宙(そら)を見よう!2022年10月〜12月までの主な天文現象
日本全国で皆既月食が観測できます。ほぼ全国的に月の出とともに欠け始め低い位置で皆既となります。
18時09分に欠け始め、19時16分から20時42分までの85.7分間皆既になります。そして21時49分に元の丸い月に戻ります。今回、最大食分が1.36となり前回よりも月が地球の影の中ほどを通ります、皆既中の赤銅色の濃さが違って見えると思います。また、皆既月食中に天王星が月に隠されるという極めてまれな現象が起こります。見かけ上、月の左下から天王星が潜入して、右下から出現します。高倍率の望遠鏡での観測がおすすめです。
次回見やすい皆既月食は2026年3月3日となります。
皆既月食中の月はなぜ赤いの?
皆既月食中の月を見ると完全に真っ暗にはならず、赤銅色に見えます。これは、夕日が赤く見えるのと同じ原理で、太陽の光のうち波長の短い青い光は地球大気に散乱されやすく届きにくいのに比べ、波長の長い赤い光は地球上の大気を通りやすいため、赤い光がたくさん月に届き赤く見えるのです。
また皆既月食中の月の明るさは、毎回一緒ではありません。地球の大気の状態にも大きく影響されま す。例えば大きな火山噴火などがあった場合は、大気中に塵(ちり)が多く、赤い光でさえも月へ届か ず暗い皆既月食になることもあります。また、大気中に塵が少ない時は、大気中の塵に影響されず明 るいオレンジ色に見えることがあります。
2022年10月〜12月の主な天文現象
-
10月21日~22日オリオン座流星群極大
-
11月1日/12月30日月面Xが見られる
-
11月2日/11月12日おうし座南流星群極大/おうし座北流星群極大
-
11月9日天王星が衝
-
12月1日/12月8日火星が地球に最接近/火星が衝
-
12月23日こぐま座流星群極大
-
12月12日~28日頃全惑星が夕方の空に見られる
天体観測にオススメの製品
パソコンソフト プラネタリウム 星空散歩ライトII
ご好評いただいていた「星空散歩ライト」がWindows10に対応になり、「星空散歩II」となりました。パソコンで簡単に星空を再現できます。
製品情報はこちら