれる。 愛らしい仔猫のふんわり感を再現しつつも、毛の一本一本もキチンと解像してくれている。 作例1同様、ピントの合っている部分のキレは非常に高いが、奥に向けて一気にふわりとボケてゆくのが印象的な一本だ。

この一枚のレタッチであるが、バックを飛ばし気味にすることを前提としての画をイメージしていたため、1/3段程度露出を高く撮り、後にトーンカーブでハイライト部分を補正した。 次に、オートWBではシアンがかってしまった色転がりをカラーバランスで補正し、完成とした。

 
作例3
作例3
原寸実写画像

中望遠レンズとして使う
Nikon D300 ISO200 F5.6 1/1000 WBオート

マクロレンズは、その性質上、歪みの少なさが求められるのだが、AT-X M100はキチンと水平垂直が保たれている、歪みの無いマクロレンズと言えよう。

この一枚のレタッチであるが、雰囲気を出すためWBをオートから晴天日陰に変更、トーンカーブを若干逆S字にし、コントラストを高め完成とした。

 
作例4
作例4
原寸実写画像

水滴を撮る
Nikon D300 ISO640 F8 1/1.3 WBオート

クルマのボンネットの上の水滴に、観覧車を入れ込んでの撮影だ。
奥の水滴のエッジ部分はキリッと立っているものの、手前の水滴は綺麗なグラデーションを残しながらボケている。 ピントの合っている部分とボケ始める部分のグラデーションが滑らかな、AT-X M100だからこそ撮れる一枚だ。

レタッチであるが、この一枚は殆ど補正する必要は無かった。隠し味程度に、ほんの少しシャドウ部分の黒を締めて完成としたが、AT-X M100の性能の高さを思い知った一枚であった。

 
まとめ
AT-X M100は、合焦部分のキレ、シャープさが際立ちながらも、滑らかでやわらかい特徴的なボケ味を持つマクロレンズだ。 また、合焦部分のシャープさはTOKINAらしい抜群のキレの良さ見せてくれているため、そのキレの良さが滑らかでやわらかい特徴的なボケ味を際立たせている。 AT-X M100は、TOKINAらしさを大切に設計された一本だと言えよう。
 
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