宙(そら)を見よう!2020年は天文現象の当たり年
2020年は惑星の観測が面白い!!
3月ごろから「木星」と「土星」がどんどん近づいていき、2020年の年末には望遠鏡で見ても同一視野に入るほど大接近します。
そこに火星や月が加わったりして、賑やかな空を演出します。10月には火星も「準大接近」し、見やすくなります。
2020年惑星の観望好期
水星
2020年は東方最大離角が3回、西方最大離角が3回あります。 5月22日の日没後の西空で、金星と大接近しますのでこの日が一番見つけやすいでしょう。
金星
年頭から夕方の西の空でひときわ明るく輝いています。 3月25日に東方最大離角となり、4月28日には最大光輝(-4.7等)となります。この後どんどん太陽に近づき6月4日に内合となり明け方の空にうつります。
7月中旬に夜明け前の東の空で輝き、8月13日に西方最大離角となります。
11月下旬には再び太陽に近づき、年明けまで見られなくなります。
火星
年明けから明け方の東の空にあります。7月に入ってどんどん地球に近づき、夏ごろから少しずつ見やすい位置に来ます。 10月6日にはうお座で準大接近となり一晩中明るく輝きます。
10月14日に衝の位置に来て、年内はその姿を楽しむことができます。
木星・土星
20年ぶりに接近する木星と土星は、1年間ほぼ近づいて見えます。木星も土星も7月に「衝」の位置に来ますので6月頃から観望の好機となります。3月、4月は火星もそばにいますので明け方の空での共演が目を引くでしょう。 12月21~22日には6'まで接近します。100倍で同一視野に衛星含めて入ります。
3/18、4/15、5/13、6/9、7/6、8/1、8/29、9/25、 10/22、11-19、12/17と月がそばを通ります。
惑星の接近
~太陽系最大の惑星と環のある惑星の接近~
太陽系最大の惑星「木星」と、環を観測できる惑星「土星」が20年ぶりに接近します。2つの惑星は3月頃からどんどん接近していき、年末に近い12月22日に最も近づきます。
その接近に「火星」が加わる3月と4月には、「月、火星、木星、土星」が3月18日~19日にいて座に、4月15日~16日にいて座とやぎ座にまたがって、集合します。「火星」は5月になると離れてしまいます※。このチャンスを逃さないようにしてください。
木星と土星の接近は年末まで見ることができ、そこに「月」が近づく日は、星景写真撮影のチャンスです。2020年は、他に5月13日、6月9日、7月6日~7日、8月1日~2日、8月25日、9月25日、 10月22日~23日、11月19日、12月17日がその日にあたり、天気の良い日を選んで夜空を見上げてみましょう。
※火星は地球に近く、見かけの移動速度が木星や土星より速いため
2020年1月~3月までの主な天文現象
-
1月4日しぶんぎ座流星群極大
-
1月11日289Pブランペイン彗星が地球に接近
-
2月1日月面Xがみられる
-
3月25日金星が東方最大離角
天体観測にオススメの製品
SE-AZ5シリーズ
天体望遠鏡を初めて購入の方から、ワンランク上の天文ライフを楽しみたい方まで幅広いお客様のニーズに対応した天体望遠鏡です。